Kyoto Women's University
Kyoto Women's University Academic Repository (AIR) / 京都女子大学学術情報リポジトリ(京女AIR)Not a member yet
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子どもが戦争文学と向き合う授業 : 生きられた経験の記述を通して
授業は、教師、子ども、両者の関係性、身体性、さらに教材、教室の環境など様々な要素によって構成されている。その多くは前= 言語的なものであり、記述が困難であると言える。授業におけるこうした子ども、教師の経験を「現にあるがままに」、その出会いのままに記述することをめざす「生きられた経験の記述」の手法を用いて、小学4年国語科の「一つの花」の授業の記述を行なった。この授業は、子どもが戦争文学と向き合うことをめざしている。記述と子どもの振り返り、授業者である教師の振り返りを検討することで、子どもがどのように戦争文学と向き合ったかを分析していく
保育臨床における「保育カウンセリング」と「保育ソーシャルワーク」の視点
幼稚園,保育所,認定こども園等の保育の場における主に心理士(師)による保育臨床活動は,従来より心理臨床の知見に依拠した「保育カウンセリング」の視点に基づいて行われてきた。その活動においては,支援の対象となるそれぞれの乳幼児の発達的な特徴や子どもとその保護者との関係性等に焦点を置いた子ども・保護者理解と支援が中心であり,児童相談所,保健センター,発達支援センターや小児科・児童精神科等の外部機関との連携は,重要な活動の一つではあるが,副次的なものとして扱われてきたと言える。しかしながら,2021(令和3)年8月に文部科学省が学校教育法施行規則を改正し,スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの配置を幼稚園にも準用するとしたことを受け, 今後の保育臨床活動においては,「保育ソーシャルワーク」の視点の重要性が増していくことが予想される。本稿では,保育現場における保育臨床の現状と課題について論じた丸山(2022)と藤後ら(2022)に主に依拠しながら近年の保育施策と保育臨床活動との関係を整理した上で,藤後ら(2022)が提起した「保育カウンセリングと保育ソーシャルワークの融合」という新たな視点の有効性について論じた
幼大連携のSTEAM教育についての一考察 : 幼稚園における七夕コンサートを通して
大学生とともにデジタル地球儀ダジック・アースを用いて、科学の解説と音楽演奏を融合した「七夕コンサート」を実施し、幼大連携によるSTEAM教育の可能性を考察した。質的観察、保護者へのアンケート調査結果、教員による追跡調査結果をもとに考察したところ、園児にとって、ダジック・アースは、視覚的なインパクトが大きく、地理や気象について興味を喚起し、理解を深めるのに適していた。園児になじみのある作品を一緒に歌うことは、演奏会に親近感をもたらし、園児に馴染みのない作品の鑑賞も、演奏が素晴らしければ園児は充分に受け入れられることが示された。園児とともに歌うことで、科学の学びの垣根を低くし、ダジック・アースと鑑賞によって、科学の学びを強く印象づけられる可能性が示唆された
模擬授業へのピア・フィードバックに関する研究 : オンラインフィードバックと紙面フィードバックとの比較
2021年度はコロナ禍の影響により、英語科教員志望の大学生が受講する英語科教育法の授業において、対面とオンラインの両方の環境下で模擬授業を行い、クラスメイトから模擬授業に対する筆記フィードバックが提供された。そこで紙面フィードバックとオンラインフィードバックの両方を経験した参加者を対象にアンケート調査を実施した。その分析結果は、僅差であるが紙面フィードバックの方がより肯定的にとらえられているとの結果を得た。加えて、自由記述回答をテキストマイニングで分析したところ、紙面フィードバックは手書きの文字やイラストに書き手の「気持ち」を感じるという印象で受け取られていることがわかった
小学校と特別支援学校(知的障害)の算数教科書比較に関する研究
本研究では, 小学校で使用される算数教科書と特別支援学校(知的障害)小学部の算数教科書との比較を行った。その結果, 数学的な見方・考え方を働かせやすくするための視覚的支援や学習内容の理解・定着を意図した指導順序の工夫が見られた。また, 星本における支援や工夫をキーワードとして一般化し, 算数指導における支援や工夫の12観点を抽出した。このような支援・工夫はユニバーサルデザインとして,通常の学級における算数指導にも活用することが期待される
関数指導に関する日本とシンガポールのカリキュラム・教科書の比較研究
本研究では, 日本とシンガポールの関数指導に焦点を当て, 算数科・数学科のカリキュラムにおける関数指導の目的と内容, 教科書における関数指導の具体の比較を行った。比較・考察の結果,「① パターンに関する学習内容を系統的に位置付けた第1 学年〜第3 学年における関数の基礎の必要性, ② 比例関係を用いた問題解決の図と比例の学習における表を関連付けた小学校の関数指導の必要性,③ 比例と反比例の関係性を位置付けた中学校の関数指導の必要性」に関する示唆を得た
デューイ実験学校におけるレシテーション(recitation)の特色 : デューイのレシテーション観と比較して
本稿は,デューイ(J. Dewey)及び『デューイ・スクール』(The Dewey School, 1936)におけるレシテーション(recitation)観との比較を通して,『実験学校活動報告』(Laboratory School Work Reports)に見られるレシテーションの特色を検討した。その結果,『実験学校活動報告』では,レシテーションは一部の限定された成長段階(主として年長児童グループ)での学習活動を示していた一方で,デューイ及び『デューイ・スクール』は,年齢を限定しない学習活動一般を指す概念として捉えていたことが確認された