Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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臨床研修機関における新型コロナウイルス感染予防対策に関わる心理変数のベイズ推定による検討
application/pdftext本研究の目的は、臨床心理学の研修機関における新型コロナウイルスの感染予防対策に関わる心理的プロセスをベイズ推定によって検討することであった。20名の相談研修員が、感染予防対策と関連する心理的プロセスについてのオンライン調査に回答した。結果からは、研修相談員は、感染症対策については研修相談員よりも家族や教職員と話していた。しかしながら、感染症の不安については、教職員よりも家族と分かち合う傾向が見られた。加えて、感染予防対策への意欲は、教職員と感染予防対策について話す量と不安について家族と話す量と正の関連が見られた。これらをまとめて、効果的な感染予防対策の在り方と、今後の研究の方向性について議論した。departmental bulletin pape
心理専門職による心の健康に関する知識・知見の社会的普及に関する探索的検討
application/pdftext本研究では,日本の心理専門職と大学院生を対象に,心の健康に関わる知識・知見を多様な人々に伝達・普及する諸活動への態度(社会的普及志向)の実態と関連要因を探索的に検討することを目的とした。Web 調査により,公認心理師養成大学院や臨床心理士指定大学院(修士課程・博士前期課程)の大学院生70名,臨床心理士等の心理専門職102名,計172名から有効回答を得た。その結果,心理専門職・大学院生共に,日々の臨床実践で関わる機会が多い対象者(例:患者・クライエントや児童生徒)や,普及の場として従来より実践されてきた方法(例:講演・研修会,学校教育)には,前向きな社会的普及志向を示していた一方で,抵抗感を有している普及対象や方法もみられた(例:行政・政策担当者,テレビ・ラジオ,Web サイト・SNS)。また,心理専門職・大学院生ごとに違いはみられたものの,研究活動に関わる興味・関心や自信,大学院における研究の教育訓練環境や研究経験,エビデンスに基づく臨床実践への態度等が,社会的普及志向と直接的または間接的に肯定的な関連を示すことが明らかとなった。最後に,心の健康に関わる知識・知見の社会的普及志向を醸成し得る心理専門職の養成・教育訓練のあり方と共に,社会的普及の効果的な実践方法について詳細に検討を進めていく必要性について考察した。departmental bulletin pape
事例検討会における「コアメンバー」の体験と機能 ─“ナラティブ・グループ”における議論を通して─
application/pdftext著者らは20年前より,グループ・アプローチについての自主的な事例検討会(Y 会)を定期的に開催している。Y 会は,「グループを体験しながら,グループ事例を検討する」ことをコンセプトとしている。Y 会の構造における特徴の一つは,5~6名の「コアメンバー」を設定していることである。本研究の目的は,Y 会のコアメンバーの体験を相互語りにより把握することを通じて,コアメンバーの機能を探索的に明らかにすることである。本研究の実施のために,コアメンバーら(筆頭筆者を含む)が体験を語り合う“ナラティブ・グループ”を設定し,そのスクリプトを分析する方法を選択した。コアメンバーの体験は,①古参コアメンバーへの畏敬の念,②好奇心が刺激される,③参入を“ラッキー”と感じるという3点にまとめられた。コアメンバーの機能は,①安定したモデル,②平等性を保障するコアグループ,③権力の緩衝という3点にまとめられた。グループ・アプローチの事例検討会において,Y 会のシステムとコアメンバーの構造は,健全な議論と学びを促進する上で重要な機能を果たしていると考察された。departmental bulletin pape