Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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女子大学生の就職活動における性役割態度とストレスの関連についての検討
application/pdftext女子大学生における就職活動は,先行研究から,精神的健康やストレス反応において男子学生との間に差が認められることが示唆されている。本研究は,女子大学生の就職活動において,彼女らの持つ性役割態度がどのように就職活動ストレスに機能しているのかについて検討することを目的として質問紙調査を行った。
調査対象者は関東圏内の4年制女子大学に通う大学3・4年生209名であった。質問紙の構成は,(1)属性と就職に関する質問,(2)就職活動ストレス尺度(就職活動を経験した者のみ回答),(3)平等主義的性役割態度スケール短縮版(A short-form of the Scale of Egalitarian Sex Role Attitudes : SESRA-S)(点数が高いほど性役割の平等志向性が高い),(4)自尊感情尺度よりなる。209名のうち,就活群(就職活動を経験した群)117名,非就活群(就職活動を経験していない群)92名に分類した。
2群の比較では,就活群は非就活群よりも自尊感情が有意に高かった。就活群においての検討では,就職活動ストレスに対する性役割態度の調整変数としての機能を検討するために階層的重回帰分析を行った。就職活動ストレスに対し性役割態度と自尊感情は負の影響が認められた。重決定係数の変化量が有意であり,SESRA-Sと自尊感情の交互作用項における標準偏回帰係数も有意傾向を示したため,SESRA-Sと自尊感情の交互作用における単純傾斜検定を行った。 この結果から,性役割態度と自尊感情の高さは,就職活動ストレスを低くすることが示された。さらに,性役割態度が低い場合であっても,自尊感情が高ければ,就職活動ストレスをより軽減する可能性が示唆された。就職活動を行う女子大学生の心理的健康のためには,平等志向的な性役割意識をもつこと,自尊感情を高めることにより意識を向けるべきであろう。departmental bulletin pape
【研究ノート】物流と人流にみる空港都市アムステルダムの空間的構成
application/pdftext近世ヨーロッパにおいて港湾都市アムステルダムは、物流や人流などのゲートウェイとして卓越した場を提供していた。現代のアムステルダムは港湾都市機能をロッテルダムに譲り、空港都市としてあらたなゲートウェイ機能を有している。ゲートウェイ機能の継続性の一因をネーデルラント人が伝統的に宗教的・人種的に寛容であることに求める仮説を提示する。departmental bulletin pape
【研究ノート】日本における「スペイン風・南欧風」建築への偏愛について
application/pdftext戦前の日本では、米国経由のスパニッシュ様式建築がファッショナブルな建築様式と捉えられ、1920年代以降、白壁とオレンジ色の洋瓦の個人住宅、ホテルなどの公共建築でこの様式を採用するものが増加した。戦後は、飲食店でもスパニッシュ様式が流行し、1970年代にはマンションでも好まれ、気候・地形的に地中海と親和性が高い地域だけでなく、南国のイメージと結びつきにくい内陸部にも南欧風意匠の建物が広がった。
1980~90年代は、バブル景気によって海外旅行がより身近になり、本物の南欧建築に接する機会が増え、オレンジ瓦と白壁のスペイン風建築がさらに流行する。1992年は、バルセロナ・オリンピックとセビリア万博の開催もあり、スペイン風でもとくにアンダルシア風建築への偏向が強まり、気候・地形的に地中海と親和性が高いところを中心に、アンダルシア風をイメージしたリゾート開発やまちづくり(伊王島、賢島、沖縄、宇和島、淡路島、南房総、宝塚、横浜本牧など)が行われた。
バブル崩壊後は、外国をテーマにしたテーマパークは廃れてしまったものの、スペイン風・南欧風の町並みを再現した商業施設(アウトレット、ショッピングモール、ホテル、結婚式場)を建設する流行は続き、近年はSNSで写真映えする関心から撮影スポットとなり、映画やドラマのロケ地としても注目されている。コロナ禍中の渡航制限や解除後も円安インフレで旅費が高騰し海外旅行がしづらくなると、国内にいながら外国気分に浸れる場所として、海外の建物や町並みを模した商業施設の人気が再燃している向きもあるが、バブル期に興隆したスペイン・南欧風の建物は、そろそろ過去の遺産の仲間入りをする準備段階に来ている。departmental bulletin pape