Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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量子情報科学へのアプローチ
application/pdftext本稿では、量子コンピュータ論のファッション化にともない、一般にも注目されている量子情報科学の歴史と基礎概念について考察した。近年、人工知能(AI)などに続く革新的技術として期待されるものに量子コンピュータの実用化が挙げられている。米法人は2019年理論上の概念だった性能を実証し、最先端のスーパーコンピュータで1万年かかる問題を瞬時に解く実験に成功したと発表した。その後、量子コンピュータへの期待やリスクについての言説が流行している。
量子コンピュータの可能性への理解のためには、量子コンピュータを実現するために研究されている量子情報科学と、その理論的基礎となっている物理学と数学の知識が必要である。しかし、その内容は直観的な日常世界の常識とは異なる要素を含んでいる。
そこで本稿では、量子情報科学を理解するために必要な量子力学、情報科学そしてコンピュータの歴史的な経緯を考察した。続いて、量子情報科学を理解する上で必要な物理学と数学の基本概念を概観した。古典力学が成立しない量子力学的世界の概念、そして、古典力学の世界観では生じなかった多数の問題を解決するための基本的数理概念について整理した。departmental bulletin pape
民主主義の「西欧的」起源について ―ウィルソン型アメリカ外交の思想的源流をたどる一試論―
application/pdftext本稿は民主主義の「西欧的」起源について、ウィルソン型のアメリカ外交の思想的源流を探る事を念頭において考察しようとするものである。以下要約に代えて、目次を掲げる。
はじめに
一、問題の所在―ウィルソンの外交から引き出される論点―
二、西欧民主主義における〈多数決原理への執着〉の起源
(一)ウィルソンとベンサムの類似性
(二)古代ギリシアにおける民主主義論―プラトンとアリストテレス―
①多数者の意志 ②社会の均質性の前提 ③民主政体の多様性
(三)中世西欧における「共通善」
―アリストテレスからトマス・アクィナスへ―
(四)社会契約説と多数決原理―ホッブズとロック―
(五)功利主義と多数決原理―ベンサム―
三、〈多数決原理への執着〉を強めた数学的世界観の出現
―俯瞰・統計・分類―
(一)自然科学の発展が後押しした俯瞰・統計・分類概念の出現
―ベーコン、ぺティ、スミス―
(二)「異境の発見」が後押しした俯瞰・統計・分類概念の浸透
―デフォー、スウィフト、百科全書派―
四、民主主義が生み落とされたキリスト教的文脈
(一)信仰と理性の「棲み分け」による調和―トマス・アクィナス―
(二)「神への絶対的服従」が導いた人間の自由と平等
―ホッブズとロック―
結びに代えて―〈専制を忌避する精神〉と〈俯瞰・比較の精神〉の合流の含意―departmental bulletin pape
霊地への特別な秘境旅の跡を見る —明治後期“塗駕籠”に乗って世界遺産・熊野古道を往く花蹊と“山林王”土井家との縁—
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商品先物取引会社の従業員の違法行為による顧客損失に対する取締役の責任 ―内部統制システム構築運用義務違反を題材に―
application/pdftext商品先物取引会社従業員の違法行為により顧客が被った損失について、会社役員の内部統制システム構築義務違反に基づく損害賠償責任を認めるにあたっては、繰り返される違法行為、行政処分、多くの裁判や紛争を抱えている等の事実から、社内ルールの不十分さや実効性が疑われることとなると同時に損害が生ずる予見可能性が検討され、これらが内部統制システム構築義務違反の認定と取締役の重過失認定において重要なファクターとなる。なお、裁判や紛争の数の増減の扱いについては、地裁と高裁で差がある。取締役の重過失認定にあたっては、商品先物取引という高リスク性から、認められる範囲は広いと考えられる。また、求められる内部統制システムの水準については、部門ごとに経営判断原則の適用の適否を考慮すべきである。departmental bulletin pape