Nagoya Gakuin University Repository
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United Nations Promotion of Human Rights Education and Trends of Human Rights Education in Japan
学校における人権教育について文部科学省は2003年に「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」を設置し様々な取組みを展開してきた。これは国連の人権教育の推進とも深く関連する。しかし大学生が小中高校で学んできた人権教育の実効性に関しては,現在も多くの課題がある。本稿では,学校における人権教育を考察する端緒として,「人権教育のための国連10年」(1995~2004年),人権教育のための世界プログラム(2005年~現在)を中心に,これまでの内外の人権教育の全体像を概観していく。departmental bulletin pape
Story, tourism and cultural capital
近年,物語という言葉が観光や文化に関して広く使われるようになってきた。そこで,本研究では,物語と観光の関係を,経済振興,文化資源保全,さらには文化資本の経営という視点で考察し,これらを踏まえた中で「物語観光」の体系的な位置づけに向けた礎としたい。加えて,日本遺産に認定された「日本六古窯」の「物語」についても検証し,物語と観光,文化資本の関係について事例を通じて考察する。departmental bulletin pape
Head and eye movement of physically challenged children while moving with wheelchairs
痙直型脳性まひによる肢体不自由児(CP)一名の車いす歩・走行時の頭部運動と視線を,上肢運動と眼球運動に問題がない二分脊椎による肢体不自由児(SB)一名を比較対象として調べた。頭部運動は三軸まわりの角速度を計測できるモーションセンサを用いて,視線はゴーグル型のアイマークレコーダーを用いて計測した。二人の実験参加者には,車いす歩行,車いす走行,ゴール地点に置いた視標を見ながらの走行,2.5 m間隔で置いたコーンをくぐるスラローム走行を行ってもらった。車いす歩行,走行時のCPの頭部運動と視線の散らばりは,SBのそれらより倍以上大きかったが,視標を見ながらの走行とスラローム走行では,CPとSBは同程度の大きさであった。つまり,視覚情報を与えることで,CPの頭部運動と視線運動はSBのそれと同程度に好転した。departmental bulletin pape
The role of ontogenetic development and its social relations of Japanese monkeys
ニホンザルの自然社会における個体間関係を考える手がかりとして高崎山に生息する群れを短期間観察し,その生活の中に垣間見える社会性の獲得と共同性の発達について議論した。ニホンザルにとっての社会性とは,種のいかんを問わず,個体の発達過程と密接に関係する性質であり,その意味において社会性は個体性の別の側面であるといえる。ニホンザルの場合には個体は集団の中で成長・成熟するのであるから,他者との日常的な関係性が社会性を発達させる。それは同時に複数個体間の相互的な関係の形成を通して共同性を構成していく過程でもある。動物研究で比較的安易に,あるいは無定義に語られる社会概念が,共同性という種社会の統合の基本原理との関連抜きでは論じられないということを主張した。departmental bulletin pape
The quantity of copper money in Tokugawa Japan
近世日本の経済発展を検討する際,貨幣流通量の推移把握は基本的事項のひとつである。これまで幕府発行金銀貨についてはおおむねあきらかであったが,銭貨については鋳造所の分散等による理由から鋳造高総量の動向や,銭貨種別ごとの構成比率などはあきらかでなかった。明治新政府による金銀銭貨在高調査記録はあるが,これまで判明するかぎりの徳川期銭貨在高データとは接合が困難であり,同記録の正確性自体にも疑念が向けられていた。
本稿は,これまで銭貨在高に関連する個別先行研究を検討しつつ,日本銀行調査局が詳細に調査した各地銭座鋳造高の集計化をはかった。ついで金銀貨改鋳時期に対応させつつ,徳川期銭貨在高と新政府記録との接合を試みた。さらに,銭貨種別ごとの鋳造高も推計し,金銀貨との関連で経済発展に銭貨が果たした役割を考察した。departmental bulletin pape
Revenue sharing in North American major professional sports leagues
プロスポーツリーグ・チームの持続的成長には,他の諸プロスポーツリーグ間の観客争奪戦における競争優位構築が決定的に重要になる。そのためには,当該プロスポーツリーグの全試合においてクロスゲームが展開されなければならない。プロスポーツリーグが観客数を増加させるうえで最も重要な要因は,優秀な選手が数少ない特定チームに偏在するのではなく,全チームにおいて優秀な選手がプレーしていることである。しかしながら,優秀な選手のスカウト・雇用には多額の資金を捻出しなければならない。この問題を解決するための方法の1つとしては,収益分与(revenue sharing)があげられる。これは,まず最初にプロスポーツリーグ・チームが自分の収益から一定額をリーグ全体に拠出し,続いてそのプールした資金を各チームに分配する。本論文は,北米プロスポーツリーグにおける収益分与に焦点をあてて,その有用性を考察する。departmental bulletin pape
Camel domestication in Eurasia from stone age to today
家畜化とは一度限りのイベントではなく,動物の潜在能力を人間がさまざまな角度から引き出す一連のプロセスのことである。ユーラシア大陸におけるラクダ科動物の家畜化を,(1)身体生産物(衣食住)(2)牽引力(農耕)(3)輸送力(交易)(4)駆動力(軍事)の4点から考察した。近年は再びラクダ乳の利用が注目されており,現在もまた家畜化の途上にあるといえる。departmental bulletin pape
The Japanese colonization of Korea through the eyes of William Merrell Vories
1905年に滋賀県近江八幡市に来たW. M. ヴォーリズ(William Merrell Vories,一柳米来留)は,日本で建築事業と宣教事業に携わった。彼は,朝鮮半島にも146の建築作品を残していることが知られているが,それは日本が朝鮮半島を植民地支配している時期の作品であった。本論文は,ヴォーリズが植民地朝鮮をどのように認識していたのかについて残された史料と朝鮮人の弟子,姜沇との関係から究明する。さらに,ヴォーリズがみた植民地朝鮮理解の現代的意味を提示する。departmental bulletin pape
The awful truth through the eyes of a poet
In this paper, an analysis of three poems addressed in a series of articles in “Poets on Poetry” Robert W. Blake examines the importance of writing poetry when dealing with the human story. It is the ability to look at humanity’s dark side in the eye and register an unedited emotional response. George Bowering’s “Martin Luther King” is angry, disillusioned and cynical as it presents the day after reaction of the author to assassination in the political world. In “Footnote to the Amnesty Report on Torture” Margaret Atwood gives a gritty punch in the gut response to the horrors of state sanctioned torture. Finally, Dumont sums up the feelings of the oppressed native against the established colonial based establishment in “The Devil’s Language”.departmental bulletin pape
Japanese-style management and quality control : Viewpints on the working style reforms
2017年秋,大手素材メーカー3社(神戸製鋼所,三菱マテリアル,東レ)の品質データ改ざん,日産自動車の無資格者検査など,日本を代表するものづくり企業の品質不祥事が相次ぎ発覚した。高い品質と信頼をベースとするメイド・イン・ジャパンへの評価が根底から揺らいでいる。日本のものづくりは,日本的な経営および働き方とも深く関わっている。日本的経営とは何か,働くことの意味とあり方とは何かが,より深く切実に問われている。
小論は,2部構成でもって上記の課題にアプローチする。第1部は相次ぐ品質不祥事をふまえ日本的経営と品質管理のあり方を問い直す。第2部は能力主義管理と労使関係の視点を織り込み,より複合的な視点から日本的な働き方と労使関係を捉え直し,システム変革への視座を提示する。departmental bulletin pape