SIKOR - Sapporo Medical University Information and Knowledge Repository / 札幌医科大学学術機関リポジトリ
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石川県能登半島地震における当院災害派遣医療チーム(DMAT)の活動
2024年1月1日発災の石川県能登半島地震において,亜急性期に2度のDMAT 派遣を行った.能登町と珠洲市の保健医療福祉調整本部に入り,4-5日間の本部活動を経験した.業務内容は,会議の準備や議事録の作成,活動記録の電子化などの事務作業が主体であった.過去の出動経験を生かし,情報収集や資器材調達などは円滑に行われ,隊員のチームワークも良好であった.今回の活動から保健,医療,福祉に関する幅広い知識と,各種情報機器の使用に習熟する必要性を実感した.自施設および地域の防災や備蓄,業務継続計画(BCP)等についても引き続き検討したい.technical repor
コロナ禍でICU に入室する重症患者の家族が抱くニーズ
新型コロナ禍の面会制限による家族の不安軽減を図るために,ICU における挿管管理下の患者家族へインタビューを実施.家族のニーズを言語化するためカテゴリーへ分類した結果,接近と情報のニードが強かった.家族が抱くニードを満たすためスタッフ間で共通認識することが重要となる.面会制限で接近のニードを満たす事が出来ない代わりとして,患者の状態をイメージしやすいように実際に行われている治療や看護を家族へ具体的に伝えるなど,面会に替わる情報提供のシステム構築を今後検討していく必要がある.technical repor
Changes in health-related quality of life in patients admitted to emergency departments for attempted suicide: findings from a large longitudinal study
札幌医科大学博士(医学)doctoral thesi
Eribulin is an immune potentiator in breast cancer that upregulates human leukocyte antigen class I expression via the induction of NOD-like receptor family CARD domain-containing 5
札幌医科大学博士(医学)thesi
Ultra-Short Echo Time- MRI T2* Mapping of Articular Cartilage Layers Is Associated with Histological Early degeneration
札幌医科大学博士(医学)thesi
Gap junction beta-4 accelerates cell-cycle progression and metastasis through MET–AKT activation in pancreatic cancer
札幌医科大学博士(医学)thesi
「小型肝細胞」に魅せられて
1978年4月に札幌医大に入学以来、2年半の米国留学時代を挿んで40年以上札幌医大で過ごし、そのほぼ半分は教授の職責を担ってきた。米国留学時代に見出した「小型肝細胞」に魅せられ、この細胞の素性の良さを世に知らしめることが、私の責務と思い研究を続けてきた。本講義では、今日まで行ってきた「小型肝細胞研究」についてお話しする。大学卒業後直ぐに、がん研究所病理学部門の大学院生として肝臓の研究を始めた。肝細胞癌の前癌状態である変異肝細胞に対する肝発癌プロモーターの作用を解析する研究であった。結果的に、老齢ラット肝臓に自然発生する前癌状態の肝細胞の解析で学位を取得した。学位取得後直ぐに、米国ウイスコンシン州立大学マッカードル癌研究所所長で、肝癌の多段階発癌説(initiation-promotion-progression) を提唱したHenry C. Pitot 教授のラボにポスドクとして研究留学した。Pitot 教授のラボで培養肝細胞を用いて肝発癌機序を研究しようと考えたのだが、当時初代培養肝細胞を増殖させる手法は開発されていなかった。そこで肝細胞を増殖させる実験系を確立することから始め、肝細胞をin vitro で増殖させるためには、水溶性ビタミンの1 種であるニコチナミドを高濃度で添加するか、必須アミノ酸濃度を高める必要があることを見出した。その研究過程で、成熟ラット肝細胞の中に非常に高い増殖能を示す細胞の存在を認めた。アルブミンを分泌し、小型であることを除けば見かけ上は肝細胞であることから、「小型肝細胞」と名付け、帰国後は、この「小型肝細胞」について研究することにした。私が世界で最初に行ったことは、3つある。
(1)肝細胞をin vitro で増殖させる培養法を確立したこと(2)成熟肝細胞の中に、増殖能の高い肝前駆細胞の存在を発見したこと(3)培養皿の中で類肝組織(肝オルガノイド)を形成させたこと
今では、肝細胞の増殖・分化誘導に使う培養液には高濃度のニコチナミドが添加されている。また当初、小型肝細胞が分化機能を保持しながら高い増殖能力を示す肝前駆細胞の一種であると発表しても、なかなか信じてもらえなかった。肝臓にはオーバル細胞という幹細胞が存在し、オーバル細胞が肝細胞を供給していると、多くの肝臓学者は考えていたからである。しかしながら、肝細胞にHeterogeneityが存在し、肝前駆細胞として働く細胞の存在を示唆する論文が2010年頃から相次いで出るようになった。現在、ES 細胞やiPS 細胞などの多能性幹細胞から肝オルガノイドを作製し、臨床応用を目指す研究も盛んに行われている。私の研究は、それらの先駆けになったと自負している。教授として教室を主宰するに当たって、教室のホームページにも掲げたが「培養皿の中で肝臓(肝組織)を作る」ことを目指して研究を進めた。教室を主宰してから、これまでの小型肝細胞研究で次のようなことを明らかにした。(1)小型肝細胞はCD44を特異的に発現し、そのリガンドであるヒアルロン酸上で選択的に増殖すること。小型肝細胞の約20%は、自己保持能(self-renewal)を持ち、小型肝細胞の親細胞として働くこと。凍結保存可能でバンク化が期待できること。(2)小型肝細胞は、星細胞などの非実質細胞と相互作用し、基底膜が存在すると成熟化し、3次元的に組織化すること。(3)ラット・マウスから胆管上皮細胞を分離培養し、培養皿の中に胆管を形成させる方法を確立したこと。小型肝細胞と胆管上皮細胞を共培養すると、毛細胆管と胆管が結合した肝オルガノイドを作製できること。(4)内在性肝前駆細胞の活性化機序を明らかにしたこと。肝臓は障害されると再生するが、肝細胞の障害の程度によりその再生機序が異なる。肝細胞は、その増殖能に違いがあり、TypeⅠ細胞(小型肝細胞)、TypeⅡ細胞(分裂する回数に制限がある)、Type Ⅲ細胞(分裂能を失った老化細胞)の3種に分けられると、私は考えている。劇症肝炎のように大部分の肝細胞が壊死した場合、オーバル細胞が増殖刺激を受けて活性化され増生し、小型肝細胞を介して肝細胞になる。正常肝細胞がある程度残っている場合は、オーバル細胞も肝細胞を供給するが、失われた肝細胞の大部分は小型肝細胞が急速に増殖することで補填される。肝細胞障害が長期間持続する慢性肝炎の場合、Type Ⅱ細胞が分裂能を失いType Ⅲ細胞になるため、徐々に死んだ肝細胞の補填が出来なくなる。肝硬変に見られる再生結節は、消失した細胞の跡を線維が埋め、低下した肝細胞機能を補うため小型肝細胞が増生した結果と考えられる。小型肝細胞研究により肝臓の再生機序の一端を明らかに出来たと思うが、私が目指した「培養皿の中での肝組織作製」は、肝細胞と胆管細胞からなる肝組織の作製までであった。1つのテーマで研究者人生を送れたのは、研究者冥利に尽きる。故塚田英之教授には、科学的に研究することや、論文の書き方を教えて頂いた。自由に研究をさせてくださった故Pitot 教授や望月洋一教授、教室員を送り続けてくださった平田公一前第1 外科教授の支えがあった御陰であり、教室に来た若い先生方が素晴らしい研究成果を出し続けてくれたことによるものである。また研究し易い環境を維持してくれた教室員と大学教職員の皆様に深い感謝を申し上げて、私の最終講義とする。departmental bulletin pape
デュピルマブを投与したIgG4関連疾患のケースシリーズ
研究論文紹介抗IL-4受容体α抗体であるデュピルマブのIgG4関連疾患に対する有効性は症例報告のみにとどまっておりまだコンセンサスは得られていない.本報告では当院で経験したデュピルマブを投与したIgG4関連疾患患者4例と過去の文献をもとに,デュピルマブの有効性を検討した.デュピルマブは,重症の喘息または好酸球性鼻副鼻腔炎を伴うIgG4関連疾患患者において,腫脹した顎下腺容積,血清IgG4濃度,疾患活動性,およびGC の1日投与量を6ヵ月で減少させた.デュピルマブは2型炎症を伴うIgG4関連疾患に有効な分子標的治療である可能性が示された.othe