Ohu University Repository / 奥羽大学学術機関リポジトリ
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上顎洞内骨腫の1例と文献的考察
症例は53歳男性で、左側頬部から上顎臼歯部にかけての軽度疼痛で受診し、症状は緩解した。その後再度同部に違和感が出現し再受診した。左上6番根尖性歯周炎の診断で根管治療を行うも症状は改善せず、X線で左上6番根尖部に不透過像を認め、口腔外科を受診した。左上6番の軽度打診痛と頬側根尖相当歯肉部に圧痛を認め、X線で左上6番根尖相当上顎洞底部に小円形、歯冠大の不均一な不透過像が認められた。CTで左側上顎洞前壁を基部として上顎洞内に広がる境界明瞭な不透過像を認め、その周囲に上顎洞底膜の軽度肥厚と不透過像が認められた。上顎洞内良性腫瘍と診断し、全身麻酔下に腫瘍摘出術を行った。病理所見では、比較的明瞭な層板骨よりなる骨梁が大小不規則に存在し、骨髄腔は細胞成分に乏しい結合織と脂肪髄となっており、骨組織の周囲に骨芽細胞や破骨細胞が散見された。確定診断は上顎洞内骨腫であった。術後経過良好で、自覚症状も消失した。departmental bulletin pape
歯科口腔外科治療による皮下気腫の臨床的検討
過去10年間に当科で経験した歯科口腔外科治療による皮下気腫11例(男性6例、女性5例、平均41.4歳)について検討した。気腫発生場所は当科8例、他院3例であった。麻酔方法は全身麻酔4例、鎮静下1例、局所麻酔5例、なし1例、治療部位は上顎3例(前歯部1、臼歯部2)、下顎7例(全例智歯部)、頸部1例であり、処置内容(原因)は下顎埋伏智歯抜歯時のエアータービンによる歯冠分割7例、根管治療時のエアーシリンジによる乾燥、気管切開術による呼気圧変化、普通抜歯術後の呼気圧変化、口腔内消炎術時の洗浄が各1例であった。臨床症状は全例が眼瞼周囲、頬部、顎下部、頸部などに捻髪音を伴うび漫性腫脹を認め、他に開眼障害5例、呼吸困難2例が認められた。更にCT上縦隔気腫を3例に認めた。対応は全例に感染予防目的の抗菌薬投与を行い、5例は入院管理となり、1例は即日入院であった。予後は全例が1週間程度で改善し、重篤な後遺症は認めなかった。departmental bulletin pape