TRAIL Tsuru Repository of Academic Institutional Library
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農産物輸入規制緩和にともなう市場構造と知的財産権の変化─ ユリ新品種の育成者権をめぐって ─
種苗・球根類の輸入規制の緩和は、一般の農産物の輸入とは異なるプロセスで国内市場 と産地に影響を及ぼすと考えられる。種苗・球根類は知識、技術、経験等を付与された知 的資産であり、これらの調達方法の変更は農業経営の維持・成長・発展を左右する。本研 究では、法制上の国境障壁の撤廃と企業の参入障壁の構築に着目し、ユリ球根の輸入規制 緩和後における市場構造の特徴と知的財産権(新品種の育成者権)の取得行動について、 切花市場流通の時間的・空間的な変化から明らかにした。ユリ球根の輸入規制緩和措置 は、球根輸入と切花市場の急拡大をもたらした。この過程では、オランダの育種会社が新 品種の市場性の有無に関わらず、矢継ぎ早に登録出願を行なって育成者権を取得するな ど、知財獲得の集中的な戦略を展開してきた。一方、国内の新品種の開発者は、安価でか つ高品質の輸入球根の増加によって、開発品種の市場性が相対的に低下したため、品種開 発から徐々に撤退し、流通業者を通じて輸入球根を調達し切花生産に集中する合理的な対 応をとってきた。市場が停滞期から縮小期へと移行する過程では、新品種の育成者権の取 得行動も同時に減退してきた。国境障壁の撤廃は、海外の育種会社と国内外の流通業者の ネットワーク化による参入障壁の構築に結びついた。departmental bulletin pape
小学校高学年道徳科の検定済教科書における情報モラル教材の特徴分析
本研究は、平成29年告示の小学校学習指導要領において、特別の教科に位置付けられ た道徳科の検定済教科書から情報モラル教材を抽出し、①推奨年間指導計画での教材の取 扱いと形式、②新小学校学習指導要領の内容項目との関連、③情報モラル指導モデルカリ キュラムとの関連について整理し、その特徴を分析した。 その結果、小学校高学年道徳科の検定済教科書に掲載されている情報モラル教材数の平 均値は2.3であり、その内、推奨教材数の平均値は1.3であった。新小学校学習指導要領の 内容項目との関連では、22項目中、8 項目の関連教材が抽出された。情報モラル指導モ デルカリキュラムとの関連では、「1. 情報社会の倫理」の「a 3 - 1 :他人や社会への影響 を考えて行動する」で多くの関連教材が抽出されたが、関連する中目標の数は、少なかっ た。 小学校高学年において発達段階に応じた体系的な情報モラル教育を実施するためには、 道徳科で取り扱うべき内容を他教科・領域での取り扱いを検討し、その授業のねらいに、 道徳的価値を有機的に結び付ける指導方法の工夫が、必要と示唆された。departmental bulletin pape
学び合いに誘うための場と指導に関する一考察─ 東京藝術大学美術学部工芸科陶芸研究室の活動を通して ─
研究ノートResearch Notesdepartmental bulletin pape
カリフォルニア多言語教育法とバイリンガル教育プログラム─ サンフランシスコ統合学区の日本語教育プログラムに焦点をあてて ─
本稿の目的は、バイリンガル教育が「復活」した現在のカリフォルニア州におけるバイ リンガル教育プログラムについて、特に日本語教育プログラムを取り上げて考察すること である。本稿では、バイリンガル教育が事実上廃止されていた時代にも継続して実施して きたサンフランシスコ統合学区における日本語教育プログラムを事例として取り上げ、多 言語教育法の影響と、教育内容・教材、教員採用についてインタビューと授業観察に基づ いて考察を行う。多言語教育法下におけるバイリンガル教育の実践事例を取り上げて考察 することで、研究の蓄積に貢献することを目指した。departmental bulletin pape