Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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application/pdftextdepartmental bulletin pape
非構成的エンカウンター・グループ参加体験の報告と考察
application/pdftext本稿では,まず今回参加した宿泊型(2泊3日)の非構成的エンカウンター・グループの構造(ファシリテーター4名,メンバー13名)について述べた。次に,筆者の非構成的エンカウンター・グループの体験について,グループセッション開始前,グループセッションに参加している時,グループセッション終了後,それぞれにおいての筆者の心境を述べた。その後,①セッション中に生じた沈黙,②セッション外活動の意味の2点に焦点を当てて考察を行った。departmental bulletin pape
女子大学生における摂食障害傾向と友人関係の関連 ─社会的比較志向性、対人的傷つきやすさを中心に─
application/pdftext[目的]摂食障害は、摂食または摂食に関連した行動の持続的な障害によって特徴づけられ、身体的健康または心理社会的機能に障害を与える。先行研究から、発症に関する要因として主に文化社会的要因、心理学的要因、生物学的要因の3つが挙げられている。そこで本研究では、心理学的要因のうち従来あまり指摘されてこなかった友人関係をとりあげ、摂食障害の関連を明らかにすることを目的とした。[方法]対象者は一般女子大学生348名であり、質問紙調査を行ない比較検討した。質問紙のフェイスシートで、年齢、身長、体重を尋ねた。質問紙に使用した尺度は、EAT-26、友人関係尺度、対人的傷つきやすさ尺度、社会的比較志向性尺度であった。[結果]全対象者を摂食障害傾向の高さによって群分けした(摂食障害傾向高群、摂食障害傾向低群)。群ごとの比較によって、(1)摂食障害傾向高群は他者との比較を行いやすい傾向があること、(2)摂食障害傾向高群は表面的には友人と群れるという行動をみせるが、内面的には対人関係において傷つきやすいというアンビバレントな心性をもっていることが明らかになった。
[考察]摂食障害傾向高群は友人関係においても病理的な心性があらわれていることが明らかになった。departmental bulletin pape
中学生の受験競争観と学習動機,受験不安,学習態度の関係
application/pdftext関東圏内の中学3年生172名を対象に受験競争観(消耗型競争観と成長型競争観)と自律的学習動機(学習動機が内的か外的か),試験不安,規定方略傾向(試験勉強のためだけに学習をしているかどうか)の関連を検討することを目的として,質問紙調査(受験競争観尺度,自律的学習動機尺度,試験不安尺度,規定方略傾向尺度)を実施した。
その結果,「消耗型競争観」の学習者は外的な学習動機や受験不安が高い一方で,「成長型競争観」を持つ学習者は内的な学習動機が高いことが示された。また,「消耗型競争観」を持つ学習者において,自身の将来の成功や希望する大学のために学習を行う「同一化的調整」の傾向と周りに怒られるから学習を行う「外的な学習動機」が失敗不安と関連することが明かとなった。高校入試における競争が学習者に与える影響は,受験競争観によって異なることが示された。departmental bulletin pape
女子大学生の自立意識・親子関係意識について ─離家の有無の観点から─
application/pdftextこれまでは離家(親元から離れること)が自立だという規範的前提が若者研究には存在したが、現代社会ではその枠組みの有効性が問われている。また大学生は自立において親子の距離によって親子関係は大きく変化する。だが学生を対象に離家の有無による親子関係や自立意識の差異を検討した論文はまだ多くないため、離家経験者・非離家経験者の8名の学生にインタビューし検討した。その結果、離家経験者からは①大学進学・自己成長・地元環境の圧力からの離家動機、②親との離家による丁度いい距離感、③母への親密性と尊敬心、④父への客観視による変化の有無、⑤将来不安と親への甘えの5つ、非離家経験者からは①母親との親密な関係、②父への進まない再評価、③離家を躊躇する親への甘えと就職活動による変化の3つが考察された。また両者間の差異として、①離家経験者は非離家経験者に比べ、親子関係の中で母親との親密な関係や父親の再評価など離家の前後で気持ちに変化が存在、②離家経験者は大学生活の中で緩やかに自己成長し、自立へ向かっていくのに対し、非離家経験者は就職活動の時から急速に自立への気持ちが加速して形成されていく、という2点が推察された。departmental bulletin pape
心理専門職による研究活動を基盤とした臨床的・社会的活動の展開に関する探索的検討
application/pdftext臨床実践への関心が強い心理専門職において,研究への意識や関与を高めつつ,研究活 動を基盤とした多様な臨床的・社会的活動へとつなげる試みを探求することは重要である。本研究では,①研究知見の生成に関わる研究活動,②様々な研究知見に対して開かれた態度を持ちながらエビデンスに基づく臨床実践を行うこと,③心の健康に寄与する心理学的な知識や研究知見を広く社会に普及させていく活動について,日本の心理専門職や大学院生,大学教員がどのような考えや認識を有しているのかを探索的に調査し,心理専門職による研究活動を基盤とした専門活動の発展と,その教育訓練やサポート体制について検討 することを目的とした。臨床心理士指定大学院の大学院生43名,臨床心理士養成に携わる大学教員17名,臨床活動に携わる心理専門職57名,計117名を対象としたWeb 調査の結果,①~③に関わる活動の重要性と共に,大学院生や心理専門職が有する認識や実際的な活動の展開を阻害または促進する可能性のある多様な要因が見出された。また,いずれの活動においても学部・大学院から大学院修了後にかけての適切な教育訓練・研修と共に,これ らの活動を支える環境・体制,ネットワークづくりが不可欠であることが示された。最後に,心理専門職による研究活動と臨床的・社会的活動のつながりを発展させるために必要な取り組みと共に,本研究の限界と今後の課題について考察した。departmental bulletin pape
子どもを支えるソーシャルコミュニティ
application/pdftext児童福祉の領域は,社会福祉学を中心に,臨床心理学や社会科学が混在する現場になりつつある。
本稿では,2018年1月に九州臨床心理学会第46回福岡大会(於:福岡国際会議場)で自主 シンポジウム「子どもを支えるソーシャルコミュニティ」の概要をまとめた。話題提供で は,臨床心理士による「特定非営利活動法人くまもとスローワーク・スクール」での取り組みと,文化員類学者による児童養護施設での個別の児童との関わりについて報告した。その結果,「個人」「グループ」「コミュニティ」の視点を持つ共通性が見出された。子どもを支えるソーシャルコミュニティを作る上で,学術的背景の違いを越えて学び合うことの重要性が確認された。departmental bulletin pape