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52305 research outputs found
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中華人民共和国における政治体制構想―1954 年憲法制定過程の議論を中心に―
PJa/33/Aj11application/pdfZAJ202506_003本稿は,中華人民共和国で制定された初めての憲法である1954 年憲法の制定過程の分析を通じて,中国共産党の政治体制構想を考察した。54 年憲法制定過程の代表的研究である[韓 2014]は,同憲法制定会議参加者の政治体制に関する議論が如何にその後の政治過程に影響を及ぼしたのかが不明瞭であった。そこで本稿では,同研究を引用しつつ,54 年憲法に関する新資料などを利用して同憲法の制定過程を分析した。その結果, 54 年憲法制定過程での政治体制構想をめぐる中共指導部,ソ共指導部,民主党派の角逐は,相互不信感を増幅させただけでなく,根本的に思考が相容れないという現実を再認識させた点で象徴的な出来事となったであろうことがわかった。さらに指摘するならば,このような相互不信感は,中共指導部が民主党派に反右派闘争を,またソ共指導部とその後の対立を引き起こす遠因になったとも理解できるだろう。journal articl
『アジア経済』の引用分析―日本における発展途上国・地域研究の構造と変化の探究に向けた引用文献データベースの作成と初歩的研究―
PJa/33/Aj11application/pdfZAJ202506_004日本における発展途上国・地域の研究は,どのような構造をもち,どのように変化してきたのだろうか。本稿はこの課題に引用分析を使ってアプローチしたいと考えている。しかしながら,それにはデータベースの作成を含む長大な研究を行う必要がある。本稿はその第一歩として,まず2002 年から2019 年に発行された『アジア経済』に掲載された論文等に引用されている文献をデータベース化した。つぎにそれを使って可能な被引用文献の分析を試み,その基本的な性格(論文等1 本当たりの件数,ジャーナル論文等の種類,新しさ,使われている言語など),言語による違い,2000 年代と2010 年代の変化,研究上のコミュニケーションの諸側面を明らかにした。また,タイトルに「中国」を含む論文等の被引用文献を分析し,全体と対照させた。journal articl
日本農業における外国人雇用経営の特徴―移住仲介組織とスキル形成機能に着目して―
PJa/33/Aj11application/pdfZAJ202509_003日本はアジアの途上国からの国際労働移動の主要な目的地の1 つである。本稿は外国人労働力への依存度の高い農業を対象に,日本における移住仲介組織の役割と外国人のスキル形成の実態を明らかにし,持続可能な移民政策の設計への示唆を導くことを目的とする。公式統計と関連団体の調査データに加え,監理団体,農業経営,就労外国人を対象としたインタビュー調査による一次資料を分析した結果,以下の3 点が明らかとなった。第一に,外国人を雇用する農業法人は経営規模が大きく賃金や人事評価に関するルール整備を積極的に行う傾向がある。第二に移住仲介組織は雇用者・被雇用者の外国人双方の取引費用を軽減する一方,一部は農家に対する監視機能が弱い。第三に一部の農業経営は人材育成を重視しており,それは雇用慣行や移民制度の特質とかかわっている。以上から,労働力確保には農業の収益性の向上と国際化に対応した組織の規範化が鍵となることが示唆される。journal articl
TICAD プロセスの将来を考える
第9回アフリカ開発会議(TICAD9)では、日本の首相による対アフリカ支援の拠出額への言及が見送られ、日本とアフリカの間の「互恵」の重要性が共同宣言で強調されるなど、途上国支援に消極的な日本の国内世論の高まりを反映したとみられる変化が観察された。TICADは国際協調の重要性を象徴する存在だが、自国第一主義が強まるなかで、会議の継続の可否も含めて今後試練に直面する可能性がある。PJa/3/Af4articl
近代内モンゴル地域における定期市について―ガンジョール・スム定期市を事例として―
PJa/33/Aj11application/pdfZAJ202512_003モンゴル地域における商業活動は古今を通じて行われていたことは周知のとおりであるが,著しく発展を遂げたのは清朝以後のことである。そのなかで重要な役割を果たしていたのは,いうまでもなく漢人商人を中心とする「旅蒙商」であり,彼らの活躍で,当時,モンゴル地域において,草地取引市場,地方集散市場,定期市場といった3つの異なるパターンをもつ取引市場が形成された。草地取引市場とは,一般的には行商による奥地における取引によって形成されたものであり,「旅蒙商」の最も基本的な形にあたる。地方集散市場とは,牧畜地域と農業地域の境界線付近において店舗を構え,モンゴル人と交易することによってできたものである。定期市場とは上述の2種類の取引市場の中間たるもので,決まった期間内に,決まった場所で行われるものである。そしてこれらのさまざまな形をとる取引市場が互いに緊密に結びつきながら,近代モンゴル地域における貿易市場を独占していたともいえるが,本論文では,内モンゴル・フルンボイル地域に位置するガンジョール・スム定期市を事例としながら,近代内モンゴル地域における定期市場の実態を探るとともに,その近代内モンゴル地域の貿易市場における位置づけを明らかにする。journal articl