1757 research outputs found
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Digital Archives of Katazome Sample Books and Related Materials
文化ファッション研究機構では、これまで学内機関所蔵の未整理・未公開資料の情報を整理し、研究報告として発信してきた。研究・教育の場における活用を促進すべく、2020年度にはこれら資料情報を共有するためのWebサイトの立ち上げも行っている。本資料紹介で扱うのは、本学園の附属機関である文化・ファッションテキスタイル研究所の所蔵する、明治末〜大正初期に向島(東京都)にて営まれた注染の染工場の「形柄帳」およびその商取引における帳簿類、全46冊の資料群である。2013(平成25)年に同染工場が廃業した際にあわせて廃棄される予定であったものを、本学園が譲り受けたものである。本資料の「形柄帳」には、柄(型紙)のサンプルと、それぞれの柄の発注を受けた月日、取引先、反数などが記載されており、当時の染色産業の一端がうかがえる貴重な資料となっている。また、「型紙」は我が国固有のデザインとして国内外から高く評価され、既にデザインソースとしての利活用が進められている。未だ全ての資料調査を終えていなが、多分野にわたる研究・教育の利活用が見込まれる本資料群について、その概要を紹介する。文献・資料紹介Research Sourcesdepartmental bulletin pape
Online Practice and Assignments for Chinese Language Classes : In Online Lessons and Online Examinations
コロナ禍により、2020年5月からオンラインによる授業を実施することになった。これまでGoogle Classroomのような学習管理システム、Google MeetやZoomなどのビデオ会議システムを全く使ったことがなかった筆者の奮闘の日々始まった。本稿では、筆者が担当する中国語科目を例に、オンライン授業においてどのような指導が可能なのか。その上でどのような問題に直面したのか、さらにその解決策について振り返った。同時に学生に対するケアについても考察を試みた。
また、コロナの収束が見えない中で、教場試験の実施もまた難しいと判断し、オンライン試験を実施するに至った。不正行為を防ぐために、パソコンともう一台の端末機器のカメラ2つを使用し、顔と手元を映しながら解答することを学生に求めたいのだが、経済的な負担がかかってしまうため、実現するにはハードルが高い。そのような状況において、どのようにオンライン試験を実施するべきか。そして実際に行ってみた結果、当日はどんなトラブルが起こったのかを実例を挙げて紹介した。研究ノートResearch Notesdepartmental bulletin pape
2019年~2021年ファッショントレンドの変化に伴う服装造形の研究
ファッション及びファッションビジネスは時代とともに変化をしている。時代の変化に対応し進化し続けるためにもファッションビジネスに携わる企業にとって、様々な情報を収集分析することはとても重要な業務であるといえる。例えば、政治、経済、文化、芸能、スポーツ、レジャーや消費者の生活意識や環境の変化などが情報分析の主な要素となる。ほかにも、企業経営を維持させていくための自社や競合他社の実績比較や、業界動向などの情報分析も重要である。その上で、新しいファッションを提案し具現化することが企業経営にとって必要不可欠となる。
ファッションに関する情報はおおむね流れが決まっており、店頭販売の時期より2年前から予測が始る。まずはインターカラー(国際流行色委員会)より世界的な色情報が提案され、次にピティ・イマジネ・フィラティ、プルミエール・ヴィジョンやミラノウニカ、ジャパンクリエーションなどの糸やテキスタイル企業の見本市が実売シーズンの約1年前に開催され、約半年前にニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリコレクションといったデザイナーズコレクションや展示会での製品発表に移行していく。このようにどの時点でどのようなファッション情報が提案されているか把握できるようになっている。
当研究グループは、前述した様々な情報を収集分析し、その結果を授業に反映することを目的として発足したグループである。具体的には政治、経済、文化や消費者動向などの、社会市場環境分析などをふまえた1年先のファッショントレンド予測と、年2回(春夏以下SS・秋冬以下AW)のコレクションを中心とした製品傾向の分析を行い、結果はデータ作成やビジュアルマップなどにまとめている。コレクション内容はファッション要素を色、素材、柄、シルエット、ディテール、テクニック、アクセサリー、ヘアーメイク、ファッションイメージなどにわけ分析を行っている。また、そのシーズンを代表するコレクションブランドの作品を選び出し再現することにより、服装造形技術の視点からデザインソースの分析、パターン及び技術の解析を行っている。これら分析の結果は発表を行ない、その後、データや制作物を蓄積し授業へ活用している。departmental bulletin pape
日本人青年女性計測(2018年~2019年) データ分析から見えた体型特徴
体型研究グループでは人体の寸法や形態の計測をし、衣服パターン設計に活用する方法の研究を継続的に行っている。衣服設計には人体計測データが必要不可欠であるが、人体の寸法や形状は人種・環境・年齢等によって変化する。人体計測データの取得を継続して行うことで、データの蓄積と体型分類の考察につなげることが可能となる。これまで日本人青年学生だけでなく留学生の中でも多くの割合を占めている中華人民共和国からの留学生の計測も行った。
本学院の服装教育は日本人の青年女性体型を主体としているが、青年の体型把握のみならず、年齢を重ねることにより生じる体型の変化を把握することも必要であると考えた。
これらの理由から青年女性以外の年代や体型に関しても研究を継続しており、①静態計測、②高齢者衣料研究に関して外部企業との共同研究を行った。departmental bulletin pape
特殊素材の縫製と指導方法 : 毛皮を縫合するミシンの検証
世界的なファッションブランドで毛皮(リアルファー)の使用を避ける動きが本格化し、使用を中止(ファーフリー)するメゾンが増えてきた。また、2020年のコロナウィルスパンデミックによりオランダやスペイン、デンマークでは、コロナウィルスに感染したミンクの殺処分を行い、以降段階的に廃業を決め、間もなく毛皮産業は終焉を迎えようとしている。
高級感を表現する素材である毛皮は、ファッション製品に多く用いられた時代もあり、当校では教材として、コートやベスト、スペアカラー、カフスなどの部分使い、ボア等の小物製作を指導してきたが、昨今のアニマルウェルフェア(動物福祉)の意識から毛皮製作を拒む学生が増加傾向にあり、細目として授業を実施していくことが難しくなってきた。また、毛皮ミシン(カップシーマーミシン)の製造が終わり、現存するミシンが修理不能になると縫製もままならなくなり、製作ができなくなる日を迎えることになる。産業の衰退に伴い、毛皮製品の縫合知識や技術が失われてしまわないよう、持続可能な方法を見出すことを目的とし、次年度以降は、毛皮縫製を敬遠する学生にも受け入れてもらえるような授業提案を目標とする。departmental bulletin pape
The Castle Tower and Daimyo Rule of the Shogunate During the Edo Period : The Shape of the Castle Tower as Depicted in Pictures of Castles
これまで城絵図に描かれた天守は恣意的な絵画的表現であり、実態を反映していないと考えられてきた。しか し近年、城絵図研究が進展し、幕用図や藩用図は信憑性が高いことが分かってきた。本論では、慶長国絵図、正 保国絵図、日本古城絵図等を天守絵図資料とし、描かれた天守を比較検討した。そして、三重層塔型天守が譜代 大名の基本形であること、徳川将軍家と親戚姻戚関係を持つことや幕府に対する功績により天守格式が上昇する こと、大名として相応しくない行動や規則違反により天守格式が下降することなどが推測された。すなわち江戸 時代には、大名支配の手段としての格付けに天守の形状が機能したと考えられる。こうして、いくつかの天守で は、望楼型あるいは層塔型や重数など天守形状が江戸時代を通じて変動した。また、天守は主体部と下屋からな る構造のため、天守形状の変動は、天守の建替えによるのではなく、下屋や装飾部分の改修により行われたと考 えられる。以上、天守絵図の分析を行い、天守形状についての新しい建築史学的視点を提示した。研究論文Research Paperdepartmental bulletin pape
Trends in Yukata Fashion Through Ukiyo-e
浴衣は江戸時代に「湯上りの身拭い」から「夏の庶民の普段着や外出着」に分化したとされる。本稿は、その背景に袖形の変化が関係しているのではないかという仮説を立てたうえで、浴衣を描いた浮世絵を178点抽出し、用途・袖の形状と仕立て・染織に着目して調査した。その結果、「湯上りの身拭い」の浴衣は「広袖」を基本に、女物は天明期(1781‐89)には「丸袖」が見られ、広袖の袖口下を千鳥掛けした浴衣も広まった。寛政期(1789‐1801)には丸袖に千鳥掛けが見られ、文化期(1804‐18)には広袖の千鳥掛けに加えて、狩衣の袖括りのように大小の刺縫いで袂部分を曲線に縫った浴衣が現れた。文政期(1818‐30)にはかがり糸が太くなり、袖下に大小 の刺縫いや丸袖に太糸で袖かがりされて多様化した。天保期(1830‐44)以降は「角袖」となった。一方、男物には刺縫いや袖かがりは見られず、天明期に広袖から角袖に変わり始め、文化期に広まった。以上より女物の袖形の変化により浴衣が普段着や外出着に変化したことが実証できた。また、浴衣の染織は、縞や絞りがそれぞれ全体の 2 割を占める一方、中形の模様染は 4 割と多く、中形が浴衣の代名詞とされた点が浮世絵からも確認できた。研究論文Research Paperdepartmental bulletin pape
海外ファッション教育とは 研究経過報告
近年18歳人口は減少をたどっている。(表1)こうした背景から、本校においても安定した学生数を確保する事は急務であり、教員側も他人事ではない。学生数の確保には、 質の良い教育を提供し学校の魅力を高める事は当たり前だが、広報活動などにより広く文化服装学院を知ってもらうことも分母を広げるために重要である。本研究では、他の学校の教育活動や理念を通して、本校に取り入れられる事はないかを考察する。departmental bulletin pape
The Relationship Between Upper Limb Shape and Garment Sleeve Patterns
本研究は人体の上肢の形状と衣服製作で使用される袖パターンに着目し、その関係について相互性を見ることを目的とする。まず上肢の形状を知るために成人女子を被験者とし、写真計測を行った。その結果、上腕部の振れはほぼなく、前腕部で振れていることと、その振れには個人差があることがわかった。このことを踏まえ、以下のような試着実験を行い、上肢に適合する袖パターンの形状を検討した。①被験者に肘までの長さの袖のジャケットを着用させ、撮影した写真の観察を行った結果、上腕部は適合していることがわかった。次に②被験者に基本型となる長袖のジャケットを着用させ、撮影した写真の観察を行った結果、袖に皺が見られる被験者がいた。この皺は袖の振れに前腕部の振れが合わないために見られたということが推察された。そして③半袖のジャケット着用時の前腕の振れを基に被験者を分類し、それらに合わせて前腕部の振れを変えたジャケットを着用させ、撮影した写真の観察を行った。その結果、袖に皺は見られず、適合することがわかった。これらの実験から、上肢に適合する袖パターンは、1つではなく、上肢の形状に合わせて複数種類が必要であることがわかった。研究論文Research Paperdepartmental bulletin pape