Sakushin University Academic Repository / 作新学院大学学術機関リポジトリ
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Public Sector Accounting for Administrative Evaluation and Accountability : In the Viewpoint of the Construction of Accounting System in the Municipal Corporation
本稿は、わが国公会計改革の現状と課題―とりわけ地方公共団体(地方政府)における公会計システムの制度化に焦点を当てたものである。そして、その分析の中心に行政評価に資する公会計制度の構築―公的アカウンタビリティの実現と公会計原則設定の必要性および住民に対するディスクロージャーの問題を捉えた。特に制度の現状と今後の課題においては、諸外国の事例研究を取り入れる中で公会計システムにおける財務指標を示すサブシステムとしての制度整備を提唱している。そして、行政評価に資する公会計という視点から、客観的で精緻な「アカウンタビリティ」および「ディスクロージャー」を遂行するためのバランスシートおよび行政コスト計算書の作成手法ならびにこれらとリンクした行政評価方法を考察している。公会計システムにおける最重要事項は「行政評価に資する公会計制度」の構築であり、その中心は公的アカウンタビリティの実現であると筆者は考えている。しかし、公的アカウンタビリティの重要性については、自治主体である地方公共団体から提唱されたものではなく、住民側からの強い要望によりその導入が提唱されたものであり、つまりわが国の地方公共団体におけるアカウンタビリティの現状においては、「住民からの信頼回復に資するための情報公開」という消極的な姿勢が露見される。地方公共団体においては、自ら住民に対して説明していく積極的なアカウンタビリティが求められ、「行政評価に資する公会計制度」の構築について、ストック・フロー両面からの会計システムのあり方を論述している