Yasuda Women's University Repository / 安田女子大学リポジトリ
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Cancer Incidence and Mortality in Japan: A History of the Cancer Registration System and Survival Rates
悪性腫瘍(がん)がわが国における死因の第1位になって早40年になる。2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで死亡するという現状にある。世界的にみてわが国のがんの罹患の実態が分かれば他の国に比してどのようながんが多いのか、少ないのかがわかる。頭頸部がんの1つである上咽頭がんはアジアに多く、とくに南支、香港、台湾、東南アジア諸国に多いことが、古くから知られていた。
わが国に限ってみればどの道府県で特定のがんの罹患が多いこと、また特定のがんでの死亡が多いのかが分かれば、道府県独自の予防対策、がん検診などの施策を採りやすい。その考えが早くから認められた宮城県や大阪府ではがん罹患登録、疫学調査、毎年の報告、死亡調査による生存率の統計を含めたがん登録事業がなされてきた。
そこで、地域がん登録、院内がん登録、がん診療拠点病院によるがん登録などの歴史から近年始まった法的に支えられた全国がん登録制度について詳細を調べ、更なる問題点を指摘した。また、頭頸部がんについての臓器がん登録事業の歴史を紐解き、その問題点などに言及した。departmental bulletin pape
The Effect of Facial Stereotypes on Facial Memory
本研究では,性格に関する相貌ステレオタイプと顔の記憶について検討した。研究1では,性格特性からどのような相貌特徴が連想されるか調査した。優しい人は目がたれ下がっている,口角が上がっているといった特徴が,厳しい人は眉がつり上がっている,口が真一文字だったり口角が下がっているといった特徴が連想されやすく,対照的な相貌ステレオタイプがみられた。研究2ではこれらの性格特性と相貌特徴に着目し,顔写真とともに優しいあるいは厳しい人物であるという紹介文を呈示した。その後,変更を加えた顔写真を呈示し,画像編集ソフトで目,眉,口角を編集して元の顔を再現するよう求めた。優しい人の方が厳しい人よりも,目と眉は垂れた方向に,口角はより上がって再現され,相貌ステレオタイプに基づく記憶の変容がみられた。一方,ステレオタイプとは関連しない目の大きさや眉の太さでは違いはみられなかった。departmental bulletin pape
On the Relationship between Elementary School Classroom Environment and Children’s Learning Activities with Their Friends: A Comparative Analysis of Open Classrooms and Traditional Classrooms
小学校におけるオープンプラン型教室と子どもの友人との学習活動との関連について質問紙調査を行った。その際に、発達障がいの聴覚過敏と自閉症スペクトラムの対人コミュニケーションの困難さも考慮に入れた質問項目とした。オープンプラン型教室群の方が従来型教室群に比べて、他教室の音が気になりやすいという結果であったが、コミュニケーションの困難さの程度とは関連がみられなかった。他クラスと交流しやすさにおいても、オープンプラン型教室の方が高かった。友人との学習活動のうちの相互学習を、オープン型教室群の方がより行っていることが明らかとなった。これらの結果から、オープンプラン型教室は、対人相互交流の活性化という目的を達成していることが推察された。一方で、コミュニケーションの困難さの程度が高い子どもほど、いずれの教室環境であっても居心地のよいものになっていないことが明らかとなった。departmental bulletin pape
A Brief Consideration of the Revision Process of the Women’s Advancement Promotion Law
経済政策としての側面のみならず女性へのポジティブ・アクションを企業に義務付ける内容を持つ女性活躍推進法の改正法案が2019年5月に成立した。主要な改正内容の一つとして、一般事業主行動計画の策定等の義務を負う対象が、301人以上の常用労働者を雇う事業主から101人以上を雇う事業主へと拡大された。この変更点は、政府関係者の主導の下、労使の代表者の妥協を伴う政策形成過程を通じて準備されたと解釈しうる。departmental bulletin pape
Communication Skills and Guidance for the Graduate Thesis
論文指導、ことに卒業論文指導の意義は、専門的な課題の探究とその表現にとどまらず、これを遂行完成させる過程における研究主体をメタ的に観察して、研究主体自身の課題の探求と練磨に焦点を当てるべきだとの前提に立ち、どのような具体的な方法が妥当であるかを論じる。 PBLの視点から、卒論指導には、3つの視点(ソリューション・スキル、コミュニケーション・スキル、マネジメント・スキル)が必要であるが、そのうちコミュニケーション・スキルをこそ最優先課題として、指導を構造化させるべきであるとし、コミュニケーション・スキルを「受信」と「発信」とに区別し、相互補完的に機能させることによって卒論指導を最適化すべきであると主張した。departmental bulletin pape
Early Detection and Support for Children with Developmental Disabilities and Mental Support for Parents
発達に障がいを持つ子どもに早期から発達段階に応じた支援を行うことは、基本的な生活能力の向上や社会参加を促進するために意味がある。しかし、乳幼児健診における早期発見や早期療育に資する事業所を整備するだけでは十分とは言えない。早期発見後は早期療育を行うだけではなく、保護者への支援が必要である。児童相談所では社会福祉基礎構造改革以前から、障がいを持つ子どもとその保護者を対象に「心身障害児親子教室事業」を実施し、子どもの発達の経過観察を行うとともに、保護者支援を行ってきた。この時期を、初めて障がいや療育などと出会うことになる「出会いの時期」と考え、その出会いがよいものとなるよう継続的に保護者にも心理支援やピアサポートの場を提供することで、保護者自身や子どものその後の生活のしやすさや社会参加のしやすさに貢献できる。この視点はサービス利用が契約となった今日の早期支援においても有用な視点である。departmental bulletin pape
The Relationship between Accelerated Photoplethysmogram and Microalbuminuria
指尖容積脈波の2次微分波形である加速度脈波(SDPTG)は、加齢の影響や循環動態を評価する指標として活用されている。SDPTGの収縮期前方成分であるb/aは左室駆出圧波に起因し、収縮期後方成分であるd/aは駆出圧波が血管系を伝わり血管の分岐部などで反射し中枢の血圧を増幅する反射圧波の影響を見ている。加齢に従いb/aは増高しd/aは低下する。ミクロアルブミン尿は腎障害のみならず心血管疾患の危険因子といわれている。本研究では健診受診者を対象に、b/aおよびd/aとミクロアルブミン尿の関連を検討した。d/aは男女ともミクロアルブミン尿を認めない者に比し認める者で有意に低下していた。特に女性では正常血圧や正常耐糖能においてもb/aが増高した者やd/aが低下した者はミクロアルブミン尿の検出率が高かった。多変量解析では、男女ともにd/aは有意なミクロアルブミン尿の関連因子であった。心血管疾患等の臓器障害の早期発見や予防にSDPTGは有用であることが示唆された。departmental bulletin pape
‘Rainbows’ and ‘Fata Morganas’: A Critical Re-exploration of Teaching for the Two-Sided Brain: A Guide to Right Brain/Left Brain Education
This paper offers a critical re-exploration of a classic yet somewhat overlooked teacher-training/ teacher-development resource (Teaching for the Two-Sided Mind: A Guide to Right Brain/Left Brain Education) drawing from the philosophical constructs of ‘rainbows’ (pictures) and ‘fata morganas’ (mirrors) as utilized by Eco (1986). The discussion herein takes the position that this important volume continues to be of relevance to ELT professionals today and rightly deserves to be reevaluated given the passage of time since its publication in 1986. To this end, the inherent strengths and limitations of the book are carefully explored and considered. By way of conclusion, this paper argues that the narrative in Teaching for the Two-Sided Mind: A Guide to Right Brain/Left Brain Education should be reconsidered and reappraised within the ever-expanding spectrum of teacher-training/teacher-development resource materials available to the professional ELT classroom practitioner.departmental bulletin pape
Development of an Indoor Navigation System Available to Both Healthy and Visually Impaired Individuals
本稿は、視覚障害者と健常者とがともに利用できる屋内専用の道案内装置(ナビゲーションシステム)を提案するものである。この道案内装置では、出発地点から目的地点までのルートに沿って、縦横60mm、厚さ2.1mm程度の大きさの薄型の平板を床面に一定間隔で置いておく。この平板には磁石が組み込まれており、表面には双葉の絵が描かれている。白杖の杖先に重さ6gのスチールウールを取り付けておく。視覚障害者は、床面に置かれた平板の磁力で、白杖の先が吸引される力を手で感じ取ることで目的地まで進む。健常者は、双葉の絵を視覚で取らえながら目的地に向けて進む。視覚障害者や健常者が目的地に到着すると、そこに設置した小型装置が出力する音声と香りにより、現地の環境情報や到着後に必要な情報を利用者に提供する。この道案内装置は、大型施設で行われる短期間のイベントにおいて、その屋内に簡易的に設置するものを想定している。departmental bulletin pape
An Examination of How to Make Handmade Paints using Natural Objects
自然素材を顔料にした手作り絵の具の作製方法について実践的に検討した。網目1mmの茶漉しの目を通過した粒度の砂と糊、水を1:1:1または2:1:1で混合すると幼児の活動に適した絵の具が作製される。乳鉢で磨り潰した葉を顔料にして同様の方法で絵の具を作製すると極めて扱いづらい絵の具となる。departmental bulletin pape