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高等学校情報科の「情報の科学的な理解」に基づいた知識に関する重要語句の整理分類─ 検定済教科書の索引語句から ─
本研究の目的は、情報科の新高等学校学習指導要領で示されている「情報の科学的な理解」に基づいた知識に課題がある学生に対して、大学において、適切な補完教育を実施するための資料を得ることである。そのために、高等学校情報科の検定済教科書の索引から語句を抜きだし、各科目で半数以上の検定済教科書に共通して記載されていた語句を重要語句とし、新高等学校学習指導要領の「情報の科学的な理解」に基づいた知識に関する解説をもとに、その重要語句の整理分類を試みた。 その結果、「社会と情報」の科目では196の語句、「情報の科学」の科目では239の語句が重要語句として整理された。情報の科学的な理解に基づいた知識と重要語句との関連から、多くの「社会と情報」の科目履修者は、問題の発見・解決の方法、統計処理、プログラミング、モデル化とシミュレーションなどの情報と情報技術を活用した問題の発見・解 決等の方法に関する基礎的な知識が不足している実状が示唆された。departmental bulletin pape
譲歩を表すwhether について
従来、regardless of に続く譲歩を表す補文はwhether 節のみが可能であって、if 節は不可とされてきた。しかし実際には、標準的とはいえないまでも、無視できない程度に、規範的なregardless of whether とは異なる形式(例えばregardless if など)が確認される。 本論文はそのような規範からの逸脱例をいくつか取り上げ、記述的に考察する。departmental bulletin pape
人間と大地との“ゲミュートリッヒな” つながりの再建について ─ 大地の共同占有とアソシエーション ─
[要旨]物質代謝という用語はリービヒによって確立されたものだが、『資本論』第一巻第 四篇第13章第10節「大工業と農業」では、大工業が農業に浸透することによって「人間と 大地との物質代謝の撹乱」が起こるとし、その再建が提起されている。グローバル化が進 んだ今日、自然との境界を越えて人や物資の交わりも未曾有の勢いで進んだ。いま国連で は「家族農業の10年」を設定して小規模家族農業の育成を始めた事実も含めて、「大地と 人間とのゲミュートリッヒな(親密な)つながりの再建」という『経済学・哲学手稿』(1844 年)を原点とするマルクスの自然= 人間主義が、『資本論』体系の核心的思想として貫徹 していることを検討する。departmental bulletin pape
地方自治制度および保健医療・社会福祉サービス改革─ フィンランド福祉国家の再編 ─
フィンランドでは、2015年から地方自治制度および保健医療・社会福祉サービス改革が行われた。今後ますます増大が予測される保健医療・社会福祉関係経費に対して、増税 ではなく、制度改革により経費の伸びを抑制することが試みられた。同時に改革では、現在、問題とされている福祉格差、受診までにかかる時間の短縮等の解消が目標とされた。 地方制度に関する改革としては、現行の、国と基礎自治体による二層式の地方自治制度に、広域自治体を加えて三層式とし、基礎自治体がこれまで担ってきた、住民に対する保健医 療・社会福祉サービスの組織責任を広域自治体に委ねることとされた。また、これまでにも非営利団体および民間事業者の提供するサービスが利用されていた社会福祉分野のみな らず、一次医療の分野においても、民間事業者に道が開かれた。この改革は、制度、経費の流れを整理し、全国にマークンタを中心とする同じしくみを敷設しようとした点、また、 一次医療の分野においても、民間事業者の活用により、選択の自由を保障しようとした点に特徴がある。前者については中央集権化の進行が、後者については民間事業者に対する 公のコントロールの不備、民間事業者の活用による経費節減の可能性が疑問視された。最終的にこの改革は、政権期間の4 年で完成せず、頓挫に終わったが、改革の必要性は変わ らず、2019年4 月の総選挙の結果を受けて始動した新政権が、これまでの準備を踏まえ、これに取り組んでいる。departmental bulletin pape