Otemae University & Otemae College Repository
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中小規模大学における留学生募集の現状と展望 ―ミャンマー人留学生の個人資源に焦点をあてて―
中小規模大学の限られた経営資源の中で、留学生募集にあたってのミャンマー人留学生の個人資源の特性を明らかにしようとした。
少子化が進む中、留学生募集を検討することは、すべての高等教育機関にとっての重要課題の一つである。一方、留学生の受け入れ側の世話の問題や、就労目的や日本語力の低い留学生などを数多く受け入れている大学の実情もある。この様な状況を踏まえ、学生募集がより深刻化している中小規模大学が、今後どの様に留学生募集施策を進めるべきかを資源論の立場から分析している。
留学生一人ひとりに個人資源があるとして、その個人資源を、①自己環境のコントロール能力②自己評価③経済力④コミュニケーション力の4つに分類した。そして中小規模大学という経営資源の乏しい中で、これらの個人資源がどのようになっているかを検討した。その結果、本稿が対象とするミャンマー人留学生においては、ミャンマー人留学生固有の特性をもちながらも、予想以上に大きく個人資源を有している事実が判明した。
日本とミャンマー両国の経済格差、ミャンマー国内の大学進学事情などのため、今後とも引き続き学修意欲の高いミャンマー人が日本留学を目指す可能性がある。それらを踏まえて、中小規模大学ならではの居場所の提供などを軸に、今後積極的にミャンマーからの留学生募集に取り組むべきだと考えられる。departmental bulletin pape
宮崎玉緒編『詞の縄墨』の諸本 ―係り結び「はも徒」の扱いに注目して―
本稿は、宮崎玉緒編『詞の縄墨』(刊行年不詳)の諸本について、これまで閲覧し得た六本の調査内容を整理し、考察を加えるものである。幕末から明治にかけて活動した宮崎玉緒(一八二八-一八九六)は、現在では歌人、桜花研究家、桜画家として知られる人物である。一方、玉緒の日本語学者としての側面に触れるものは少ない。しかし、彼が江戸時代に行われた日本語研究を継承し、明治時代に発展させていった過程を辿ることは、近世から近代へと続く、日本語学の移行期を考える上で示唆するところがあるのではないだろうか。
玉緒の日本語研究の事跡において初期の著作であろう『詞の縄墨』は、晩年に刊行される『日本語学詞の八衢あはせかゞみ動詞之正格』(宮崎玉緒刊、明治二十七年〈一八九四〉)への学説の変化を見る上で基礎となる資料である。本稿では、諸本において特に内容の異同が顕著である係り結びの「はも徒」の扱い方を考察し、諸本を係り結び研究史の中に位置付ける。departmental bulletin pape
周波数解析を用いた電動車いすの安全運転支援システムにおける操作入力値の評価
近年、日本人口の高齢化に伴って、電動車いすが移動手段として注目を集めている。しかしながら、電動車いすによる事故もく、特に操作ミスによる事故が多いと言われており、電動車いすに運転支援システムを搭載することが期待されている。本稿では、ファジィ推論を用いた衝突危険度の計算による障害物回避を行う安全運転支援システムを提案している。ファジィ推論は人間の言語知識に基づいた推論ルールを作成することができ、人間が感覚的に持っている障害物に対する危険度を数値化している。ファジィ推論によって計算された衝突危険度に基づいて電動車いすの速度を制御することで障害物との衝突を回避する。走行時に操作入力値と衝突余裕時間から衝突危険度を計算している。開発した電動車いすを用いて走行実験を行い、提案する電動車いすの評価を行う。実験の結果、提案する安全運転支援システムが有効に機能し、障害物との衝突を回避することができた。安全運転支援システムが操作入力値に与える影響を確認するために、周波数解析を用いて評価を行い、提案する安全運転支援システムの有用性を確認した。departmental bulletin pape
腰椎手術を受けた高齢患者の退院後転倒・転落についての要因解析
【目的】腰椎手術を受けた高齢患者の退院後転倒・転落に関連する補助具の使用、要介護区分、介助者の有無、手術回数、手術からの経過期間の要因を明らかにすることである。
【方法】腰椎手術を受けた65歳以上の患者で、退院後、外来通院されている患者314名を対象に郵送法による無記名自記式質問紙調査を行い、175名の有効回答を得た。その全てのデータを分析対象とした。
【結果】転倒・転落と移動補助具との間には有意な関連(n=173,P < 0.01)があり、移動補助具の使用範囲が増えるにつれ、転倒・転落発生の確率が上昇する結果であった(OR:1.77,95% CI:1.145〜2.735,P=0.010)。また、要介護区分と転倒・転落との間にも有意な関連(n=175,P < 0.01)が見られ、要介護区分が上がると転倒・転落発生の確率が上昇する結果であった(OR:1.653,95% CI:1.098〜2.49,P=0.016)。
【結論】退院指導や継続したリハビリの重要性、介助者へのより実践的な看護介入の必要性が示唆された。departmental bulletin pape
A大学の学内演習に参加した実習指導者の認識の変化(第1報) 〜看護学生へのイメージや思いに焦点をあてて〜
目的:A大学の学内演習に参加した実習指導者の看護学生への認識の変化を明らかにする。
方法:研究協力の同意を得た実習指導者14名に自記式質問紙を用いてデータ収集を行い、看護学生へのイメージや思いの変化に関する自由記述内容についてテキストマイニングで分析した。
結果:14名から回答を得た(回収率100%)。演習前後で共通して頻出していた語は、「実習」「コミュニケーション」「分かる」「学習」等の12語であった。演習参加後は、「多い」「乏しい」「苦手」「コロナ禍」等の18語が消失した。また演習参加後は「コミュニケーション」「学習」「出来る」「環境」「必要」に共起関係があり、実習指導者の学生のコミュニケーションに対する認識に変化があった。
考察:演習参加は、実習指導者の学生への理解を深め、看護学生のコミュニケーション能力はコロナ禍よりも、学びの環境に影響を受けているという実習指導者の認識の変化につながっていた。departmental bulletin pape