Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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人間関係の活性化を目的とした構造的グループ・エンカウンター(SGE)の効果研究
application/pdftext本研究では,中学生における固定化された人間関係の活性化を目的として,構成的グループ・エンカウンター(Structured Group Encounter,以下SGE)を実施し,その効果を検討する。また,ファシリテーターの形態による効果も検討する。X中学校の1年生を対象とし,実施群と統制群に分け,1か月の中で計4回SGEを行った。質問紙調査では,中学生版QOL尺度と居場所感尺度を用い,その結果,SGE実施のpre,postにおいて介入による統計的に有意な変化は見られなかった。しかし,中学生版QOL尺度の「精神的健康」に正の小程度の効果量が見られた。「友だち」と「学校生活」においては,負の中程度の効果量が統制群に示されたが,実施群には見られなかったことから,SGEに予防的な効果があると考えられた。半構造化面接においては,SGEを通して他者理解や他者との交流が広がり,「クラス全体が明るくなった。」という発言から,人間関係が活性化した様子が見受けられた。また,ファシリテーションの形態の違いに関わらず,SGEを実施することで「精神的健康」を高める効果があることが示唆された。departmental bulletin pape
【研究ノート】日本版観光 DMO の役割と地方部におけるインバウンド消費の拡大と令和時代の次世代型道の駅の在り方に関する考察 ―MICHINO EKI を世界ブランドに―
application/pdftext1993年に第一号の道の駅が誕生し早くも四半世紀が経過した。道の駅は時代の変遷と共にその役割や機能が進化し、今では地域の核として地場産品の6次産業化をはじめ、産業・観光・福祉・医療・防災に至るまで地域の小さな経済循環が生まれる核として成長して来た。本稿では筆者が学識委員を務める2019年4 月に発足した「国土交通省 新・道の駅あり方検討会」にて筆者が行った様々な提言の中から、観光をベースにした道の駅の新たな活用に向けた提言の要旨を取りまとめた。インバウンド観光客6,000万人の達成を目指す政府の国内観光振興策に連動した「次世代型の道の駅」の役割とあるべき姿、さらには道の駅と連動した「日本版観光DMO」との関係性など地方部における「次世代型道の駅」が果たす役割を提言する。departmental bulletin pape
復職支援プログラムの参加者におけるエンパワーメントの変化およびエンパワーメントと関連する要因
application/pdftext精神疾患による休職者において,エンパワーメント,すなわち「精神疾患を持つ人が自信を高め,周囲に働きかけていこうとする心理的な側面」は復職後の予後に影響する可能性があり,復職支援プログラムで改善することが期待されるアウトカムである。そこで復職支援プログラムの参加時と6ヵ月後におけるエンパワーメントの変化を検討するとともに,プログラム開始時および6ヵ月後のエンパワーメントと関連する要因を検討した。首都圏の医療機関が実施する復職支援プログラムを利用した気分障害による休職者を対象に,プログラム開始時とプログラム開始6ヵ月後のエンパワーメント,公共スティグマの認知,抑うつ症状,復職準備性,社会機能を評価した。その結果,プログラム開始から6ヵ月後にかけて,エンパワーメント,抑うつ症状,復職準備性,社会機能が有意に改善することが示された。その一方で,公共スティグマの認知は改善しなかった。プログラム開始時のエンパワーメントは,休職回数が多く,過去の総休職期間が長く,抑うつ症状が重く,復職準備性および社会機能が低く,公共スティグマを強く認識しているほど,低下している傾向が認められた。プログラム開始6ヵ月後のエンパワーメントは,休職回数,過去の総休職期間,プログラム開始時の公共スティグマの認知,抑うつ症状,社会機能と有意に関連していた。今後,複数回の休職経験がある人,総休職期間の長い人,社会のスティグマを強く意識している人に対し,エンパワーメントを高める支援の方法を検討することが望ましい。departmental bulletin pape
エンカウンター・グループのファシリテーター養成における被養成体験 ─「コ・ファシリテーター方式」を通して─
application/pdftextこの度,グループ臨床家を志す大学院生である筆者はファシリテーター養成をされる立場のコ・ファシリテーターとしてエンカウンター・グループに参加する機会を得た。本稿では,グループ体験やスタッフ・ミーティング,ケースカンファレンスなどを通して得た内的体験やファシリテーションの学びについて記述し,もう1度体験を深く見つめ直した。そして「コ・ファシリテーター方式プログラム」を受けた立場から,コ・ファシリテーターにどのようなことが起こっているか等について考察した。次のことが挙げられる。(1)コ・ファシリテーター自身の自己理解の深まりと自己変容,(2)セッション内でのファシリテーションの学び,(3)毎セッション後のスタッフ・ミーティングでのファシリテーションの学びとサポートされること,(4)ファシリテーターとしての自信の向上,(5)事務局の存在,サポートの大きさ。departmental bulletin pape