Bukkyo University
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Screening job candidates and Active learning : Problematic of Active learning and the Hyper-meritcracy
Living conditions of relatively poor child-rearing households : Nationwide-study from more than 2,000 households
目的:子育て中の相対的貧困世帯の生活状況を,非貧困世帯との比較で明らかにする。対象と方法:全日本民医連に加盟する医療機関の共同組織加入者を対象に,3歳から中学生までの児を育てる世帯に対し生活に関するアンケートを実施した。結果:有効回答 2,398 のうち,228(9.5%)は相対的貧困世帯であった。貧困世帯の特徴は,(1)死産が多い,(2)スマートフォン(スマホ)環境は貧困と非貧困で差がない,(3)母親はパートナーと比べ自分を後回しにする,(4)母親のうつの割合が高く脂質代謝異常の割合が低い,(5)母親の肥満及び痩せの割合が高い,(6)子ども時代の経済的困難や体罰の経験が母親に多い,(7)選挙に行かない,(8)貧困概念は所得に関わらず共通していた,などであった。考察:今回の調査で「どちらかといえば不幸」以下だと自らを評価した貧困世帯の母親はわずか 15% であった。ケイパビリティー最適化が貧困問題解決の鍵であるが,その難しさも改めて確認された。全国調査アンケート子どもの貧困子どもの権利ケイパビリティ
Review : <the Altruism of the Ill-health for the Healthy people> and <Ethnographic Attendance of Careers for the Ill-health> as the Principles of Mutualism and Healthcare
本稿は,共生とヘルスケア(医療と保健)の原論であり「類的病者論」と「異邦人的接遇」の総説である。共生という,人類を集団的「類的に」観る見地からは,病者や障害者は,仏教でいう代受苦的に「苦(病や障害)」を自ら引き受けることでその帰属集団の人々の健康・健常さを保障する利他主義的行為と観てとれる。彼らは,社会のお荷物ではなく,逆に,その集団を支える重要な配置にある存在として評価すべきなのだ。このことは,彼らが治療や援助を受ける一方の片利共生と見る「犠牲者非難イデオロギー」を超えた代理苦理論につながる。しかも集団内では,人々は,援助者と非援助者の役割を常に交代しながら互酬的に共生している。世界のシステムは,元来,享利(共利)共生的なものなのだ。ケアの担い手は,こうした代理苦理論をよく踏まえた上でクライエントの内心に想いを寄せ先入見を排してケアに臨む《異邦人的接遇》に腐心することが望ましい。類的病者論代理苦理論互酬性のネットワーク異邦人的接遇共生とケ
Impact of active learning on learning motivation at the time of college graduation
本論では,学部での「アクティブ・ラーニング(以下,AL と表記)の受講経験」と「大学生の卒業時点における学習動機」の関連性をテーマに分析を行う。この分析のために設定される仮説は,「大学生時に AL 型授業へ積極的に参加した学生ほど,卒業時点で学習動機を獲得している」である。本論では,これを 3 つの作業仮説に分解して検証する。分析に用いるデータは,私立の A 大学社会学部の 2018 年度の卒業生を対象として行った悉皆調査である。分析の結果,仮説は成立したが,一部の作業仮説で,学習動機の獲得に当たり文化的階層の高さが学生の AL参加度と交互作用を起こすことも確認された,考察では,この結果を受けて今後の大学におけるAL 研究の課題を検討している。アクティブラーニング学習動
Comfort station in World War II read from the war record of the 2000s written by soldier
アジア・太平洋戦争が終わり,しばらくすると戦争体験者が手記をまとめるようになる。当初それらは,あまりに悲惨なことあまりに忌まわしいことは書かない傾向であったが,慰安所の記述は少なからず残されている。21世紀を迎えるころ,戦争指導者への不信,残虐な行為への自省という2つのパースペクティブから1),戦記は事実をありのままに伝える文章に変化していく。慰安所についても自身の買春の体験をもとに書き残されていることも多い。このように見ていくと,当時の日本の男性の買春の一般性について理解を深める必要がある。買春のための施設は戦後の社会にもつながり,私たち日本人男性の女性に対する差別的な意識にもつながるものと考えられる。一方女性は,貧困や借金を理由にこの職業を選択することが多いことが明らかにされている。そうした事実への理解が慰安婦問題への合意につながるのではないかと考える。戦記アジア・太平洋戦争慰安所性売買貧
Trends in School Refusal Research in the Field of Sociology
不登校の児童・生徒の数は年々増加傾向にあり,大きな社会問題のひとつとなっている。教育学や心理学,福祉や精神医学分野における不登校研究は数多くみられるが,社会学の視点から考察された不登校研究は,あまり蓄積がなされていない。そこで,今日までに国内の社会学分野において不登校がどのように研究されてきたのかを,(1)社会学分野における不登校の捉えられ方,(2)不登校当事者からの視点,(3)不登校当事者の周辺人物からの視点,の3つのカテゴリにわけて整理した。そのうえで,今後社会学分野でどのような不登校研究が求められていくのかを考察していく。不登校問題不登校当事者社会意
光源氏と藤壺宮における心の交流
源氏物語の登場人物たちは、当時の貴族社会の住人としてその文化・教養・ふるまいの中で生きている。和歌のことばに知られるように、本心とことばの層とは必ずしも一致しないし、言いたいことは、ことばの裏をとおしてそれとなく伝わればよい。そうした心の交流の一様相を、光源氏と藤壺宮との場合において「愛」のあり方に注意しつつ、逐ってみる
A Reconsideration on Comenius’Criticism to Descartes 2 : Focusing on His Tractate Judicium de P. Serarii Responsione in 1667
本稿の課題は,1667年に出版された,17世紀チェコの思想家ヨハネス・アモス・コメニウスによる『P.セラリウスの反論についての所見』をとりあげ,コメニウスのデカルト批判の多様性を示すことにある。17世紀後半のオランダでは,近世哲学の祖とされるルネ・デカルトの影響のもと,ロデウィク・マイエルによる『聖書の解釈者としての哲学』に見られるように,デカルトの知性主義的アプローチを神学にまで応用しようとする企てが現れた。論争を挑んだ一人であるプロテスタント神学者ペトルス・セラリウスは,コメニウスに彼の反論についての所見を求め,コメニウスは,この機会に彼自身のデカルト哲学に対する批判的立場を明確に論じた。本稿では,この所見の成立経緯,概要,意義について論じ,全47節中の12節までのラテン語原典からの日本語訳を示す。コメニウスデカルトセラリウス神学論争思想