Atomi University Repository / 跡見学園女子大学機関リポジトリ
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フィリピンの先住民社会における国内移動と文化変容
application/pdftextこれまで人の移動に関する研究では、その多くが送り出し国にとって国際移動労働こそが国内の余剰労働力の調整と外貨獲得における最も効率的な方策のひとつであるとされてきた。しかし、人々のよりよい生活を求めての移動は、とりわけ発展途上国において、国際移動よりも国内移動のほうがずっと多く、実際には、この国内移動がグローバル化の進展、とりわけ経済のグローバル化によって多くの地域社会に多大な影響を及ぼすようになっている。そこで本稿では、これまであまり注目されてこなかった国内移動がもたらす地域社会への影響としての文化変容について、世界有数の国際移動労働者の送出国であるフィリピンにおいて最も政治的、社会的、文化的に阻害され周縁化されてきた先住民社会を取り上げ、そこでは彼らが自らの意思で自分たちの人生を切り開く主体としてさまざまなリスクを冒しながらも国際移動労働をひとつの生業戦略として利用し、帰国後は故郷で新たなビジネスを展開、そこで、かつて自分たちを差別し偏見の目で見ていた低地キリスト教民を労働者として雇用するようになったという事実に注目し、こうした低地キリスト教民の先住民社会への「国内移動」が両者の社会関係に逆転をもたらしたが、それが先住民の「伝統的」な社会にどのような影響を与えているかを分析することで、こうした経済のグローバル化がもたらす人の移動の別の側面を明らかにしたい。departmental bulletin pape
MLA 連携〔論〕を素地とする建学者アーカイブの構築の意義と展望(承前) ―花蹊記念資料館(M)収蔵資料総合目録データベースおよび大学図書館(L)蔵書OPAC と花蹊日記全文テキスト(A)の三者連携システムの構築の実装化へ向けた試行的研究から
application/pdftext本稿は、2019年度、2021年度および2022年度の本学特別研究助成費を基に遂行した標記論題の最終年度の試行的成果を伝えるものであり、謂ゆるMLA 連携の理念およびその成立の背景については、先行拙稿において既述されていることを踏まえ、その理念を本学内において構築するためのトライアルとしてのプロトタイプの実装化を企図とした試行的研究「報告」の範疇を越えない。
すでに繰り返して、2021年度の特別研究において、前提として述べているように、本プロトタイプは、管理公開等実務実態に即した業務モデルに直系したものではないが、学内MLA の諸データ・情報・資料が、将来、利活用可能な学内外における共有・共用の教育研究情報資源となるとき、このMLA 連携のプロトタイプ・システムの有効性は、実効を伴い、より高まるものであることをあわせて図・表を用いて報告する。
1. はじめに―本稿の成り立ちと目的
1.1 アート・ドキュメンテーション学会秋季研究集会における報告として
1.2 韓国太田広域市Lee Ungno Museum:李應魯美術館による招聘講演の報告として
1.3 本学特別研究助成費による調査研究の成果の報告として
2.本学において想定されたMLA 連携のターゲット
2.1 M に関わるプロトタイプ
2.2 L に関わる既存OPAC
2.3 A に関わるプロトタイプ
3.MLA 連携の実装プロトタイプ構築のために援用したカーリルについて
3.1 カーリルとは
3.2 カーリルの特徴
3.2.1 カーリル Unitrad API の特徴(ⅰ)
3.2.2 カーリル Unitrad API の特徴(ⅱ)
3.3 MLA 横断検索画面
4.成果と今後の課題
註および参考文献
謝辞
附録表departmental bulletin pape
西尾市岩瀬文庫蔵延慶二年識語本『和漢朗詠集』の漢字音 ―専修大学図書館蔵本との比較を通じて―
application/pdftext『和漢朗詠集』鎌倉期加点本は漢字音研究にほとんど使用されていない。昨年専修大学図書館蔵本(専図本)について行った分析に引き続き、本稿では岩瀬文庫蔵延慶二年識語本(岩延本)の漢字音について仮名音形と声点についての分析を行った。また専修大学図書館蔵本との比較を行い、その位置づけを考察した。結論としては、専図本と同様に、呉音読み漢語を交える点、連濁例を交える点、1 拍去声字の上声化を交える点などから、日本語化を経ていることが確認される。その特徴は、漢語としての発音が指向され、音調実現に日本語の拍数が影響を与えてはいるが、日本語アクセント体系に融和しきるような1 語としての単位的結合までには及んでいない、と総括される。
さらに岩延本におけるこうした結果は、専図本の傾向に極めて近い。専図本は菅家の家説を反映しているが、先行研究が指摘するように、岩延本の本文は菅家のものに近い。すなわち岩延本の字音点が菅家の家説と関わりを持つことを示唆する。また局所的に現れる濁声点「-o」は識語にある藤原南家秘本からの移点と考えられ両本からの影響を受けた漢字音であると考察された。departmental bulletin pape
発達障害傾向の子どもへの教育・心理・医療によるアウトリーチ型多職種協働支援モデル構築のための基礎的研究 ―心理職・医師によるオンライン型コンサルテーション支援を通して―
application/pdftext本研究の目的は教育・心理・医療によるアウトリーチ型多職種協働支援モデルを構築することである。そこで心理職ならびに医師の2名の専門家が,発達障害傾向がみられる園児をもつ親の会へ参加し,データを収集した。そしてデータをM―GTAを用いて分析した。その結果,<専門的視点>を提供するという働きかけが,<専門家が参加する利点>を生じさせるために重要であることが示唆された。また,“間接的表現の使用”や“話題設定”は<保護者の悩み>が話しやすくなる等の影響を及ぼし,親の会の質を向上させる可能性が考えられた。今後,継続的に専門家が親の会へ参加し,会ごとのテーマ設定や間接的表現を用いることによって,どのような影響があるか検討していく必要が推察された。departmental bulletin pape