Ohu University Repository / 奥羽大学学術機関リポジトリ
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Candida albicansによってマクロファージ様細胞から誘導されるサイトカイン産生に対するalendronateの増強作用
骨粗鬆症治療薬ビスホスホネート(BP)がC.albicansに対する炎症性サイトカイン産生に及ぼす影響をマウスマクロファージ様細胞であるJ774.1細胞を用いて調べた。BPの一種であるアレンドロネートはC.albicansの刺激によるJ774.1細胞のIL-6産生は増強したが、単球走化性タンパク質-1(MCP-1)産生には影響を及ぼさなかった。一方、アレンドロネートを加えて培養した後にToll様受容体リガンドでJ774.1細胞を刺激した場合は、アレンドロネートによってMCP-1の産生が抑制された。この異なる結果は、宿主細胞を刺激する微生物の種類や構成成分の違いがアレンドロネートのサイトカイン産生増強作用に大きく影響することを示していると考えられる。BP関連顎骨壊死は窒素含有BP服用者で起こり、非含有BP服用者では報告されていない。この理由の一つに、窒素含有BPが微生物感染に対する宿主の炎症性サイトカイン産生を増強することが考えられた。departmental bulletin pape
スプリント療法および矯正治療によって改善した間欠性ロックを有する上顎前突症例
症例は22歳女性で、主訴は上顎前歯の突出であった。下顎オトガイ部の後退とオトガイ筋の緊張、口唇の突出、微笑顔貌で口角の左上がりが認められた。口腔内では上顎歯列弓の狭窄、前歯の突出、下顎歯列弓の叢生を認め、右側顎関節に開口時疼痛を伴う相反性クリックと間欠性ロックが認められた。アキシオグラフで下顎の左側方運動時に右側下顎のクリックによるズレが認められた。運動時疼痛緩和にスプリント療法を開始し、症状の軽減で上顎歯列弓の拡大のためクワドヘリックスを装着した。3ヵ月後に歯列弓狭窄の改善で、上下顎左右第一小臼歯を抜去し、マルチブラケット装置で咬合の再構成を行った。動的治療期間中は上顎前歯の遠心移動を中心に約1年間II級エラスティックを使用した。エラスティックは大臼歯の挺出を抑えるため、下顎小臼歯から上顎犬歯へのショートスパンとした。動的治療終了時に第一大臼歯の左右差は3mm→1.5mmに軽減し、口角左上がりも大きく改善していた。departmental bulletin pape
両側性に発生したいわゆる球状上顎嚢胞の臨床的検討
13歳男児。左側上顎側切歯部歯肉に疼痛を自覚した。X線写真にて同部に境界明瞭な洋梨状の透過像を認めた。両側上顎骨嚢胞(いわゆる球状上顎嚢胞)と診断した。外来にて抗菌薬投与を行い、疼痛消失後、全身麻酔下にて両側上顎骨嚢胞摘出術を施行した。粘膜骨膜弁を形成すると皮質骨の菲薄化を認めた。同部の骨を削除し一塊として摘出した。嚢胞壁は厚く、周囲との剥離は容易で、内容液は黄色漿液性であった。また、両側側切歯歯根は嚢胞腔内に含まれていた。術後は再発等の異常はなく良好に経過し、術後1年にて終診とした。病理組織所見で、深部は炎症性肉芽組織、表層は線維性結合組織からなり、部分的に非角化重層扁平上皮で裏装された。裏装上皮は一部で釘脚の延長がみられ、炎症性肉芽組織には、好中球、形質細胞、リンパ球などの炎症細胞浸潤を認めた。departmental bulletin pape