Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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明治初期における蚕種輸出記録(2) ─上野国島村の手記から─
application/pdftext日本の蚕種業は江戸末期から明治初期にかけて、特に蚕種の海外需要への対応において盛況と不況を繰り返していた。幕府および明治政府は輸出用生糸や国内織物業者用の生糸生産に悪影響を及ぼすことなどを懸念し、日本の蚕種を求める外商・列強代表の動きに対応しつつ蚕種の輸出規制を行った。
そのような状況下で、蚕種業が盛んな一部地域では、組織的な経営管理体制を整え海外への輸出を試みる者もあらわれた。明治初期の段階で信濃・武蔵・羽前についで全国第 4 位の蚕種生産国であった上野国にあり、その中心産地であった島村地域では蚕種会社を設立しイタリアへの直売を実現した。
本稿では、島村地域の蚕種製造において指導的役割を担っていた島村勧業会社の田島弥平、田島定邦、田島信による手記をもとに、蚕種業者によるイタリアへの蚕種輸出がどのように実現したか考察した。また、明治初期における蚕種輸出状況と、これに深く関与した渋沢栄一、益田孝との関係とともに、地方人脈がどのように国際的な人脈を形成したのか整理した。departmental bulletin pape
20世紀初中期に刊行された辞典における漢語アクセントの基礎的分析 ―奥村「漢語アクセント類別語彙」の検証のために―
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【研究ノート】インスタ映え時代の新観光形態としての「住宅外壁画」の流行と傾向 ―ナポリの低所得者層集合住宅街における巨大壁画群の事例より―
application/pdftext1995 年にユネスコ世界遺産に登録されたナポリ歴史地区には、猥雑で庶民的な雰囲気がストリートアートと親和性が高く、もともと無名人たちによって数多く描かれていたものの、とくに2015 年以降からその質と量が急上昇し注目度も上がってきている。それはナポリ版バンクシーともよばれているナポリ出身の壁画家ヨリットが大聖堂近くで描いたナポリの聖人に似た《ジェンナーロ》という巨大な住宅壁画の出現と、やはり大聖堂の近くにあるバンクシーの2 作目(1 作目は消去され現存せず)がガラス板で保護された2015 年という年が一つの節目であったようだ。それ以来、以前は観光客が近寄り難かった歴史的建造物がひしめく狭い路地の住宅街や、治安の悪い郊外の近代的な低所得層の集合住宅の壁を使って、有名な作家たちを起用することによって、奇抜で面白い作品が続々と誕生するようになってきた。それらは現在進行形で増加中で、フォトジェニックなストリートアートはSNS で拡散されやすい。ナポリ市や各種団体もその制作に積極的に協力しており、今まさにナポリの新しい観光形態を築いている途上といえるだろう。departmental bulletin pape