滋賀県立大学「学術情報機関リポジトリ
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    看護師が行う心不全患者とその家族への意思決定支援に関する文献検討

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    看護師が行う心不全患者とその家族への意思決定支援について文献検討を行った.医学中央雑誌Web版を用い,「心不全」「意思決定支援」をキーワードとして検索した結果,対象文献は9件であった.文献から意思決定支援を行う時期,場所,患者と家族に行う支援内容について抽出し,質的帰納的に分析した.看護師は,【患者のこれまでの病気との歩みを知り患者の価値観や今後の希望を把握する】【患者の意思が病状の変化で変わっていないか確認しながらインフォームドコンセントの場を調整して患者の意思決定を支える】【患者の意向に沿えるようにチームで情報共有を行う】【できる限り可能な選択肢を模索・提案して,患者の希望の実現をあきらめない】などを,家族へは,【家族の思いを知りつつ,患者の意思と家族の意思が互いに知れるように調整する】【家族が患者の代わりに意思決定する場合はじっくり考える時間や場を設ける】などの意思決定支援を行っていた

    訪問看護事業所での臨地実習に対して訪問看護師が抱く思いに関する文献検討

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    訪問看護事業所で行われる臨地実習に対して実習指導に携わる訪問看護師がどのような思いを抱いているか明らかにすることを目的に文献検討を行った.医中誌 Web,メディカルオンライン,CiNii Researchを用いて「訪問看護師 and 実習」or「訪問看護ステーション and 実習」の検索語と検索式で検索した.選定基準に基づいて選定を行い,訪問看護事業所で行われる実習に対して訪問看護師が抱いている思いを分析した.結果,14件の文献が研究対象となり,【実習を受け入れるうえでの困難】【実習の在り様に対する認識】【実習を通して学生に指導したいこと】【実習を通して自身が得られるもの】の4カテゴリを抽出した.訪問看護師は臨地実習に課題や改善点を感じつつも,学生に指導したい思いを持っており,指導したい内容は看護基礎教育に求められる学習内容と合致していた.訪問看護師が学生を訪問看護サービスに同行させ,療養者宅へ赴き,実習指導を行う機会が多いために,指導方法や療養者との調整,教員との連携に困難を感じている様子は,実習に対して訪問看護師が抱く思いの特徴的な部分であるといえる

    滋賀県立大学環境科学部環境科学研究科年報 第28号

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    死産児と母子接触を行う母親へのケアにおける助産師の経験

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    背景:生存児への母子接触は積極的に議論され,ケアの効果が立証されている反面,死産を経験した母親へのケアは,死産児への母子接触はほとんど議論されていない状況にあり,実施することへのタブー視さえ見受けられる.そのため,出産早期に死産児と母親との母子接触を行うことに関する助産師の経験については十分に明らかにされているとはいえない.  目的:死産児と母子接触を行う母親へのケアにおける助産師の経験を明らかにすることである.  方法:質的記述的研究デザインとし,研究対象は,死産児への母子接触を3例以上経験したことのある,臨床経験年数5年以上の助産師とした.インタビューガイドを用いた半構成面接法にて行った.研究に関する審査委員会の承認を得た.  結果:9名の語りから,死産児と母子接触を行う母親へのケアにおける助産師の経験について,46のコードが抽出され,15サブカテゴリ―,6カテゴリーを抽出した.死産に直面することは母親やその家族だけではなく,助産師自身にとっても辛い経験となっており,助産師は,死産に直面すると,【母子接触を行うことで児を生きて助けられなかったことに対して自らを責め,苦悩を抱く】経験をしていた.その後,【児と向き合うことを通して親子の絆を深める】ことや,【止められない時間の中で急がれる母子接触ケアへのジレンマ】を感じていた.そして,【母と児の絆を残すための寄り添い】ながら,【助産師の使命として直面する死産後のケアに対する覚悟】を持ち,【これまで積み重ねてきた死産ケアの経験を築き上げる】ことで,新たなケアにつないでいた.  結論:死産に直面することは母親やその家族だけではなく,助産師自身にとっても辛い経験となっており,自ら自責の念を抱いていた.死産児と母親の絆を培うケアを行う時間に限りがあり,その中でできるケアを提供していく必要がある.母親の気持ちと現状との板挟みとなりジレンマを抱えつつも,死産を経験した母親であろうと助産内容を変えることなく,生児と変わらないケアを提供していることが明らかとなった.『死産の悲嘆を抱える母親と児の関係性を紡ぐ支援』と『助産師の使命としての死産を経験した母親への支援』について,継続的な支援の必要があることが示唆された.  Objective : To clarify experiences of midwives caring for mothers who perform skin-to-skin contact with stillborn babies. Methods : A qualitative,descriptive study. We conducted semi-structured interviews using an interview guide with midwives with clinical experience of 5 years or longer,who had dealt with 3 or more stillbirth cases involving skin-to-skin contact. Results : From 9 midwivesʼ narratives,we extracted experiences caring for mothers who perform skin-to-skin contact with stillborn babies,and classified them into 6 categories,15 sub-categories,and 46 codes. Facing a stillbirth was a painful experience not only for mothers and families,but also for the midwives themselves,and they went through such a situation while [blaming oneself for not being able to save the child and feeling distressed]. This was followed by [helping the mother face and strengthen the bond with her child] and [feeling a dilemma about care for skin-to-skin contact that was urgent at an inevitable time],which led to [supporting the mother to rationalize her feelings and preserve her bond with the child through continued care]. They leveraged their experiences of [developing preparedness for postnatal care after stillbirths as part of the mission of midwifery] and [acquiring empirical knowledge of postnatal care after stillbirths] as a basis for new care approaches. Conclusions : The midwives did not change their midwifery approaches,and provided the same care for stillbirths as for live births,despite the dilemma of being caught between mothersʼ feelings and the current situation. The results highlighted the necessity of continued support,covering and

    タイ王国のナレースワン大学看護学部訪問記

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    滋賀県立大学人間看護学部では,教育・研究における国際化を目指してタイ王国のナレースワン大学看護学部(Faculty of Nursing, Naresuan University)との連携協定締結に向けた準備を進めている.2022年11月初旬から2023年8月末までの10カ月間,ナレースワン大学からの研究生を本学部で受け入れたことを機に,2023年 3月には両校看護学部の学生によるオンライン交流が実現した.この実績をもとに,両学部は関係性強化に向けた協働を始めており,今回,筆者2名が人間看護学部を代表して連携協定締結前の視察に訪れたため,ナレースワン大学および看護学部の概要と,訪問の実際について報告する

    退院支援をサブスペシャリティとする精神科認定看護師が長期入院の患者に対する退院支援に積極的になった体験

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    本研究は,退院支援をサブスペシャリティとする精神科認定看護師が長期入院の患者に対する退院支援に積極的になった体験を明らかにすることを目的とした.日本精神科看護協会によって認定された精神科認定看護師のうち,退院支援をサブスペシャリティとして活動している者10名を対象に,半構造化面接にて退院支援を積極的に行なおう,あるいは,退院調整を専攻領域として精神科認定看護師になろうと考えたきっかけとなった体験の具体的な事象や場面について尋ねた.その結果,語られた体験は, の5のカテゴリーに集約された.今回,多くの看護師が苦難を感じている精神科長期入院患者の退院支援において,積極的に関わろうとする看護師の体験があきらかになったが,今後は退院支援に向き合える看護師の姿勢や態度の涵養にはどんなサポートが必要かについて明らかにしていく必要がある

    臨地実習において学生を訪問看護サービスに同行させることに対する訪問看護師の認識

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    本研究は,訪問看護事業所で行われる臨地実習において学生を訪問看護サービスに同行させることに対する訪問看護師の認識を明らかにすることを目的とした.属性,看護学生と同行して療養者宅へ訪問することについての感じ方9項目(楽しい,緊張する,気合が入る,ストレスである,不安がある,気が重い,気が滅入る,好きだ,面倒である),および同行訪問による自身への影響3項目(学びを深める機会になる,新たな発見がある,看護を見直す機会になる)について質問紙調査を行った.感じ方について最も多くの訪問看護師が「当てはまる」と回答した項目は「気合が入る(55.2%)」であった. 自身への影響では,自身の看護を「見直す機会になる(87.5%)」「学びを深める機会になる(84.4%)」 「新たな発見がある(80.2%)」のいずれの質問も80%以上が「当てはまる」と回答した.実習担当者役割の経験がある者や実習指導者講習を受講している者ほど,学生を訪問看護サービスに同行させることについて好意的に捉え,自身を成長させる機会として捉えていた

    教育現場での自己表現の実践に関する研究―差別化戦略からみたフリートークの成果と課題―

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