Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
Not a member yet
4542 research outputs found
Sort by
漢〈封邰等字残碑〉小考
application/pdftext2015年9月、河北省邢台市開元寺東側にある邢台博物館の敷地内より、漢代の残碑が発見された。全文で百余字しか残されていない断碑のため碑名が欠けているものの、首行に「封邰」の二字があることにより、〈封邰等字残碑〉と命名された。残された碑面の文字そのものの劣化の程度は軽いため、拓本であっても字口が明瞭で、筆遣いの呼吸が垣間見られるほどである。
この碑は、胡湛・石従枝による論考「刑州新出土《漢封邰残碑》考」(『書法叢刊』20-3)で紹介された。これによれば、後漢・霊帝の中平6年(189)の刻とされる。〈曹全碑〉〈張遷碑〉とほぼ同時代の隷書碑にあたるが、その方正な隷書の書風は〈熹平石経〉〈張遷碑〉に近似しているとみる。本論考では先行論文を参考にしつつも、〈熹平石経〉〈張遷碑〉の比較のみならず、後漢晩期の一つの筆法と考えられる方整な隷書書法が、同時代においてどのように受容されていたのか、また後の魏の隷書書法との関連はあるのか、当該碑を中心に検討した。
その結果、いくつか新たな見解を示すことができた。まず碑面の文字の配列スペースは類例がほとんど見当たらない特殊なものであったこと。二つ目に特異な字形・字体を用いていること。〈張遷碑〉はつとに誤字や不適切な仮借字が用いられていることが知られているが、〈封邰残碑〉も特殊な字形・字体がいくつか使われていた。さらに、左右の払い出しの収筆部に見られる「燕尾」、頭部を突き出す奇抜な造形、一字の中で強調する筆画、呼吸の短い払い出し、あるいは脚部の短縮など、これまで見られなかった造形感覚であることも分かった。
後漢末から魏晋にかけて、隷書がよりパターン化する中で製作されたものの一つが〈封邰残碑〉であったといえよう。departmental bulletin pape
Are Judgment Tasks Still Useful to Measure L2 Learnersʼ Grammatical Competence?
application/pdftextJudgment tasks (e.g., acceptability judgment task) have long been used in SLA studies to elucidate L2 learners’knowledge or competence. However, judgment tasks have gradually been replaced with alternative methods (e.g., reaction time measurement) partly because of the concern about interference of learnt knowledge. This paper argues that despite this possibility (and possible effects of other confounding factors), data collected with judgment tasks are still useful to uncover the nature of L2, referring to the results of two studies (Hokari, 2015; Takeda, 2021), both of which report on the data that are unlikely to be elicited without judgment tasks. Based on the results of these studies, this paper also points out an important property of L2 that is not necessarily discussed in depth in SLA studies.departmental bulletin pape
女子大学生の友人関係と情動焦点型コーピングがストレス反応に与える影響の検討
application/pdftext本研究では,女子大学生の友人関係と情動焦点型コーピングが,ストレス反応に与える影響について検討することを主な目的とした。調査対象者は4年制大学に所属する女子大学生110名であり,友人関係尺度,ストレッサー尺度,EAC尺度およびストレス反応尺度を用いたアンケート調査を行った。
まず,友人関係尺度とEAC尺度の各下位尺度について平均点を基準に高群,低群の2群に分類し,ストレス反応に対する二元配置分散分析を行った。その結果,友人互助と感情表出の交互作用が認められ,友人互助高群における感情表出の単純主効果が有意であった。次に,友人関係とEAC の各下位尺度,およびそれらの交互作用項,ストレッサーを説明変数,ストレス反応を目的変数として重回帰分析を行った。その結果,友人親和と感情表出および友人共感と感情表出の交互作用が有意であった。
これらのことから,情動焦点型コーピングは相手に感情を吐露するだけではなく,相手から共感してもらえたり,助け合ったりできる友人関係の中で用いることで,よりストレス反応の低減効果が高くなることが示唆された。departmental bulletin pape
【研究ノート】まちづくりに関する指標化の動向 ─全国の地方創生総合戦略から─
application/pdftext人口減少、少子高齢化など深刻な地域課題の解決に向けて、さまざまな取組が進められており、中でも平成26年に「まち・ひと・しごと創生法」が施行され、翌27年には「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定された。これを受け、全国の自治体においても地方版の人口ビジョン、創生総合戦略が策定されている。同プランでは計画の実効性を高めるためアウトカム指標としての数値目標や施策の実施状況と成果を図るKPI(Key Performance Indicator(重要業績評価指標))が設定されている。多くの自治体において数値目標として、出生率の上昇や人口の社会増、そして交流人口の増加が掲げられるなか、まちづくりや地域活動を担う地域住民の増加という視点からの指標を掲げる自治体も散見される。人口の移住政策、交流人口の拡大に続いて、関係人口への期待が高まっているが、重要なことは関係人口も含めて、それらを契機として地域住民がまちづくりや地域活動に積極的に関わっていくことではないか。こうした視点で道府県庁所在の自治体を対象に、創生総合戦略における数値目標及びKPIの設定状況を整理した。departmental bulletin pape