MMU Repository of Academic Resources (Miyazaki Municipal University)
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The History of Yama-no-kami (The Mountain God) Belief
山の神信仰は日本民俗学にとって長い間、解決できない大きな問題である。柳田国男以後、山の神は祖霊信仰の中核をなす存在として語られ、死後の霊が山に登り山の神となり、それが、盆や正月、或いは、地域の人々の要求に応じて山と里とを往来するものと考えられてきた。しかし、九州山間部の狩猟民俗から山の神を仔細に見ていくと、山の神という言葉そのものは18世紀以後の狩猟作法書中に頻出するようになることが認められ、さらに、これらの作法書は、修験祈祷書として作成されたものであるが、村人の手習い本として数多く書写されるようになり、必ずしも全てが修験文書であるとは言えないことが分かってきた。本稿は、実際の狩猟の解体作法から、山の神がどのように関わり、且つ信仰されているかを観察することにより、山間部の民衆に根付く山の神観というものを浮き彫りにし、そこから山の神信仰の系譜を読み解こうと試みる小研究ノートである。departmental bulletin pape
Ecofeminism : An Overview and Discussion of Women and Politics
本稿は環境問題の改善には女性の視点と感性が不可欠との観点からエコフェミニズムの考え方を取り上げ、これをどのように活かせば問題の改善がスムーズに行くかを考察する。まず女性と環境問題、次に女性とエコフェミニズムの関係、最後に環境問題をめぐる政治の場での女性の可能性の議論を紹介する。エコフェミニズムヘの思想と行動という観点からのアプローチという意味合いもある。departmental bulletin pape
Possession/Use form of fishery : An example about a Korean wakame seaweed fishery
韓国では海藻の利用は多いが、とくにワカメは日常の食料だけでなく、近代医学が発達した今日においても命の尊さを司るため行われる儀礼の供え物として用いられている。また、安価の養殖ワカメが大量生産されているにもかかわらず、天然であることで高級贈答品としての社会・文化的価値を生み、経済的価値の高い商品として用いられている。同時に韓国ではワカメが採取できる藻場(岩)は土地と同じく不動産としての価値が付けられている。そのため、ワカメ漁場の所有・利用形態は村ごとに異なり、複雑であるが、ワカメ漁場の所有形態はほとんど共有であり、その利用形態は村民か漁村契員がくじ引きをし、共同で生産・分配するか個人で生産・所有するものとして特徴づけることができる。これはワカメに対する社会・経済・文化的価値が、独特のワカメ漁場の所有・利用形態を作り出していると思われる。なお、漁場面積は減り、漁業者数は毎年減少しているにもかかわらず、ワカメ漁場利用が綿々と続いているのは、ワカメ漁を行う村の生業形態が専業ではなく半農半漁であることと、ほとんどが海女によってワカメ漁が行われていることを明らかにした。departmental bulletin pape
Basic Study on Acoustic Noise of Polluted Insulator and Waveform Analysis Method
電力設備における環境対策の中で,現在,送電線からの騒音対策が問題となっている。これは,送電線の大容量化,長距離化,そして沿線の住宅化に伴い,近年になって騒音に対する住民からの苦情が発生しているからである。本研究では,送電線からの騒音の中で,コロナ騒音を取り上げている。コロナ騒音は,送電線のがいしにおいてコロナ放電が発生することによって,生じる騒音である。騒音の計測には通常,騒音計が使用されるが,住宅地で計測される騒音レベルには,コロナ騒音以外のものも含んで計測される。そのため,実際の送電線から発生するコロナ騒音を抽出して評価しなければならない。本報告では,かいしで生じる放電から発生する音波の周波数を求め,外部のノイズの少ない室内実験と実際に屋外で計測した波形データを用いて抽出を行った。その結果,今回の可聴周波数帯域の測定の場合,1kHz~2kHzの帯域では外部ノイズの影響が少ないことがわかり,フーリエ変換やウェーブレット変換を用いることで,がいしからの放電音を抽出できるとを示した。departmental bulletin pape
Space Can Kill : Proxemics in the Sociofugal and Sociopetal Realms
Some thirty inches from my nose The frontier of my Person goes, And al the untilled air between Is private pagus or demesne. Stranger, unless with bedroom eyes I beckon you to graternize, Beware of rudely crossing it: I have no gun, but I can spit. W. H. Auden "Prologue: The Birth of Architecture (1965)departmental bulletin pape
A review and appraisal of the necessity and present status of fundamental statistics processing tools for educational practice and the making of QPD as an example
Iでは、中学校段階における「総合学習」と「数学」との内容の齟齬、並びに本学の「学生による授業評価」の内容の検討を踏まえて、教育実践を支援する適切な基礎的統計処理toolの必要性が指摘された。IIでは、まず市販の統計処理package・表計算ソフト・net toolについて、その現状と課題が展望され、価格の高さ、機能の複雑さ、固有知識の要求、手順の煩雑さ、必要な機能の不足などの問題点が指摘された。次に、Free JSTAT for Windows、CAS、QPDの3つのfreeware統計処理packageについて、属性と特長、機能と操作性などの検討、及び制約・課題などの指摘が行われた。IIIでは、前節で検討されたQPDについて、その開発の経緯を展望するとともに、開発方針、data書式、algorithm、起動方法などといった同toolの理解と活用に有益な情報・留意点などを紹介・解説してその評価と利用を促すとともに、改善・発展の方向性についても指摘を行った。departmental bulletin pape
The Patriotism in Contemporary Japan and Cosmopolitanism : Constitution, Education and History (part 1)
現代日本は愛国主義化している。その日本とはどのようなものであり、そしてそれがどのような問題をもたらすのか。こうしたことを考察するために、愛国主義への対抗軸とじてコスモポリタニズムを置き、それに「大きな政府とリベラル・デモクラシー」と「強い国家とネオリベラリズム」との対抗関係を交え、その中で特に、「強い国家とネオリベラリズム」と「民主的コスモポリタニズム」の対抗関係に注目したい。この対抗関係はグローバリゼーションの文脈における対抗関係でもある。これを軸に現代日本における争点となる問題を検討する。すなわち、憲法、教育基本法、そして歴史認識/戦争観について考えることにしたい。最後に、以上の議論を現代日本の課題としてまとめ結論とする。departmental bulletin pape