Kyoto Sangyo University Academic Repository / 京都産業大学学術リ
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Performance Report for the Center for Sciences towards Symbiosis among Human, Machine, and Data
ヒューマン・マシン・データ共生科学研究センターは、我が国が目指すべき新しい未来社会の姿として提唱されているSociety 5.0(各種情報技術と人間行動を統合した人間中心の社会)を視野に、人間と情報環境との調和的な共生の実現に向けた基盤研究を推進することを目的とする。特に、神経科学、データ工学、スポーツ科学の研究手法を基盤とした分野横断的な共同研究を組織し、脳生体信号を情報環境に活用するブレイン・マシン・インタフェース(Brain–Machine Interface; BMI)のための基盤研究と、人間の運動や健康データの人工知能(Artificial Intelligence; AI)分析をソーシャルネットワーク上で応用する研究を、並行して進める。具体的な研究テーマとして、1)脳活動および各種生体信号に基づく情報環境の実現に向けた基盤研究、2)Health・Social データのAI 分析および社会的応用に関する研究、に取り組む。本稿では、令和4 年度の研究の成果をテーマごとにまとめて報告する。departmental bulletin pape
The Creation of a “Space” to Support Student Facilitators Activities : Focusing on the role of staff members at F-Kobo
京都産業大学では、初年次共通教育科目「自己発見と大学生活」における円滑な授業運営を目的とし、2011年度より先輩学生による学習支援を導入した。2012年度に制度化され、現在は教育支援研究開発センターF 工房の教育支援活動の一環として嘱託職員2名が中心となって契約職員2名とともに学生ファシリテータの養成に取り組んでいる。
本研究では、2023年度の活動に向けた2022年度秋の募集を終えて過去最大規模のチームとなった学生ファシリテータと、その養成・活動支援を担うF 工房の2021 年度~ 2022 年度春学期の活動を振り返りつつ、F工房嘱託職員に対するインタビュー調査を通して、学生の自主的で活発な活動を支える「場」について分析と考察を行った。その結果、F工房職員によって生み出された心理的安全性が学生にも波及し、学生ファシリテータ自身の心理的安全性を高める行動につながっていることが示唆された。departmental bulletin pape
Achievements and Significance of On-site Practical Education in Local Communities : A Case Study on "Inter-Seminar" by Five University Seminar Courses
本稿は、筆者ら地域をフィールドとする複数の大学のゼミ教員が2017年度から実施している「インターゼミナール」の取組内容を叙述し、得られた成果や意義、課題を、地域をフィールドとするゼミやPBL 等、現場実践教育における知見として大学教育に還元することが目的である。筆者らの取組をこれまでの大学教育の中に位置づけるため、1990年代半ばごろから取り組まれている「現場で学ぶ」スタイルのゼミやそれらを担当した教員たちによる著書の検討、国の大学政策における地域と大学とのかかわりを補助線とし、筆者らの取組を検討した。その結果、現地、現場での経験がもたらす深い学び、学生の交友関係の多様化による人間発達、地域に向ける愛着の涵養という3つの可能性があることを明らかにした。一方、個人の教員への負担は大きく、大学間、あるいは学内における教職員との協働が求められることが今後の課題であると結論付けた。departmental bulletin pape
Report on the practice of Active Learning at the Global Commons : The students' experience of selfgrowth through a student-led English discussion event
京都産業大学グローバルコモンズ(GC)では、主体的・協働的な活動を通じた学生スタッフの育成を目指し、2021年4月、グローバルコモンズ学生ボランティアスタッフ「LINK」が始動した。LINK は、異文化や外国語について楽しく学びながら、学生同士をつなげる様々なイベントを実施している。イベント企画の立ち上げから準備・実施まで、メンバー同士が協力し合って学生主導で進める。英語ディスカッションイベント「Discussion in English(DiE)」は、「英語を話す場が欲しい」という学生を対象に、自分の意見や思いを英語で発信しながら学生同士の交流を深める場を提供する。継続的な参加者も多く、開始当初から活発な活動を続けている。アンケート結果では、同イベントの企画と実施にかかわった学生の多くに、英語コミュニケーション力をはじめ、様々な面で成長実感が確認できた。本稿では、授業外で学生が自発的に参加する英語ディスカッションイベントの取り組みを、学生の主体的な学びを引き出すためのアクティブラーニング(AL)の実践例として取り上げ、活動概要と実績を報告する。また、活動を通じて得られた学生の成長実感を、AL の視点から考察する。departmental bulletin pape
Fostering Positive Engagement towards Vocabulary Learning with Kahoot!
本稿では,授業応答型システムであるKahoot! の使用方法を紹介し,その参加促進効果について論じた。リメディアル教育対象の学生は授業への参加が消極的で,そのことが学習効果の妨げとなる場合が多いが,Kahoot! を使用した語彙学習では,ほぼ全員の参加者が積極的に参加していることが確認された。また,自由記述アンケートのデータをKH コーダーを用いて分析し,可視化した共起ネットワークを分析した。その結果,参加者はKahoot! を通して,楽しんで英単語を覚え,復習できていることが示唆された。Kahoot! を導入した語彙学習は習熟度の低い学生の授業参加態度を大きく変容させる可能性があると考えられる。departmental bulletin pape
Equivalence of credible and confidence sets in generalized local misspecification models
本論文は弱い特定化過誤を伴う滑らかな有限次元モデルにおけるパラメータの信用集合と信頼集合の一致の可能性について検討する.Hjort and Claeskens (2003) の局所特定化過誤を一般化した枠組みにおいて,我々は標準的な事前分布の仮定の下でBernstein-von Mises 定理のバージョンを示す.このとき漸近的な情報行列等式が成立することを示し,最尤推定量のバイアスが標準誤差より大きい場合でさえ,信用集合と信頼集合は漸近的に互いに近づくことを示す.モンテカルロ研究からは,バイアスによりいずれの集合も真値の被覆に失敗する場合でさえ,信用/ 信頼集合は互いに近づくことが示唆される.結果は特定化過誤が弱い状況において信用集合に信頼集合と同程度の被覆性質を持つとする解釈を与える正当化になる.さらに,結果は信用/ 信頼集合の計算に互いの計算手法を代替させることの正当化になる.この結論はベイジアンと頻度論のいずれの立場にとっても有益である.得られた結論は既存研究に含まれない新規的知見であり,モデル不確実性下の統計的推論の発展への貢献が期待される.departmental bulletin pape
Expanding haiku’s international acceptance (focusing on Spanish-speaking countries) : Forms of Japanese haiku and foreign haiku
日本の俳句と海外のハイクはどちらも明治初期に普及が始まったが,言語や文化の違いから,そもそも同じ詩的ジャンルといえるのか,充分な検討がなされているとはいえない。そこで筆者は,これまでの俳句・ハイクの定義を見直すことにより,スペイン語圏を中心に海外における俳句受容の深まりを再検証し,日本の俳句と海外のハイクとの連続性を確認する取り組みを始めたい。検証にあたって,俳句・ハイクという文学ジャンルの特徴を,①形式(韻律,修辞),②内容(季語,自然との関わり,写生),③言語(俳諧性,日常性),④作法(集団制作,作者/ 読者/ 批評家)という四つの側面に分けて進めることとし,本稿では,まず①形式(韻律,修辞)面に着手した。その結果,俳句は連歌・俳諧が徐々に短くなり,最終的に発句のうちに凝縮されて成立したものであることを,韻律,修辞の両面において検証することができた。departmental bulletin pape