Bukkyo University
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論文の概要および審査結果の要旨 : 小児の在宅療養支援としての「遊びで支援を行う専門職」のネットワークの構築 : 重症心身障害児の遊びの保障における 医療・保健・福祉・教育の連携
博士(社会福祉学)佛教大
Royal Army Clothing Factory and Women Workers in the Late 19th Century England, with a Focus on the “Pimlico Dispute” of 1879
本稿は,1879 年4 月にロンドンのピムリコにある陸軍衣類工場で発生した「ピムリコ争議」の分析を通して,19 世紀後半のイギリス女性労働組合運動の到達点と課題を明らかにした。突然の大幅な労働条件の切り下げに反発して労働組合を結成したピムリコの女性労働者は,庶民院に窮状を訴えることで,同院による調査委員会の発足を勝ち取った。しかしながら,同調査の過程で,女性労働者の多くは賃金の切り下げに反対しながらも,残業禁止措置にはそれほどの抵抗をみせなかった。これは,同争議の指導者であるE. パターソンの主張とは異なっていた。79 年7 月に出された調査報告書は,ほとんど工場側の主張を是認し,女性労働者の希望を受け入れなかった。このような結果になったのは,女性労働者とパターソンの主張に食い違いがあった点が一因と考えられた。ただし,「ピムリコ争議」は1880 年代以降,本格的に問題視される苦汗産業問題を告発した運動の始まりだったともいえる。ピムリコ争議エンマ・パターソン女性保護共済連盟陸軍衣類工場苦汗産業問
焼鳥と非軍事 : 坂口安吾「もう軍備はいらない」論
坂口安吾が空襲の記憶を記す際に「焼鳥」という濫喩(カタクレーシス)を繰り返し用いたことを重視し、「焼鳥」を眼前にした過去の「戦争」のただなかでいま・ここの「戦争」を予感する、「もう軍備はいらない」(「文学界」昭27・10)について考察した。朝鮮戦争を大きな契機として再軍備化に舵が切られていく情勢の中で、酔っ払いがくだを巻くかのように非軍事を説く本作は、「焼鳥」をめぐる非論理・非倫理を文章化し、「戦争」を表象しようとする。「私」と「オレ」に分裂し、「焼鳥」になるプロセスを辿る言葉の運動性は、再軍備肯定論者が人間と「動物」を区画し、セキュリティによって自分たちを守ろうとする欲望を、切断するものであった。さらにその非軍事への欲望は、軍事―産業―資本主義の回路からも逃れていく。本作は、危機を煽り立てられ、自らを「焼鳥」とは無関係の者として生きるあらゆる時空の人々へと、非軍事を呼びかけている