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視覚障がい学生におけるB 型肝炎ワクチン接種の現状と接種基準変更による影響
医療系専攻視覚障がい学生におけるワクチン接種効果と,B 型肝炎ワクチンガイドラインの変更による影響を検討した。入学時点でHBs 抗体陽性であった学生は6%(7 名)であった。HBs抗体陰性者に対しては1 年間に1 シリーズ3 回のB 型肝炎ワクチン接種を行った。これによる陽転化率は74% であり,同年齢の報告例と比べ低率であった。旧法ではこの後毎年抗体価測定を行い,陰性者に都度追加接種を年1 回行った。初回陰性者に対する追加接種による抗体陽転化率は7%であった。一方初回陽転後の抗体価低下により追加接種を行ったものは全例再度抗体価が陽転した。新法では抗体非陽転化例に対し再度1 シリーズ3 回の追加接種を行うため接種回数の増加による学生負担の増加が懸念される。しかし上記の結果を当てはめた場合,接種回数が増加する学生は全例の4% に過ぎず,57%は不変であり,33% は減少した。接種回数変動の期待値は,全例で-0.37 回,再陰転化・非陽転化例で-0.69 回と,接種回数の減少が期待できるものであった。上記の結果は今回の接種方法の改訂は,学生負担を軽減させ,かつ接種有効性を増加することが期待できる。departmental bulletin pape
筑波技術大学でのボッチャへの取り組み
ボッチャは脳性麻痺などにより,運動能力に重度障害がある競技者向けに考案された障害者スポーツである。リオデジャネイロパラリンピックで日本のボッチャチームが銀メダルを獲得はボッチャの歴史の流れを大きく変えることとなった。リオでの活躍は日本のボッチャの歴史が変わる瞬間でもあった。筑波技術大学でのボッチャ普及活動は今から12 年前の2007 年からつくば市と下妻市にある特別支援学校の生徒8 名から開始した。その後,定期的に活動してきた。リオデジャネイロパラリンピック後,茨城県でも知名度が上がり,ボッチャ講習会が頻繁に開催されてきた。2017 年9 月にはボッチャ普及するためにカーリングボッチャを考案し,11 月19 日に第1 回茨城カーリングボッチャ選手権大会が開催された。departmental bulletin pape
放電現象を利用したインクジェット型金属3Dプリンター開発に関する基礎研究
3Dプリンターは,試作向けの装置から実製品の製造装置へと進化しつつあり,製造業界は新たなフェイズへと移行している。3Dプリンターに用いられる材料は,そのほとんどがプラステック素材である。本研究は,これを金属材料に置き換える3Dプリンターの開発を目的としている。すでに,金属材料を対象とした3Dプリンターは実用化されているが,非常に高価であり,その結合力も問題となっている。本研究では,これらの問題を解決するために,樹脂を金属細線,熱源のヒータを放電とした装置により,新しい観点での金属3Dプリンターを提案し,基礎的な実験により,その可能性を検討した。departmental bulletin pape
茶道を軸とした多面的な教育活動
茶道を軸とした多面的な教育活動を開始して,ちょうど20 年を経過した。多くの学生,教職員,市民,その他関係者を巻き込んだ茶道による教育活動を展開してきたことに意義がある。本稿では,多面的な教育活動として,学生を対象とした授業である「デザイン概論」,学生主体の自主的な学習活動で
ある学生サークル「文化研究会A toZ」茶道部の活動,公開講座や出張茶会などの「社会貢献」の活動成果などを,報告した。大学の国際交流にも貢献している。外国人学生とのコミュニケーションは,思いのほか容易であり,障害とは関係なく地域社会貢献としての可能性が広がったと考える。departmental bulletin pape
聴覚障害学生の日本語に関する困難点の分析(4)~副助詞・接続助詞・接続詞を中心に~
筑波技術大学の聴覚障害学生に対して助詞や接続詞に関する問題を実施し,理解状況が良くなかった問題を解説した。その後期末試験で再度出題したところ,全体的に理解状況が改善されたが,さほど改善されなかった問題も見られた。本稿では,副助詞や接続助詞,接続詞を中心とする問題の結果をまとめ,聴覚障害学生にとっての困難点を概観する。全体的には,授受やウチソトと関わる問題や読解が求められる問題,既にどんな助詞が使われているかによって答えが変わる問題が難しいようであった。departmental bulletin pape