Otemae University & Otemae College Repository
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大手前大学国際看護学部小児看護学領域の教育実践
小児看護学領域では、学生が4年間で獲得できる学修内容を「大手前キャッスルモデル」として作成している。領域内の科目として、2年次に「小児看護学概論」、「多様性と子ども」、3年次に「小児看護援助論Ⅰ・Ⅱ」、「小児看護学実習」、4年次で「看護研究Ⅱ」、「統合看護学実習」を教授している。そして、それぞれの科目で特色のある取組を行っている。実践力の強化のために、「小児看護学援助論Ⅰ・Ⅱ」では、Team-Based Learning(TBL)によるロールプレイ演習やObjective Structured Clinical Examination(OSCE)形式の実技試験等を取り入れ、子どもとその家族へのかかわり、健康レベルにあわせたアセスメントと看護介入を思考、行動できるようにしている。また、国際力強化を目的に、学生が英語のロールプレイ演習を行う等の取組も行っている。さらに、「小児看護援助論Ⅰ」では、今年度より英語のロールプレイにInformation and Communication Technology(ICT)を取り入れ、学生が多様な背景のある子どもと家族へのかかわりを学ぶ機会を提供している。In the division of pediatric nursing at Otemae university global nursing has "Otemae Castle Model", that is grand design. The gland design has been created to provide students with the academic content they can acquire in four years. As subjects in the area, the department teaches "Introduction of Child Health Nursing” and "Diversity of Child Health" in the second year,
"Child Health Nursing Care I", "Child Health Nursing Care II" and "Child Health Nursing Practicum Care" in the third year, and "Nursing Research II" and "Comprehensive Nursing Practicum in" the fourth year. And each subject has its own distinctive approach. In order to strengthen practical skills, "Child Health Nursing Care I & II" incorporates role‒playing exercises using TBL and OSCE- style practical examinations to enable students to think and act on their involvement with children and their families and on assessment and nursing intervention according to their health level. In addition, students are also encouraged to participate in role‒play exercises in English to strengthen their international competence. In addition, in "Child Health Nursing Care I", ICT has been incorporated into the English role play from this year to provide students with opportunities to learn how to relate to children and families with diverse backgrounds.departmental bulletin pape
世界保健デーと看護職の役割
文化に考慮した看護実践の学問である国際看護学に触発され、私自身の経験と世界保健機関(WHO)の世界保健デーのテーマを軸に、看護職の役割を議論した。私はインドネシアの農村において、プライマリヘルスケア(PHC)の真髄を体験すると同時に、フィールドでの活動を科学的に分析し普遍化することの重要性を実感した。WHO 世界保健デーの2020年のテーマは「看護師・保健師と助産師を支援しよう」であった。看護職はユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)達成のカギを握る職種であり、病院や保健センターで必要不可欠な保健医療ケアを提供するだけでなく、医療政策の策定やPHC の推進において活躍が期待され、健康とウェルビーイングを改善する上で極めて重要な役割を果たしていることが強調された。私見ではあるが、持続可能な開発目標(SDGs)時代の看護職の役割として、「最も遅れているところに第一に手を伸ばす」ことと「DEI(多様性、公平性、包摂)の原則」の重要性を強調した。I discussed the role of the nurses and midwives around my own experiences and the themes of the World Health Organization (WHO) World Health Day, inspired by the definition of international nursing, the discipline of culturally sensitive nursing practice. I experienced the essence of primary health care(PHC) in rural Indonesia and at the same time realized the importance of scientifically analyzing and generalizing field activities. The WHO World Health Day 2020 theme was “Support Nurses and Midwives”. It was emphasized that the nurses and midwives are keys to achieving Universal Health Coverage (UHC) and play a pivotal role in improving health and well‒being, not only by providing essential health care in hospitals and health centers, but also by playing an active role in health policy development and the promotion of PHC. In my personal opinion, the importance of “we will endeavor to reach the furthest behind first” and the principle of DEI (diversity, equity, and inclusion) are strengthened as the role of nurses and midwives in the era of Sustainable Development Goals (SDGs).departmental bulletin pape
柿衞文庫所蔵の俳人書簡(二)―支考・廬元坊―
本稿は、公益財団法人柿衞文庫が所蔵する俳人書簡のなかから、支考と廬元坊の書簡を紹介するものである。ともに美濃国の人である支考と廬元坊は、芭蕉を一世とする美濃派の二世(支考)、三世(廬元坊)として、芭蕉の俳諧を全国的に広めることに尽力した。その活動の特徴は、芭蕉晩年の俳諧をわかりやすく理論化・体系化し、行脚によって地方に支持者を増やしたことにある。また、芭蕉追善事業にも積極的であった。各地に広がる門人との情報伝達において、書簡は欠くことができない手段となる。本稿で取り上げる七通の書簡は、書信を通しての門人指導や、俳壇経営の具体をうかがい得る資料として注目される。departmental bulletin pape
難易文における母語の影響について ―中国人日本語学習者を対象として―
本稿では、中国人日本語学習者が日本語難易文の誤用産出を招く要因について明らかにするため、難易に関わる中国語の例文を日本語に翻訳する難易文テストを行い、その結果について分析を行った。難易文テストは四肢択一方式で行い、選択肢は、容易さに関わる場合、[V1 ヤスイ/V2 ヤスイ/V1 するのが容易だ/V2 するのが容易だ]、困難さに関わる場合、[V1 ニクイ/V2 ニクイ/V1 するのが難しい/V2 するのが難しい]となるように設定した。難易文テストの結果、①ヤスイ・ニクイが「傾向」を表す場合、形式の選択ミス(ヤスイ・ニクイか「~のが容易だ・難しい」か)は起こりにくい、②形式のみの選択ミスよりも、動詞のみの選択ミス(V1 かV2 か)の方が多い、③動詞の選択ミスの場合、中国語の影響を受けている場合が多い、ということが明らかとなった。departmental bulletin pape
管理栄養士養成課程大学の臨地校外実習(臨床栄養学)における学習目標に対する学生達成度の分析
管理栄養士養成課程である本学健康栄養学部3年次に行われる臨地校外実習(臨床栄養学)について、実習受け入れ施設(病院)の実習担当管理栄養士による学生の実習評価に着目して分析を行った。2016年度入学の1期生から2020年度入学の5期生まで(410名)を対象とし、実習評価9項目5段階をデータ化して年度間の比較分析を行い、さらに5年分全データについて評価項目間の比較分析も行った。また、評価者である臨地校外実習受け入れ施設(病院)の実習担当管理栄養士を対象にWebアンケート調査を実施し、実習評価9項目について採点時の重要度を5段階で尋ねるとともに、新型コロナ禍の実習状況および今後の事前指導で必要なことについて自由記述を依頼した。
学生が受けた評価の年度間比較では「挨拶、言葉遣いが適切であったか」と、「積極的に実習に取組んでいたか」において2021年度の評価が有意に低かった(p<0.05)。5年間分の項目間比較では「時間、指示、規則を守っていたか」、「身だしなみが実習に適切であったか」、「挨拶、言葉遣いが適切であったか」、「諸注意を守り節度・協調的な態度であったか」がそれぞれ他項目との間に有意な差が見られた(p<0.05)。評価者側のアンケート調査では、最も重視している項目として最も多く選択されていたのは「時間、指示、規則を守ったか」、次いで「挨拶、言葉遣いが適切であったか」であった。「新型コロナ禍(最近の2年間)において臨地校外実習中の学生の実習態度の変化」についての自由記述では、コミュニケーションスキルの低下を指摘する意見が散見された。
挨拶をはじめとする実習中のコミュニケーションスキルの低下は、新型コロナ禍の日常生活においてマスク着用が常態化したことが要因の一つと考えられる。このような新型コロナ禍を含むデータであるため、本研究の結果は一般化し難い可能性があるが、社会状況の大きな変化がもたらす臨地校外実習生への影響について今後も引き続き注目するべきであることが示唆された。departmental bulletin pape
訪問看護利用者の体重減少が入院に及ぼす影響 諸外国の文献検討
目的: これまでの諸外国の先行研究の成果から訪問看護利用者の体重減少が入院に及ぼす影響について文献を検討した。
方法: MEDLINE、Cochran Library(CENTRAL)、CINAHL、PubMed から検索式、医中誌にてキーワードを用いて文献を抽出した。訪問看護利用者において体重減少と入院に関する観察研究を対象とし、メタ解析を実施した。分析方法は、入院に対する体重減少の相対リスクと95% 信頼区間を算出し分析した。
結果: 英文文献が618件、和文文献11件を抽出し、条件に合う5 件を分析した。訪問看護利用者において体重減少群の割合が14.5%、メタ分析結果は体重減少群が維持群に比べて、入院リスク(相対リスク1.85)に有意な結果を示した。
結論: 訪問看護利用者の諸外国の研究において入院リスクは体重維持群に比べ体重減少群が高い可能性がある。今後、在宅療養生活の継続を可能にするため訪問看護利用者の体重減少から入院に至る関連要因を縦断研究により明らかにしていくことが必要となると考えられる。Objective : The aim of this study was to review the literature on weight loss and hospitalization of home care nursing users based on the results of previous studies in various foreign countries. Methods : The literature was extracted using search formulas in MEDLINE, Cochran Library (CENTRAL), CINAHL, and PubMed and keywords in Ichushi‒Web. A meta‒analysis of observational studies on weight loss and hospitalization among home care nursing user was conducted. It was analyzed by calculating the relative risk of weight loss to hospital admission and 95% confidence intervals. Results : A total of 618 foreign and 11 Japanese literature were extracted, and 5 that met the criteria were analyzed. The percentage of weight loss among home care nursing users was 14.5%, and the meta‒analysis results showed a significant risk of hospitalization (relative risk 1.85) in the weight loss group compared to the weight stable group. Conclusions : In foreign studies of home care nursing users, the risk of hospitalization is likely higher in the weight loss group than in the weight stable group. In the future, it will be necessary to conduct longitudinal studies to clarify factors related to weight loss and hospitalization among home care nursing users in order to continue living their own home.departmental bulletin pape
大手前短期大学「社会人基礎力」の指標値(CPLATi)の改訂ならびにその分析結果
本学(大手前短期大学)のカリキュラム・ポリシーにおいて、学生が身につけるべき6つの社会人基礎力「C-PLATSⓇ」を掲げており、これらの能力の開発と育成を目的にカリキュラムを編成すること、また各科目におけるシラバスにおいて「C-PLATSⓇ」のどの能力が育成されるかを学生に明示し、その実現に努めることを記している。履修科目とその成績によって「CPLAT」各能力がどのレベルまでついたか、客観的な数値を把握する手段の一つとして、学生が各科目で得たGP(グレードポイント)とシラバスに記載した「CPLAT」の能力を用いて算出される指標値「CPLATi」を2019年度より本学で試行導入した。以降その評価指標を検証することが本学「中長期計画」でも定められた。
本稿ではより各授業のシラバスの内容を反映した「比例CPLATi」を改めて定義し、それを用いてC-PLATSⓇ に関する例年の集計ならびに分析を行った。特に本学ライフデザイン総合学科(2年制)ならびに歯科衛生学科(3年制)の2学科における2022年度卒業対象者の1年終了時ならびに卒業時の成績より「比例CPLATi」の各数値を算出し、各学生が定期的に行う「C-PLATSⓇ 自己診断」の数値との相関分析を試みた。いくつかの能力で「弱い」相関があったという結果が得られたので、ここに報告する。departmental bulletin pape