Toyama Science Museum Repository
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The dragonflies and damselflies of Toyama Prefecture, central Honshu, Japan in 2009
富山県のトンボ類を継続的に調査しており、2008年までの記録を報告している(二橋ほか, 2004, 2008; 二橋・二橋, 2005, 2006, 2007, 2009a)。今回の報告では、2009年(調査日数: 二橋235日、新堀105日)に得られた知見を、採集・撮影記録とあわせて報告した。2009年には、ヒメサナエが県内で初めて記録され(二橋・二橋, 2009b)、これにより県内の記録種数は88種になった。2009年の調査では、近年県内で記録のないホンサナエ、オナガサナエ、遠方からの飛来種であるオオギンヤンマ、スナアカネ、イソアカネ、ハネビロトンボ、アメイロトンボ、生息地を未調査であるムツアカネおよび県内での産地が限られるアオサナエ、ムスジイトトンボ、ネアカヨシヤンマ、タイリクアカネの12種を除いた76種が確認された。departmental bulletin pape
富山平野で発見されたサトワラジムシの1種
富山県中新川郡立山町泉の栃津川畔の土手から採取されたトウヨウワラジムシ科等脚目を新種、Mongoloniscus arvus (和名:ニイカワサトワラジムシ、新称)として記載した。本種は富山平野の水田地帯を流れる栃津川の土手の草むらや比較的大きな石の下から採集されたものである。本種は日本中央部の二次林や林縁、農耕地などに普通に見られるフイリワラジムシM. maculatusと最も類似するが、(1) オスの第一腹肢内肢がまっすぐであること, (2) オス第1-3胸肢の長節側面に弓形の一列の小剛毛があること.(3) 胸部の剛毛が側縁から離れているものがあること (4) オスの第二腹肢内肢が長いこと (5) 胸脚に剛毛が多いこと(6) 第三腹肢が短いこと(などで区別できる。またホクリクワラジムシM.hokurikuensisとは頭部の前側部が顕著に突出していることやオスの第一腹肢外肢に凹みがあることなどで区別される。本種のホロタイプは富山市科学博物館に保管され、パラタイプは富山市科学博物館のほか、国立科学博物館、大阪市立自然史博物館、北九州市立自然史・歴史博物館で保管される。departmental bulletin pape
Bryophytes found on the stump of Japanese cedar of Tateyama Shimonokodaira, Toyama
蘚類6種類、苔類9種類を報告した。山地帯での採取であったが、本来は亜高山帯に生育する5種類が含まれていた。蘚苔類の多くは、着生基物によって生育する種類が異なる。亜高山帯ではオオシラビソなどの針葉樹林が広がるが、本報告の蘚苔類の着生基物が針葉樹のスギであったために、亜高山帯の種類が生育していたと考えられる。departmental bulletin pape
New records of Trichocera imanishii in Toyama Prefecture
富山県初記録となる、イマニシガガンボダマシを、立山町七姫平(2004年1月18日)、南砺市梨谷(2009年1月8日)、南砺市楮(2008年1月5日)で採集し報告した。併せて、長野県駒ヶ根市で採集(2004年2月10日)した個体も報告した。本種は、本州中部以北青森県までの山地に広く分布する様である。departmental bulletin pape
Stranding records of cetaceans in Toyama Bay, Japan, in 2009
2009年に3科4種8例8個体の鯨類(漂着7例7個体で、目撃が1例1個体)を富山湾で確認した。いずれも富山湾では既知種である。カマイルカは、1月23日~6月4日にかけ、最も多い4例4個体が確認された。他にハンドウイルカ1例1個体、イシイルカ1例1個体、ミンククジラ2例2個体を確認した。departmental bulletin pape
京都大学芦生研究林から発見されたハヤシワラジムシの1新種
京都府南丹市の京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション芦生研究林内から渡辺弘之博士により採集されたワラジムシの1種を調査したところ、オオハヤシワラジムシ属の新種であることが判明し、新種Lucasioides ashiuensis(和名:アシュウハヤシワラジムシ:新称)として記載した。本種は宮崎県から知られているニチナンハヤシワラジムシL. nichinanensis Nunomura,と最も類似するが、(1)はっきりした背面の模様があること、(2)第2触角の第2節が第1節より明らかに長い こと、(3)胸肢に多数の2叉剛毛が見られること,(4)第1触角の剛毛数が多いこと、(5)第1~4胸節の剛毛が側縁からより離れた位置にあること、 (6) 第1および第2胸節の長節や腕節の剛毛は比較的密生しないことなどで区別される。本種のホロタイプは富山市科学博物館(TOYA Cr-19907)に保管される。departmental bulletin pape
Bryophytes of Iwamuronotaki, Mushitani, Tateyama-machi, Toyama Prefecture, Japan
蘚類57種類、苔類23種類を報告した。その中に、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されるジョウレンホウオウゴケが含まれていた。本調査地に近い上市町大岩千巌渓の蘚苔類相に比べ蘚類の種類数が多かったが、開けた明るい場所があることによると考えられる。departmental bulletin pape
Recent distribution of Fontinalis antipyretica, in Toyama Prefecture, central Japan
文献探索、標本調査および追跡野外調査の結果、富山県内のクロカワゴケの報告は10産地以上あったが、2009年に生育が確認されたのは2産地であった。減った要因は、河川改修による消失や誤同定の疑いのある産地などによる。クロカワゴケは全国的には山地の清流に生育し、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。県内の生育が確認された2産地は、黒部川扇端部の湧水の流れで、低海抜地での生育は稀少と考えられる。departmental bulletin pape
Two additional localities Fontinalis hypnoides and the recent circumstances in Toyama Prefecture
カワゴケの富山県内の分布は、1964年に採取された標本と1938年に発表された文献をもとに2産地が追加され、4産地となった。しかし、2005年と2009年に行った追跡調査では、追加された2産地での生育は確認されなかった。departmental bulletin pape
富山県のアズマモグラの巣材から発見されたハヤシワラジムシの1新種
横畑泰志氏が富山県東部魚津市三ヶの魚津市ミラージュランドのアズマモグラの巣材から採取したワラジムシを新種Lucasioides yokohatai(和名:ヨコハタモグラワラジムシ:新称)として記載した。本種は富山県西部のモグラの巣から記録されているLucasioides toyamaensis Nunomura, 2008と類似するが、(1)第一腹肢外肢の先端付近に剛毛があること、(2)頭部前面観で上方が低い三角形であること、(3)第3胸節の剛毛も側縁から遠くにあること、(4)第6胸肢座節に多数の長い剛毛があること、(5)雄の第2腹肢外肢の内縁に剛毛が無く、外縁に剛毛があることなどによって区別される。departmental bulletin pape