National University in Kyushu. Education and Humanities / 九州地区国立大学教育系・文系リポジトリ
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Social Studies Learning in Secondary School for the AI Era
application/pdfAIの進歩はめざましく,多くの情報をつないで自ら思考することを既に始めている。ただし,AIは当然ながら人間の脅威ではなく,人間の快適な生活やより良い社会を実現させるものである。平和で民主的な国家及び社会の形成に向けて,人々はAIを使いこなし,人間の強みを発揮しながら,公民として社会問題について考え,社会問題に対し活動することが求められよう。本小論では中等社会系教科の学習に焦点を当て,AI時代に向けて求められる学習として,AIを使いこなすための政策問題を扱う社会問題学習,AI時代に人間が強みを発揮するための論争問題を扱う社会問題学習,そしてAI時代においても積極的に知的に選択・判断しようとする態度を養う社会問題学習の基礎となる学習,以上の三つを挙げて検討を行った。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.7, No.1(2020/10)に査読を経て受理された。journal articl
Current status of school internship in teacher training
application/pdf本研究の目的は全国の教員養成系大学・学部を調査対象にして、学校体験活動の基礎データを集め、データ間の関連を検討することで、学校体験活動の現状と課題について明らかにすることであった。調査内容は、「実施の有無」「単位認定の有無」「名称」「参加学生数」「活動内容」「課題」についてであった。分析の結果、今回の調査対象となった大学・学部における学校体験活動の現状として、「インターンシップ」の語を含んだ名称で多く実施されており、参加学生の多くが小学校に参加し、教師の業務全般に関わる活動や子どもとの関わりがある活動に従事していることが示唆された。また、基礎データ間の関連を検討した結果、「私立大学の参加学生数の多い学校体験活動において、学校現場との連携上の課題が存在すること」や「学校体験活動に参加するための時間を確保の難しさが参加学生の確保を難しくしていること」、「国公立大学の学校体験活動において、活動上の課題や運営管理上の課題が存在すること」といった現状と課題の関連が示唆された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.7, No.1(2020/10)に査読を経て受理された。journal articl
Review Essay: Aya Kuzuya and Atsushi Shibasaki, The End of International Relations? Reply from Japan, Nakanishiya Shuppan, November 2018.
application/pdf本稿は、葛谷彩・芝崎厚士編『「国際政治学」は終わったのか――日本からの応答』(ナカニシヤ出版、2018年11月)を俎上に載せ、同書が刊行されたことの意義と残された課題について検討するものである。まずは研究史を踏まえて本書の位置づけを確認し(第2節)、所収された論考に見られた論点を整理する(第3節)。そこから同書で扱われたこと/扱われなかったことを明らかにして、副題に掲げられた「日本からの応答」という切り口について批判的に考察を進めていく(第4節)。この考察を通して、本書では踏み込んで論及されなかった「日本における応答(歴史研究や地域研究における自己省察)」という論点を新たに提示したい。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.6, No.1,2(2020/3)に査読を経て受理された。journal articl
Possibility of regional Japanese language education to meet diversified needs of zero beginners
application/pdf本稿は、地域日本語教室を利用している様々な背景を持つゼロ初級の「生活者としての外国人」に焦点を当てて、従来の支援方法を捉え直し、さらに有効な方法があるかを模索したものである。「生活者としての外国人」のための地域日本語教育の理念と現状を把握し、また一方で、入国管理局による在留資格の分類を見極め、学習者をタイプ分けした上で、インタビューによるニーズ調査を行った。その結果、自律学習の理念に基づき、学習者が自己管理できるような学習プログラムの開発の必要性が明らかになった。さらに、多様化したゼロ初級者のニーズに対応するためには学習プログラムのみならず、地域学習支援のやり方も含めた変容が求められると考えられる。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.6, No.1,2(2020/3)に査読を経て受理された。journal articl
Why does forest administration in India continue Joint Forest Management despite criticisms?
application/pdf本稿では、インドで1990年から実施されている共同森林管理(JFM)政策を取り上げ、様々な批判が提出されているにも関わらず、なぜインドの林野行政は、JFMを、改善の取り組みもなしに、現在に至るまで実施し続けているのかを考察した。Ferguson(1990)らの開発研究の分野での知見を援用し、また、森林権法という、インドで2000年代以降起こっている、インドの森林セクターの「民主化」への動きと関連させて分析を行った。政府と住民の間での役割や責任の共有、森林保全、生計向上といった、政策上の目的ではなく、「林野行政の権限を保持し、抜本的な森林セクター改革を抑制する」という、政策の実施による副次的作用が、林野行政によるJFMの継続的実施の本質なのではないかという視点を提示した。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.6, No.1,2(2020/3)に査読を経て受理された。journal articl
Perceptions of Teachers to Independence of Students in Special Support Schools of Intellectual Disabilities
application/pdf本研究の目的は、知的障害特別支援学校の小学部・中学部・高等部の教員における児童生徒の自立に対する捉え方を明らかにすることである。知的障害特別支援学校において児童生徒を支援する教員を対象として、その自立を目指した支援に対して意識する度合いを問う、無記名で独自に作成した質問紙調査票を郵送により配布して回収した。48校から得られた738名の有効回答を分析した。その結果、小学部の教員は学習上の困難さの改善、姿勢・運動・動作の技能と日常生活動作、言語の受容、中学部の教員は学習上の困難さの改善、高等部の教員は生活管理能力を高め自己理解を深めることへの関心が高い。また、それ以外の自立に関する項目は、学部の違いに関係なく児童生徒の自立を支援する上で共通する視点であることが考察された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.7, No.1(2020/10)に査読を経て受理された。journal articl
The Effect of Entrepreneurial Financial Constraints on Control Allocation: Analysis by Aghion and Bolton (1992) model without uncertainty
application/pdf本稿では不確実性のないAghion-Boltonモデルに基づき,企業家の資金制約が決定権配分に与える影響について考察する.決定権のパワーというものは,すなわち,プロジェクトを実行するための行動を決定する権利であると一般的に考えられている.実際にはそう単純ではないことは,本稿の分析によって明らかにした.決定権を持つだけでは,必ずしもその言葉の通り,実質的にプロジェクトを実行する行動が決定できるというわけではない.実際に決定権はどれほどのパワーがあるかについて,企業家と投資家の間の交渉力の強さだけでなく資金制約の厳しさにも大きく依存することは,本稿の分析によって明らかになったのである.本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.7, No.1(2020/10)に査読を経て受理された。journal articl
Development of Social and Emotional Learning of Eight Abilities Scale for Junior High School StudentsⅡ (SEL-8JHS ScaleⅡ)
application/pdf中学生が社会性と情動の能力を自己評定するための尺度として,中学生版「社会性と情動」尺度(SES-S)を改良して,「中学生用社会性と情動の学習8つの能力尺度Ⅱ」 (SEL-8JHS尺度Ⅱ)を作成した。中学1~3年生608名の回答を用いて検討した結果,当初のねらい通りの次の8因子の因子構造が確認された:自己への気づき,他者への気づき,自己のコントロール,対人関係,責任ある意思決定,生活上の問題防止のスキル,人生の重要事態に対処する能力,積極的・貢献的な奉仕活動(3項目×8因子)。別に151名の中学生の回答も用いて併存的妥当性を検討した結果,尺度の妥当性を確認することができた。また内的整合性の検討により,信頼性も確認することができた。この尺度への回答を用いて社会的能力に関する自己評定の発達的変化を横断的に検討した結果,一部の下位尺度等で中学1年生が2・3年生より高く,また女子が男子より高得点となる傾向が示された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.6, No.1,2(2020/3)に査読を経て受理された。journal articl
Problems of faculty development in Japan in terms of the contribution to the SDGs: implications from the Baltic University Programme
application/pdf本稿では、バルト海沿岸諸国の大学間ネットワークであるバルト海大学プログラム(BUP)の調査で得た知見から、日本の大学でのファカルティ・ディベロップメント(FD)の課題についての示唆を得た。日本のFDの課題の一つとして、教育方法に傾斜し、学生に何を教えるのか、という視点が希薄である点が挙げられる。BUPは、バルト海をプラットフォームとして、持続可能な開発の観点から、大学教員の学びに貢献していた。特に、持続可能な開発目標(SDGs)の実現という視点を明確に有し、そのために、既存の自分の価値観ややり方を変え、ひいては高等教育や社会を変えていこうという「変革」の観点が強調されていた。日本の大学のFDにおいても、教育知のどこを更新し、教員や大学、ひいては社会そのものの「変革」を目指すのか、視点を明確化することが重要という示唆が得られた。その他、eラーニングでの自主学習と対面でのワークショップをうまく組み合わせた設計である点、そして、地域間、国際間の大学の協働を実践している点が、示唆的であった。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.6, No.1,2(2020/3)に査読を経て受理された。journal articl
The study of name of place in Izayoi nikki ; with a focus on Rozinoki
application/pdf本研究の目的は、『十六夜日記』に登場する多くの地名詠の中から、これまで注目されてこなかった馴染みの薄い地名を詠み込んだ和歌を分析し、その特徴を明らかにすることである。鎌倉時代に阿仏尼が京都から鎌倉までの行程を描いた紀行文である『十六夜日記』の中で、特に地名詠の集中している「路次の記」を考察の対象とする。表現技巧の分析や先行歌との関係性を具体的に検討することにより、これまで注目されてこなかった地名詠にも、阿仏尼の心情や歌道家としての技能、当時の東海道の最新の様子などが盛り込まれていることがわかった。また、先行歌との影響関係からは、為家歌との関連性からその影響力が十分に看取される。さらには、鎌倉・宇都宮といった東国歌壇との影響関係にも注目され、それらの和歌には阿仏尼独自の世界を打ち出そうとする姿勢が見られることが明らかになった。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.6, No.1,2(2020/3)に査読を経て受理された。journal articl