KYOTO GAKUEN UNIVERSITY ACADEMIC REPOSITORY
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米国における量的金融緩和政策の有効性 SVARモデルによる検証
本稿の目的は、2008年9月のリーマン・ブラザーズの破綻後に実施された米国の量的金融緩和政策(QE政策)の有効性を定量的に分析することである。QE政策の第1弾(QE1)は2008年11月から2010年6月まで、第2弾(QE2)は2010年11月から2011年6月まで、第3弾(QE3)は2012年9月から2013年12月まで、そして2014年1月から同年10月まで緩和逓減が実施されている。米国のQE政策は20008年11月から6年間に渡って実施されてきたわけだが、この時期のデータのみを用いて回帰分析を行った場合には推計結果にバイアスを生じる可能性がある(小標本問題)。日本経済のQE政策を分析したHonda and Tachibana(2011)は、この「小標本問題」を回避するために、ダミー変数を用いて標本期間の拡大を行っている。そこで、われわれは彼らの方法を応用し、米国における金融政策の全体的な経済効果と、その波及経路を分析する。構造型ベクトル自己回帰モデル(SVARモデル)を用いた分析を通じて、次の3点が明らかとなった。第1に、QE政策は株価チャンネルを通じて生産高を増加させる。第2に、QE政策は、ボラティリティ指数で表される投資家の市場に対する不安感を緩和させ、株式に対するリスクテイクの向上につながる。第3に、生産高を増加させる効果は、QE3が最も大きく、次いでQE1が続く。つまり、これらの結果は、米国のQE政策が景気低迷を緩和する手段として有効であったことを示唆している。departmental bulletin pape
Study of energy metabolism during 1 min. repeated high-intensity exercises
本研究の目的は,1 分間の高強度運動を反復した場合のエネルギー代謝に及ぼす影響を,呼気ガス分析から検討することであった.6 名の大学陸上競技選手が被験者として参加した.彼らは自転車エルゴメーターを用いて1 分間で疲労困憊に至る高強度運動を30 分の休息をはさんで2 回実施した.安静・運動・回復中の心拍数・酸素摂取量・血中乳酸濃度が測定された.1 回目と2 回の運動パフォーマンスは同様な値を示した.運動時の心拍数・酸素摂取量・最高血中乳酸濃度は2 回の運動間に有意な違いは認められなかった.運動前の酸素摂取量・心拍数・血中乳酸濃度は2 回目が有意に高い値を示した.酸素負債量は2 回目の方が1 回目より,有意ではないが,低い値を示した.
以上の結果から,1 分間の高強度激運動を30 分の休息をはさんで繰り返した場合,2 回目の運動では十分な無酸素的エネルギー供給がなされないが,有酸素的エネルギー供給が改善されるため,両運動パフォーマンスには違いは認められなかったものと推察された.Purpose of this study was to examine effects of 1 min. high-intensity exercise being exhausted on energy metabolism. Six healthy male University-athletes were participated in this study as subjects. They performed the exercise repeated twice with 30 min resting interval, and were measured HR, VO2, and LA during rest, exercise and recovery periods. There was no significant difference in exercise time between the exercises. Peak HR, peak VO2, and peak LA, also showed no significant differences beteen the exercises. O2 debt of the 2nd exercise was lower than that of the 1st exercise. Pre-exercise HR, VO2 and LA of the 2nd exercise showed higher values than those of the 1st exercise. These results suggested that performance of the 2nd exercise kept the similar level with the 1st exercise by efficient improvement of aerobic energy supply, though anaerobic energy supply was negatively affected like decrease of O2 debt.departmental bulletin pape
The experience of adult patients with implantable cardioverter defibrillators for more than 5 years
目的 ICD 植込みから長期間に渡る壮年期患者の体験を明らかにする.
方法 ICD 植込み後平均9.7 年を経過した平均年齢45 歳の患者10 名に半構造化インタビューを実施し,質的記述的に分析を行った.
結果 【発作や作動による災難が突然降りかかる】恐怖や不安は,現在も潜在的に患者のなかに存在していた.また【病気について周囲と認識のずれがある】状況は,発症時やICD 植込み時から現在まで様々な機会に患者に体験されていた.半面【ICD で病気がコントロールできる】確信を得たことで患者は人生の主体性を取り戻し,【病気について周囲と認識のずれがある】状況を胸に納めつつ,【すべて一人で引き受ける】という自己解決を志向する姿勢を取るに至っていた.
結論 ICD 植込み後長期を経て,患者は現状を肯定的に受けとめ社会的役割を遂行できていた.しかし身体機能の低下や周囲との関係性の破綻により,彼らの自己完結的な姿勢は継続不可能となり得ることが示唆された.departmental bulletin pape