University of Teacher Education Fukuoka
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2980 research outputs found
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ツウジョウ ノ ガッキュウ ニ オケル トクベツ ナ シエン オ ヒツヨウ ト スル ジドウ ノ ガッコウ テキオウカン ノ コウジョウ オ メザシタ トリクミ : RV-PDCA サイクル ニ オケル ガクネン チーム カイギ ノ アリカタ オ トオシテ
本研究では,通常の学級における特別な支援を必要とする児童の学校適応感を向上させるための学年チーム会議の在り方を究明した。特別支援教育のRV-PDCA サイクルにおいて,学年チーム会議にⅰ.要支援児童の決定ⅱ.適切と思われる配慮の検討と学級の支持的風土づくりⅲ.授業改善ⅳ.支援の引き継ぎの4つのテーマを設定し,テーマごとに会議の在り方を検討した。テーマⅱで個別支援対象児童,テーマⅲで集団支援対象児童と対象を絞り,個別の指導計画を運用した。その結果,個別支援対象児童の学校適応感が向上し,集団支援対象児童については検証サイクルを繰り返すことが学習的適応の向上につながることが示された。また,教師の自己効力感も高まり,協働的・継続的な支援が実現した。次年度へスムーズに引き継ぐための仕組みを整えることが今後の課題である。articl
Growing communities: For the development of teachers' autonomous and comfortable learning together
教育に必要なことは,教育に関わるすべての人それぞれが学び合えること,そのためのコミュニティがあることである。コミュニティは相互の対話を生じさせ,「自己の『在り方』への気づき」を促しやすくする。また,コミュニティで相互対話をすることは,OECD が提示する「Education2030」で示されたように,21 世紀の教育のビジョン(自らの人生を形づくるだけでなく,他者の人生に貢献していくためのAgency や目的意識,必要なコンピテンシーの体得)にも繋がる。
本稿では,こうした考えに基づき,どのようなコミュニティがなぜ必要なのかについて,「水平的多様性」(本田)「ノットワーキングの学びという新たな拡張的学習」(山住)を参考にしながら整理した。その上でそうしたコミュニティを構築するための手がかりを,対話活動の集積,コーチングを手掛かりに追究した。加えて上記に基づく具体として2024 年度の状況を報告している。そこでは,コミュニティ構築の経緯と実践した具体とともに,コミュニティの構築についての気づきを記述した。今後の課題としては,継続していくためのシステム化をどうするかということである。articl
The Taboo of Talking about Love : The Importance of Narrative Language in Dante and Romantic Poetry
ダンテ(Dante)の『神曲』(Divine Comedy)の地獄篇第5 歌には,アッシリア(Assyria)の女王セミラミス(Semiramis),カルタゴ(Carthage)の女王ディド(Dido),プトレマイオス朝最後の女王クレオパトラ(Cleopatra),スパルタ(Sparta)の王妃ヘレナ(Helen)らが,肉欲の罪で地獄に堕とされた者として,その名を列挙される。そして後半部には,『神曲』の中でも絶唱の一つとして有名なフランチェスカ(Francesca)とパオロ(Paolo)の不義の物語が挿入されており「愛は私ども二人を一つの死に導きました」と,フランチェスカの語りを通して歌われる(ダンテ,第5 歌106)。1 フランチェスカは,ランスロット(Lancelot)とグィニヴィア(Guinevere)の愛の物語をパオロと共に読み進めるうちに,その中世ロマンスに描かれた愛の誘惑の力に「負けた」と訴える(ダンテ,第5 歌132)。しかし,『神曲』では神学的解釈のもと,フランチェスカとパオロは不義を犯した罪で地獄の圏谷で断罪されており,二人の愛は,理性よりも欲望に囚われたとして,その罪を問われている。
このフランチェスカとパオロの逸話は,19 世紀初頭のロマン主義時代になると,リィ・ハント(LeighHunt),ジョン・キーツ(John Keats),ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron)らによって,宗教的倫理よりも人間の愛の情熱を謳歌する物語として,改作され,翻訳されることになる。イギリスにおけるダンテの受容の背景を繙けば,18 世紀後半まで『神曲』は,陰鬱な場面設定や,顕著な視覚的表現によってグロテスクとさえ評されたが,ロマン主義時代になると,その評価は頂点を迎えることになる(後藤,「感情の美学」 2-6)。特に『神曲』の地獄篇に熱狂したロマン派の詩人らによって,フランチェスカとパオロの不義の物語は,宗教的罪を断罪するためではなく,愛や人間精神の自由を奉じるために,いわば誤読され,語り直されるのである。本論考では,このようにフランチェスカとパオロの物語が,ハントの『リミニ物語』(The Story of Rimini),キーツのソネット「かつてヘルメスが軽やかに飛び立ったように」(“As Hermes once took to his feathers light”)における改作や,バイロンによる英訳において,不義という禁忌を解かれ,どのように語り直されるのかを考察する。そして,その改作や翻訳において使用される言葉を通して,詩人らが達成しようとした美学的,社会的改革の試みについて論及する。departmental bulletin pape
Analysis of unidentified chemical reagents (2) nickel nitrate
ラベルの経年劣化等により正体が不明となってしまった薬品が数多く存在する。それらを廃棄,場合によっては再利用するためにはまず不明薬品について定性・定量分析を行うことが必要である。今回は,研究室にある分析機器を使用して硝酸ニッケルについて分析を行ったので,結果を報告する。departmental bulletin pape
Changes in the Course of the Government Curriculum Guidelines for Music and the Educational Circumstances in Japan : Influence of the Post-war Developments of Music Education in the United States
我が国の音楽科の学習指導要領の変遷に関しては,米国音楽教育界の展開が少なからず影響を与えている。本論文では,戦後の日本及び米国の社会や教育の潮流の変化を俯瞰的に整理し,経験主義的教育と系統主義的教育の二つの大きな教育観の揺れ動きの中で,音楽教育界が各時代の要請に応じて取り組んできた改革の方向性とその実際の一側面を明らかにすることを目的とした。departmental bulletin pape
Research on human resource development for young teachers : Focusing on the three types of “grade mentoring” according to grade structure
本研究は,学年構成に応じた「学年メンタリング」の3 つの型に着目し,若年教員の人材育成を図るため OJT 研修を究明することを目的としている。そのために,人材育成の柱として主題研究に「学年メンタリン グ」を位置付け,学年構成に応じたメンタリングを全校体制で行った。実践時には,GROW 図を用いて若年 教員の課題や目指すべきゴール像を明確にした上でメンターと相談したり,研究主題の解明構想を具現化し た課題選択シートを開発し,メンタリングの際に活用したりした。また,メンタリングを推進するため,メ ンティ研修会を再構築したり,実践の成果と課題を明らかにする報告会等をマネジメントしたりした。 その結果,若年教員の実践的指導力が向上するだけでなく,メンタリングをもとに授業について話し合う 機会が増え,学校全体で学び合う教職員集団が形成された。departmental bulletin pape
An Exploratory Study of Various Factors Related to Faculty and Staff Perception of Collegiality: Comparison of Elementary and Junior High Schools in the Nogata City Collegial Awareness Survey, Importance, and Current Situation
本研究は,直方市立小中学校教員の同僚性意識調査を通して同僚性意識に関する諸要因を検討することを目的とする。後藤(2016)が実施した探求的因子分析の検討により,構成概念の妥当性が確認でき抽出された3因子を元に,直方市教員同僚性意識調査を実施し,市内全体や学校種別の特徴,小学校教員と中学校教員の意識の比較を重要度と現状という視点から探索的研究を進めた。調査の結果,強みについては,会話によるコミュニケーションや教員同士の日常的な関わり,協働意識が重要視されていることが明らかになった。しかし,課題は,自主的な研修参加や授業観察,意見交流や管理職に対する理解,管理職との対話不足,学校運営への参画意識が低いことが明らかになった。そのように教員同士の関係を強化し,協働の文化を促進することが求められているなど,本市立小中学校教員における同僚性諸意識に関する強みと課題が明らかになった。departmental bulletin pape
A Study on Instruction in Self-reliance Activities Classes that Promote Positive Selfunderstanding: Through the Use of Lesson Sheets at High Schools for Special Needs for Intellectual Disabilities
本研究は,知的障害特別支援学校高等部生徒が障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服しようとする取組を促すために,生徒が自己を肯定的に捉える感情の育成に視点をおいた自立活動の時間の授業づくり及び個別支援の評価について検討することを目的とした。自尊感情測定尺度[東京都版]に基づく自作の授業シートを活用した授業づくりを行うとともに,実践後の自尊感情測定尺度の結果から個別支援の評価を行い,授業改善の手続きについて検証した。本研究を通して,授業シートを活用した自立活動の授業づくりは,生徒の自己主張・自己決定や自己理解の促進に効果をもたらすことや,個別支援の評価を授業改善に生かす方途が確認された。departmental bulletin pape
Music Appreciation Education for a Richer Engagement with Music: Through Self-Directed Listening
音楽を鑑賞して個々が享受する内容には,これまでの生活体験や経験が関わってくる。そのため,音楽鑑賞教育では,鑑賞する個人が主体となる必要がある。しかし,学校教育という集団を対象とした音楽鑑賞教育では,集団を束として捉えてしまいやすく,その結果,画一的な解釈に偏りやすいという状況が生まれる。こうした教育の状況は,実は,個々の学習を成立させるものとはなっていない。ゆえに,教師に求められることは,生徒が,中学校学習指導要領において育成をめざす資質・能力を身に付けた先に,生涯にわたって音楽と豊かに関わっていくことを見据えた音楽鑑賞教育を行うことである。そこで,本研究では,鑑賞を行う生徒個々が,自己を主体としながら鑑賞を行うことを通して,音楽と豊かに関わっていくための音楽鑑賞教育の在り方を明らかにすることを目的とする。そのために,まず,本研究における鑑賞と自己の定義を行い,自己を主体とした鑑賞について追究する。次に,中学校における鑑賞の授業プランを提示・実施し,考察を行う。最後に,授業実践の考察に基づき,鑑賞の授業を実施する上での留意点を提示する。
研究の結果,生徒が音楽と豊かに関わっていくための音楽鑑賞教育においては,他者の存在の認識や他者との関わりの設定に加え,自身による自己評価,振り返りを設定すること,そしてこれらを集積していくことが不可欠であることが分かった。departmental bulletin pape