Oita Prefectural College of Arts and Culture Repository / 大分県立芸術文化短期大学リポジトリ
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The Case Study of Marriage Intention of Well-Educated Bachelors
P(論文)現在,日本において,初婚年齢は年々上昇傾向にあり晩婚化が進んでいる.これを学歴別に見ると,高学歴層の者において顕著であることがわかる.その中でも調査・研究が少ない男性に注目し,彼らの結婚意思とそれに影響を与える結婚観について,個人別態度構造分析を用い,事例を通して検討した.その結果,従来の調査・研究において支持されている男性が結婚難に陥っているという結果は,本研究の高学歴の独身男性についてはあてはまらないことが明らかになった.対象者は自らの意思により結婚するか否かを選択しており,自分の理想とするライフスタイルと結婚によるライフスタイルの変化,結婚相手との価値観の一致などを真剣に考え,結婚に対する葛藤を抱き,結婚を躊躇していた.さらに,長時間労働により家庭生活と仕事での自己実現を両立させ難いためライフスタイルを決めかね結婚意思が低下するという可能性と,結婚を前提としないようなライフスタイルを選択しても生活に困らないため結婚に消極的になる可能性も示唆された
『純な心』 : 表象としての動物
P(論文)フローベール作品では、中心的とはいえないまでも、動物がある種の示唆を与えている場合が多い。例えば、『ボヴァリー夫人』では、エンマと犬の森の中の散歩の場面で、彼女の日常の生への欝屈や虚無感が、犬のぐるぐると果てしなくまわる円形の動作によって見事に表現されている。また、フローベールの妄執的な作品ともいえる『聖アントワーヌの誘惑』には、アントワーヌを堕落へと引き込もうとする様々な幻想の動物が見られる。ただ、これらの作品では、動物は主人公の心情に深く関わってはいるが、あくまで付随的な要素でしかない。しかし、完成に至ったフローベールの最後の作品である『三つの物語』の中の『純な心』では、動物の存在が強烈に提示され、女中フェリシテの人物形成の本質に密接に関わってきている。つまり、『純な心』は、動物の関与なくしては物語として成立しえないのである。本稿では、フローベールにとっての動物の存在意義を探りつつ、草稿をとおして、『純な心』の主人公との関係においての動物の表象性を分析していく