TRAIL Tsuru Repository of Academic Institutional Library
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中学校外国語科におけるフォニックス指導についての考察―文部科学省検定済教科書の分析―
本稿では,中学校学習指導要領におけるフォニックスの取り扱いを明確にし,中学校に
おけるフォニックス指導の現状や実践事例,これまでの文部科学省検定済教科書における取り扱いについての先行研究を整理した。そこでは,中学校におけるフォニックス指導には教師間でばらつきがあることや,教科書が体系的にフォニックス指導を行うことができる構成にはなっていないことが明らかになった。2020年度には,小学校5 , 6 年生に外国語科が導入され,フォニックスに関する内容として「音声と文字とを関連付ける指導」が行われることになった。そこで,新しく改訂された2021年度版の中学校外国語科用文部科学省検定済教科書におけるフォニックスに関する内容について調査を行った。その結果,以前よりフォニックスに関する記述が増えた教科書があるものの,フォニックスのルールに気付かせる活動や定着させる活動を設定しているものは少なく,取り扱っているフォニックスのルールの種類にも教科書ごとにばらつきがあることがわかった。また,どの教科書もすでに単語や文の読み書きが始まった後に,指導が行われる構成になっていた。つまり,どの教科書もフォニックスの基本的なルールを早い段階で系統的に学習できる構成にはなっていないことが明らかになった。departmental bulletin pape
On the MANYŌSHŪ and the Novel “KUSAMAKURA” Written by NATSUME Sōseki: About the Female’s Emotion “AWARE”
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知的障害グレーゾーンの若者のキャリアと障害者雇用―ライフストーリーに着目して―
本研究では、学齢期後に障害者雇用へと辿り着いた知的障害グレーゾーンの若者2 名のライフストーリーから、彼(女)らが進路選択と社会人生活をどのように経験してきたのかについて描き出すとともに、それらを手がかりにして、割当雇用制度としての障害者雇用の社会的文脈と役割について明らかにすることを試みた。
当事者の時間的推移を辿ることで見えてきたことは、障害者雇用で働く人は、障害者の中で「労働力になるか」という観点からのセレクションを通過した人物であり、一般雇用で働く人にとっては、「かつて身近にいた隣人」であるかもしれないということであった。このことは、企業における障害者雇用(一般雇用の場の内部での障害者雇用)が、社会のメインストリーム(小・中学校の通常学級 ⇒ 通常高校 ⇒ 一般雇用)にかつて在籍して不適応を示した一部の障害者を再包摂する公共的実践であることを意味している。つまり、障害者雇用とは、一般雇用で働く人と障害者雇用で働く人とが、メインストリームの場(一般雇用の場)で、「今度こそは」と共生関係の構築に再挑戦する機会であると考えられる。
さらに、本研究では、再包摂の公共的実践としての障害者雇用において、「場の文化の変容」の視点を持った職場コミュニティづくりや、「生産性」の捉え方の転換、企業への貢献度についての多角的な評価指標の作成、障害者の「ワーク・ライフ・バランス」の理解などの、具体的かつ戦略的な取り組みが必要であることが示唆された。departmental bulletin pape
検定済教科書における技術科の「情報の技術」の学習項目とプログラミング教育の取り扱い
本研究は、中学校技術科の「情報の技術」のカリキュラムについて基礎的知見を得るために、新たに著作編集された検定済教科書の記載内容の分析を行った。分析の内容は、学習項目の内容量、学習項目の順序性、プログラミング教育の取り扱いである。
その結果、学習項目の内容量では、①、②の大項目において理論を重視したカリキュラムが適切と考えられていた。学習項目の順序性では、学習の初期段階において、「情報の技術」への関心、学習目的を達成するための動機づけのために、①の大項目を配置し、学習のまとめにおいて、「情報の技術」を工夫し創造していく態度の形成のために、④の大項目を配置していた。プログラム教育の取り扱いでは、小学校までの既習事項の確認、②の大項目における課題解決、③の大項目における課題解決の3 つの段階で実習が設定されていた。そして、プログラミング実習は、生徒の生活経験に基づいた課題が多く取り入れられ、使用するプログラミング言語は、ビジュアル型を基本としながら、テキスト型での学習も想定されていた。departmental bulletin pape
デジタルテクノロジー使用による英語学習への意識変化―コロナ禍での大学生の心情―
要旨
本稿は、大学生がデジタルテクノロジーを使用した英語学習への意識変化と、デジタルテクノロジー使用による英語学習の効果の可能性を調査することで、コロナ禍での学習だからこそ表れる心情を議論したものである。本研究参加者は大学1 年生時に履修する共通教養外国語としての英語科目履修者214名だった。研究手法はアンケートで、デジタルテクノロジーを使用した英語学習について前期末と後期末に意識変化についてほぼ同じ質問をした。結果は、コロナ禍で急にデジタルテクノロジー使用が必要になったが、参加者の大半がデジタルテクノロジーを使用した英語学習に対し好意的に考えるようになり、英語力もしくは英語学習動機向上につながると感じた参加者が多くみられた。しかしながら、紙媒体の教科書や教材を用いた学習を好む参加者が最も多いという結果もあり、英語学習初期段階での英語学習経験が大きく影響していることが示唆された。それでもなお、この結果により、デジタルテクノロジー使用による英語学習への意識変化から学習動機や自己調整といった非認知スキル向上と、それによる英語力向上を促す認知スキル向上につながる可能性を提言できた。
Abstract
This paper investigated the changes in attitudes towards the use of digital technology for learning of English among Japanese university students. It seeks to uncover their mindsets related to the study of English via digital technology amid the COVID-1 9 state of emergency in Japan to clarify the effectiveness and opportunities occurring within such learning methods. As a part of this study, 2 1 4 first-year Japanese university students responded to a questionnaire related to learning English through digital technology - once at the end of the first semester and once at the end of the second semester. The findings suggested that most participants had experienced a positive change in attitudes towards learning English through the use of digital technology over the two semesters, with many students indicating that they believe digital technology can enhance both their motivation to learn as well as their proficiency in English. However, the results also revealed that a majority of the students still had a preference for learning English using paper-based materials - perhaps the legacy of their formative experiences of learning English. Nevertheless, the study indicated that learning English through digital technology can enhance non-cognitive skills such as motivation or self-regulation and that these enhanced cognitive skills can in turn lead to enhanced English proficiency.departmental bulletin pape
From “A Narrator as a Function” to “Third Term Theory”: Minoru Tanaka’s Interpretations of LU Xun’s “Hometown”
呉暁東著、周非訳departmental bulletin pape