National University in Kyushu. Education and Humanities / 九州地区国立大学教育系・文系リポジトリ
Not a member yet
481 research outputs found
Sort by
Proposition of improved science class utilizing new biological materials in local model school
application/pdf地域の小学校・教育委員会・大学の三者で連携事業を行った。小学校理科・生命の学習への導入を目的に大学で改善した植物教材を授業で活用しながら,また,若い小学校教師の理科授業力向上に資する目的で,地域で取り組んでいる「比べる活動」を取り入れた理科授業の工夫・改善を行った。新しい教材の改善された利点は,栽培日数がかからず,成長が早く,場所を取らず,条件制御による効果を観察しやすく,従って単元計画を立てやすいことがあるが,教科書生物教材の補助として用いた。5年生で培う問題解決能力「条件制御」への視点を,問題把握,見通し,観察・実験,考察,結論づけの各々での「比べる活動」を児童に意識させるとともに,観察・実験の目的の明確化,方法の吟味・選択,結果の検討(見直し)や考えの検討を行えるよう導いた。その結果,児童の学びに向上の傾向が見られるとともに,教師による評価においても一定の成果が見られた。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.3, No.1(2015/10)に査読を経て受理された。journal articl
Few Remarks on The Political Power of The Sokkin (Shogunal Intimates) Yanagisawa Yoshiyasu------A case of Tsushima domain lord, Sô Yoshimichi’s first audience with Yanagisawa Yoshiyasu------
application/pdf本論文では、5代対馬藩主宗義方が、元禄10年(1697)8月3日に、5代将軍徳川綱吉の側近柳沢吉保へ初めて面会する過程を具体的に見ていくことにより、吉保の政治権力の実態を解明した。将軍綱吉は、御家を無事に次代に存続させるという大名家の最重要事項について、自ら主導し、不適切な場合は厳しく処断した。そのため諸大名は、将軍の側近として最もその意向を知り、影響を与える立場にいる吉保と、良好な関係を築くことを必要とした。義方が、吉保との初対面に至るまでに、慎重に多数の願い出や打ち合わせを重ねていく過程や、これによりその後の柳沢家との交際の状況が変わってくることを考え合わせると、大名にとって、吉保の権力がいかに強大だったかがわかる。その一方で、当日の短時間の型通りな対面の様子からは、諸大名と必要以上の関係を築くまいとする、吉保の姿勢が見えた。吉保はその権力を振り回すことはなかったのである。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.3, No.1(2015/10)に査読を経て受理された。journal articl
Lower Propensity to Pay in the US
application/pdf本論文はFama and French(2001)によって指摘された有配企業比率の低下現象(Lower Propensity to Pay in the US)について考察したものである。有配企業比率の低下現象は、単に有配企業と無配企業の2 極化の問題だけではなく、その背後にある企業収益の2 極化構造の深刻化も意味する。さらに、有配企業比率の低下現象および企業収益構造の2 極化問題はアメリカに限ったことではない。先進国6カ国(アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、日本)においても同じ現象がDenis and Osobov(2008)によって検証された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.3, No.1(2015/10)に査読を経て受理された。journal articl
Political Arithmetic of the Project for the Repatriation of the Koreans in Japan to North Korea : New Materials show each politico-economical aim of the Japanese and the North Korean Government
application/pdf1959年に開始された在日朝鮮人帰還事業は、日朝両政府が「人道」の名の下に推進したが、朝鮮半島をめぐるデタントと南北の軍事的対峙から、そこには各政府それぞれ独自の狙いが潜んでいた。本論は、中ロ・東欧諸国に加えて日本外務省の公開資料をもとに、この各政府の狙いを究明する。一方の日本政府は、植民地統治後に国内に残留した在日朝鮮人に対する歴史的な差別構造ゆえに、彼らを経済的に財政負担要因としてだけでなく政治的な危険要因と見なし、彼らを一掃しようとした。他方で後者は、朝鮮停戦後の「平和共存」政策の時代的な要請の中、支援国家である中ソとの関係悪化に対して自国の保全対策を講ずるため、帰還事業を突破口として日本との国交正常化を目指していた。在日朝鮮人を相互に送迎するところに国益が一致した両政府は、その悲劇的な結果を充分に予測しないまま事業を敢行したのである。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.1, No.2(2014/3)に査読を経て受理された。journal articl
The Significance of Using Fiction in JFL
application/pdf本稿は、大学の上級日本語教育における小説利用の意義について論じ、小説を使用した実際の授業と学習者の反応を紹介するものである。論説文のように語句や表現の理解が文意の理解に直結する場合と異なり、文意の把握に解釈が必要な場合は、日本語学習者には正確な理解が容易でない事態が少なからずある。また、実社会では普通に使われているものの日本語学習用教科書ではあまり扱われない語句や表現が多々あり、学習者もその隔たりを感じている。小説は一般にそのような日本語を多く含んでおり、読解学習を有効に補完する教材のひとつであると言える。さらに、感覚的、抽象的な小説の解釈を学習者自身のことばで表現し説明することは難度の高い作業であり、論理的、具象的な文章の説明とは異なる口述能力が求められる。このように、日本語教育における小説利用は、日本語学習の間隙を埋め、学習者の日本語理解を深化させることが期待できる。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.1, No.2(2014/3)に査読を経て受理された。journal articl
Current Status and Rerated Issues in Creating and Utilizing Environmental Documents for School Education by Local Government Administrations
application/pdf多くの自治体では、自治体が推進する環境政策について、児童生徒に学んでもらうことを目的として、環境行政の業務として教材やパンフレットを作成している。本研究では、このような資料の作成と活用の実態について把握することを目的として、自治体の環境政策担当者に対するアンケート調査を実施した。結果は以下のようである。資料の作成にあたって、外部からの指導・助言を受けたり、学校で使用されている教科書を参照している自治体は少なく、多くが環境行政の内部で資料を作成している。配布した資料の効果を検証している自治体も少ない。その一方で、作成時に教育関係者から助言を受けた自治体では、利用状況の把握や効果の検証を行っている自治体が多い。資料の作成時に教育関係者と連携することで、資料の内容が充実するとともに、配布後のフォローアップをしやすくする点でも意義深いことが示された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.1, No.2(2014/3)に査読を経て受理された。journal articl
Die melancholische Müdigkeit: Der Streit um die Wirklichkeit in „Das Auge des Entdeckers“ von Nicolas Born
application/pdfニコラス・ボルンNicolas Born (1937-1979)は、三番目の詩集『発見者の目』 Das Auge des Entdeckers (1972)で独自のスタイルを確立したとされる。自らの生きる時代の揺るぎない現実を透かして、別の世界を「発見」しようとする試みを、ここに収録された作品群は体現している。この詩集は、全体的に朗らかな楽観性に支配されているが、その一方で、そこで〈現実〉を乗り越えるべく展開される闘争には憂鬱な倦怠がつきまとう。本論では、『発見者の目』におけるこの〈倦怠〉の特性を検証する。その際、まず、〈自然〉に囲まれつつ人工的でもある〈幸福な〉情景、いわば現代の〈楽園〉を出発点にすえるパターンを分析し、次に、この詩集で繰り返し現れる、朝と夜の情景、そこで展開される眠りと目覚めのモチーフについて論ずる。最後に、これらの作業を踏まえた上で、〈現実〉を巡る闘争としての詩作における〈倦怠〉の意味を問う。この論文は「宮崎大学教育文化学部紀要 人文科学」(第29・30号2014年p13-31)に掲載された論文を査読し、「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.2, No.1(2014/10)に採択されたものである。journal articl
A Critical Review of Bernard Reginster's Nietzsche-Interpretation
application/pdfBernard Reginster が2006 年に著したThe Affirmation of Life は、独自の非常に説得的な解釈視点からニーチェ思想全体を包括的かつ体系的に捉える野心的な試みである。本論文の目的は、この著作のニーチェ研究史上の重要な意義を認めながらも、筆者自身のニーチェ解釈を踏まえつつその批判的検討を行うことにある。検討するのはReginster の解釈の幹となる部分であり、ニヒリズム、永遠回帰、力への意志という三つの主要思想とそれに関連する重要思想の解釈についてである。一では、ニヒリズムという問題の位置づけとその意味に関する彼の解釈について、いくつか問題点を指摘する。二では、永遠回帰肯定についての彼の解釈の問題点を指摘し、筆者がこれまでに公表してきた永遠回帰解釈がこの問題に解決を与えることを示す。三では、自己克服あるいは悲劇という問題についてのReginster の大きな誤解を指摘し、この誤りの本質が彼の力への意志の解釈の不完全性にあることを示す。この論文は「鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編」(第65号2014年p1-21)に掲載された論文を査読し、「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.2, No.1(2014/10)に採択されたものである。journal articl
Development of a Digital Musicbell with Multi-Sound for Constraint Relaxation of the Number of Ringers
application/pdfミュージックベルは片手で振るだけで誰でも簡単に音楽演奏を楽しめる教育楽器であり,平成3年には小学校標準教材品目に選定されている。その背景には,練習や演奏することで責任感や集中力,そして協調性などを養うことができる点にあると考えられる。一般に,ベルの奏者であるリンガーは,1人で1~数個のベルを受け持ち,数人が一体となって曲を演奏する。1つのベルは1つの音しか奏でることができないため,音域の広さによっては多くのリンガーが必要となる。本研究では,リンガーの多寡に因る選曲制限を緩和することでミュージックベルの利用拡大を目的とした,安価な汎用コントローラである任天堂(株)のWiiリモコンを用いた,複数音を奏でるデジタル・ミュージックベル“dbell”の開発を試みた。開発したdbellは,1人のリンガーが2本のWiiリモコンを担当することで,3オクターブ分の音を奏でることが可能である。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.1, No.2(2014/3)に査読を経て受理された。journal articl
Browning's Dilemma in Romantic Inheritance: Dramatic Monologue and the Sense of Poetic Career
application/pdfブラウニングが詩人としてのキャリアを確立する過程において、どのようにロマン派からの影響を消化し、それを独自の詩風へと発展させたかを論じる。ロマン派に典型的に見られるフィクショナルな詩人像と現実の詩人像の一致を巧みに回避する仕掛けとして「劇的独白」がどのように効果的に機能したかを、詩人の自意識の現れについて指摘した。この論文は「九州工業大学研究報告(人文・社会科学)」(62号2014年p47-68)に掲載された論文を査読し、「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.2, No.1(2014/10)に採択されたものである。journal articl