Kyoto Sangyo University Academic Repository / 京都産業大学学術リ
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Source of the Swahili Word kweli “really” : Consideration from Kiga and other Bantu Languages
スワヒリ語の単語 kweli「本当」は 1 語として化石化し,形態素分析の対象となっていない。しかしウガンダ西部の Kiga 語の例を用いて,この語は元々 2 語 4 形態素からなるものであることを示す。スワヒリ語の kweli「本当」に対応する表現はバンツー系の他の言語にもある。Kiga 語ではkw’êːri である。これは Ní kw’êːri. < Ní kwó eri「. それ(=状況)はその様にある。」からフォーカスマーカーの Ní を取り除いたもので,スワヒリ語同様,間投詞的に「本当」という意味でよく用いられる。kwó はクラス17 の独立代名詞,eri の e- はクラス 9 の主語接頭辞,そして -ri は be 動詞である。主語接頭辞がクラス 9 であるのは,クラス 9 の名詞 embéːra「状況」を念頭に置いているからである。スワヒリ語でもクラス 9 の名詞 hali「状況」を念頭に置いていると考えられるが,主語接頭辞が i- ではなく e- となっている。この点の解明は更に考察を要する。departmental bulletin pape
Suppression of Fibroblast Growth Factor Receptor 3IIIc Signaling and Overcoming Anticancer Drug Resistance Using Patients-derived Colorectal Cancer-Stem Organoids.
進行性大腸がんは標準治療薬である抗がん剤に薬剤耐性を獲得していることから,完治が難しい。我々は以前の大腸がん培養細胞を用いた研究から,大腸がんが抗がん剤耐性を獲得する原因の1 つとして,線維芽細胞増殖因子受容体3 の選択的スプライシングアイソフォームであるFGFR3IIIc の発現が上昇する可能性を提唱した。本研究では,大腸がん患者臨床検体からオルガノイドを作製し,標準治療薬であるフルオロウラシル(5-FU)に対する耐性とFGFR3IIIc の発現との関係を解析した。大腸がんオルガノイドの免疫組織染色によって,上皮系細胞マーカー上皮細胞接着因子(EpCAM)陽性,細胞増殖マーカーKi67,がんマーカーがん胎児性抗原(CEA)陽性の細胞にFGFR3IIIc の発現が認められた。オルガノイドから抽出したmRNA を用いてRT-PCR によってFGFR3IIIc ともう一つのアイソフォームFGFR3IIIb の発現を解析した。FGFR3IIIb とFGFR3IIIc 発現のハウスキーピング遺伝子GAPDH に対する相対値と,それぞれのオルガノイドの5-FU に対する薬剤感受性IC50 値との相関性を検証した。その結果,正常上皮に発現するFGFR3IIIb と5-FU に対するIC50値の関係は相関関数-0.481 で負の値を示したが,大腸がん細胞に発現するFGFR3IIIc と5-FU に対するIC50 値の関係は相関関数0.057 で正の値を示した。これらの結果から,FGFR3IIIc の発現上昇と5-FU への薬剤耐性獲得に関連が見られることが示唆された。departmental bulletin pape
Evaluation of Synchronization Discrepancies when Simultaneously Using Multiple Azure Kinect Devices
近年,安価で手軽に使用できるマーカレスモーションキャプチャ装置としてKinect が利用されるようになってきた。本研究はその後継機種であるAzure Kinect を同時に2 台使用した場合の,同期のずれを評価することを目的とした。2 台のAzure Kinect を並列に設置,ジャンプ動作とスクリーン動作をそれぞれ11 回実施し,各試行ごとに同期のずれを測定した。同期のずれの評価方法は,ジャンプ動作の場合は2 台のAzure Kinect から測定される最高到達点でのタイムのずれを,またスクリーン動作の場合はAzure Kinect それぞれの検出分解能から算出されたずれを,それぞれ利用した。その結果,ジャンプ動作では0.0446 秒(1.35 コマ),スクリーン動作では0.0525 秒(1.59 コマ)のずれが検出できた。以上のことからAzure Kinect を同時に2 台使用した場合,約0.05 秒の同期のずれが確認された。このずれの大きさは歩行動作などのゆっくりとした日常動作では,測定・評価に支障はないと考えられるが,スピードの大きな動作では,座標データに大きなずれを生じさせることになり,スポーツの動作計測には不適であることが分かった。departmental bulletin pape
Economic history of trade unions in Britain
「イギリス労使関係の経済史的研究」は,労働経済における制度的要素の一中心である労使関係を,経済学的諸指標の作成と整理を通じて,経済史として分析することを目的とした。研究対象・時期として,労使関係,特に労働組合が古典的な発展を遂げたとされるイギリスの19 世紀から,21 世紀初頭までである。本研究の目的は以下の3 点である。第一に,対象時期のイギリス労使関係における包括的な経済学的指標の作成および整理と分析を行うことである。第二に,労働組合を,諸産業の労働者の技能・労働環境と社会関係から,クラフト組合・年功制組合・連合組合の3 グループに区分し,各グループにおける社会経済史的指標を作成・分析することである。第三に,徒弟制や労働争議などの労働組合の活動に関する諸点について,上記2 点の方法から整理し,今後の研究の準備とすることである。departmental bulletin pape
Exploiting Customer Satisfaction about Self-Service Technology of Gen Z’s
IT 化やDX が進むにつれ,効果的なセルフサービスを実現する手段として注目されるようになり久しいものがSST(セルフサービス・テクノロジー)である.本研究はこれからのサービス消費を担う,我が国のZ 世代消費者のSST に対する満足や不満足の要因に関して,CIT(臨界事象法)を用いて探索的に明らかにした.分析結果から,我が国のZ 世代消費者はSST の利用により時間や金銭を節約できることや,SST に対する高い知覚品質により満足が,サービスデザインや顧客というSST に関する人的要素の失敗により不満足がもたらされることが明らかになった.これらのことから,SST の持つベネフィットを向上させるとともにSST に関わる人的要因による失敗を未然に防止し,リカバリーを実行する方策の重要性が導出された.departmental bulletin pape
The Effects of Reading-Aloud Training on Reading Anxiety
本稿では、音読指導を導入したリーディング指導が、日本人英語学習者のリーディング不安を軽減するかを検討した。日本語と英語では修辞システムが大きく異なっており、日本人英語学習者は英文読解を行う際に、リーディング不安を抱えやすい傾向にあると言われている。また、リーディング不安と読解力の間には負の相関があると報告されているため、可能な限り不安を軽減する必要がある。リーディング不安に起因する構成要素として、学習者の音韻符号化の困難さが挙げられる。音読指導は、先行研究から、音韻符号化を促進する効果が確認されているため、リーディング不安を下げる効果が期待できる。そこで本実践では、週1 回(合計12 回)の音読指導を中心に取り入れた授業を実施した。指導前後でリーディング不安に関する質問紙調査を実施した結果、参加者は統計的に有意な差を持ってリーディング不安を軽減した。departmental bulletin pape
The Potential in Academic Collaboration to Enhance Student Experiences in a Society of Lifelong Learning 2 : A Report on the Collaboration between Kyoto Sangyo University Gallery and Kyoto Sangyo University Junior and Senior High School History Club
京都産業大学附属中学校・高等学校歴史部と京都産業大学ギャラリー(博物館相当施設)とは、平成28(2016)年度から現在に至るまで連携・協働した取り組みを行っている。本稿は令和2(2020)年度にギャラリーが開催した企画展において、歴史部の生徒が取り組んだ編みカゴ及びかわらけづくりのワークショップ、博物館展示の考察及び展示マップの作成、ハンズオン展示鑑賞及び探究活動についてまとめた実践報告である。生徒がモノづくりや資料観察及び他者との対話を通じて知見を広め、探究心やモノに対する付加価値を創出していったことが感想文から分かる。その取り組みの準備から展示に至るまでの活動と感想について記録・分析し、明らかにされたことを報告することで、博物館教育、中高大連携、博学連携における実践研究の蓄積を図ることが本稿の目的である。departmental bulletin pape