National University in Kyushu. Education and Humanities / 九州地区国立大学教育系・文系リポジトリ
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Introducing "multifaceted and multidimensional" consideration from "two-sided and triangular" consideration -Aspects of Moral Education Teaching Methods in the Teaching Curriculum
application/pdf本稿では, 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』での「多面的・多角的」に考えるという文言を中心に,「二面・三角」的考察を用いた指導法を提唱する.特に,教職課程を履修する学生(教員養成段階)から,若手教員(教職に就いた初期の段階)までを想定して,「多面的・多角的」な理解に至るためのステップについて理論的に検討し,指導のための概念的な枠組みを提示する。「二面・三角」とは,道徳的価値を「肯定/否定」の二側面で捉えること,そして道徳的価値観を,立場,場所,時間の3つの視点から相対化することを指している.この「二面・三角」的考察を踏まえることで,「多面的・多角的」考察に至る道筋を示す.
また,本稿で提唱した「二面・三角」的考察を踏まえて,より「多面的・多角的」な「考える道徳」「議論する道徳」の授業が展開できるようになることは,文部科学省の示す「学び続ける教員像」にもつながる論点を提示した.本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.9, No.1(2022年/10月)に査読を経て受理された。journal articl
Development of Teaching Materials on Neutralization Reaction Using Familiar Materials
application/pdf「理科離れ」や「理科嫌い」を少なくすることを目的として、中和反応の体験型化学実験教材を開発した。炭酸水素ナトリウム(重曹)、クエン酸と水を用いた中和反応を利用して、風船を膨らます、フィルムケースフィルムケースを飛ばす実験を中学1年生に実施した。実験ノートを配布し、記録しながら結果を考察させ、次の実験計画を発案させた。実験後のアンケート結果、今回実施した化学実験は、まだ中和反応を習っていない中学校低学年でも十分楽しめ、理科の好嫌を左右する可能性が高い「化学変化とイオン」と「酸・アルカリとイオン」を身近に感じることができ、理科嫌いを解消できる可能性を秘めていることが示された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.2(2022/3)に査読を経て受理された。journal articl
Preparation of Flavylium Ion Adsorbed on Zeolite as a Repeatable pH Indicator
application/pdf植物などに見られるアントシアニン色素の発色団であるフラビリウム誘導体を合成し,無機固体材料の一つであるゼオライトに吸着させ,繰り返し利用できるpH試験剤の開発を目指した。4’,7,8-トリヒドロキシフラビリウムクロリドは二段階の酸解離定数が確認され,pKa1 = 3.70(5), pKa2 = 7.33(4)であった。この色素を2種類のゼオライトに吸着させると,いずれのゼオライトでも吸着が確認された。特に水素イオンで置換されたH-モルデナイトに吸着させたpH試験剤では酸性及びアルカリ性溶液に対して高い安定性を示し,0.1 mol/LのHCl水溶液と0.1 mol/LのNaOH水溶液を交互に30回反応させても退色は見られず,同様の色変化を示した。また,それぞれの溶液に一定時間浸漬させても液性に対応した色変化を保持していた。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.2(2022/3)に査読を経て受理された。journal articl
Perceptions of Teachers on the Guidance of Self-reliance Activities for Students in Special Support Schools of Intellectual Disabilities
application/pdf本研究の目的は、知的障害特別支援学校の教員が、児童生徒の自立活動の指導をどのように捉えているのかを、小学部・中学部・高等部の各学部の比較を通して明らかにすることである。知的障害特別支援学校の教員を対象として、児童生徒の自立活動の指導に対して意識する度合いを問う、独自に作成した 無記名方式の質問紙調査票を郵送により配布して回収した 。45校から得られた912名の有効回答を分析した。その結果、教員は自立活動の指導の全般に関心を向けている こと、発達的視点や社会性を高める視点からの自立活動の指導については 、高等部よりも小学部の教員の方が関心が高いこと、興味・関心を把握することへの関心の高さは、小学部、中学部、高等部の教員の順で高いこと等が考察された。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.9, No.1(2022年/10月)に査読を経て受理された。journal articl
A Study on Onomatopoeia in Tokaidochu-Hizakurige
application/pdf『東海道中膝栗毛』のオノマトペを、地の文、ト書き、セリフに分けて特徴をまとめた。地の文は擬音語が多く、動物の声や楽器などの音が種類も数も豊富である。ト書きは擬態語が多く、中でも[情けない様子][うろたえる様子][密かな動作]を表わすオノマトペが多用され、主人公二人がいたずらを仕掛けては失敗したり狼狽したりする様子が印象的に描かれている。二人の動作は[緩やかな動作]より[勢いのいい動作][素早い動作]を表わす擬態語が多く、また、小言を表す擬態語が多いという特徴がある。ト書きの擬音語は、二人が旅先で騒ぎを起した際の物音が多い。セリフの擬音語は、笑い声以外の特徴として唾や嘔吐の音の多用が挙げられる。セリフの擬態語は、皮膚感覚を表わすオノマトペが多く見られた。全体に擬音語はその時々の一回性のものが多く臨場感を伴い、擬態語は人物描写を表す語が複数回用いられ人物のイメージの定着につながると考えられる。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.9, No.1(2022年/10月)に査読を経て受理された。journal articl
Considerations concerning fixing the location of present-day in the historical-, and cultural sociology of the Sociological Neoliberalism and the influence by which its angle gives to today's economic and social program -Focusing on consideration of the statement of A. Rüstow-
application/pdf本稿では、第1節では、ドイツの社会学的新自由主義のアレクサンダー・リュストウ(Alexander Rüstow)の主要著作である『現代の位置づけ』の内容の検討を中心としながら、歴史的、文化社会学的視点からみた現代の位置づけという問題を検討する。第2節では、リュストウの現代の位置づけを巡る社会学的分析とそこから導かれた政策論の今日的意義に関連した事柄を中心に取り上げる。現代の位置づけの議論に関連して、人間の社会学的状況の分析を表すものとして用いたVitalsituationの概念や、その政策分野への応用としてのVitalpolitikの考え方が、今日、欧州を中心として社会的包摂や社会的統合ををめぐる政策の議論が活発化する中で、新たな政策的意義を持つものとして捉えられるようになった。
『現代の位置づけ』においては、近代以降、あるいは現代の社会を合理主義的思考が優位した産業社会と捉え、自然や技術の問題、ならびに社会、経済、政治の各分野における諸問題が扱われている。20世紀の産業化された社会システムにおいては、感情と切り離された理性が優位となり、伝統的諸条件の解体が進行し、他の人間並びに自然との人間的共生にとっての崩壊的帰結があらわれた。
これに対して、世紀の転換をはさんだ時期を中心として、本稿の第2節で取り上げたように、欧州を中心に社会のすべての構成員の社会への包摂を志向する動きが明らかとなり、また地球環境問題を巡る動きもより活発化して現れた。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.2(2022/3)に査読を経て受理された。journal articl
A dependent case analysis of Japanesse passives
application/pdf本稿では依存格理論(Marantz 1991)と呼ばれる形態格付与に関する理論を用いて日本語受動文の分析を行なった。依存格理論では構造中のDP間のc統御関係により付与する格を決定するため、分析対象となる文の正確な統語構造を知ることが必要となってくる。そこで、2節では先行研究を基に本稿における受動文の構造を仮定した。3節では前節で仮定した受動文の構造を基に依存格理論による分析を行なった。ここでは、前原(2021)における依存格付与規則を基に分析を進めた。その結果、前原にて提案されている格付与規則を用いることで、日本語受動文においても適格な格付与を行うことができることが分かった。また、格付与規則の適用はスペルアウトと同時に、TPを一単位として行われるのが適切でるということも分かった。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.2(2022/3)に査読を経て受理された。journal articl
A Study on Majors Employment and Social Security ― An approach from the case of inclusion suitability in career Development ―
application/pdf本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.9, No.1(2022年/10月)に査読を経て受理された。journal articl
A Brief History of Art in Saga area between 2001-2015
application/pdf日本においては主に1990年代後半から地方創生や観光促進等の文脈とも深く関わりつつ、他国とは異なる独特な形での「地域アート」(ある地域名を冠した美術のイベント)が展開されており、佐賀県内においても同様の動きが複数見られる。本稿ではこれまでまとまった形での記録がほぼ残されていない佐賀県内における地域アートについて、特に2000年以降の事例に関する情報をできる限り整理した上で概観を試みる。
具体的には、佐賀市内の事例として、美術グループ「VAROC」(2004-12年)の活動、佐賀大学生が商店街と共同で取り組んだ『アートコンプレックス』(2008)および『呉福万博』(2009-12年)、『コミニカ展』(2011、12年)について、有田町内の事例として、『庭園陶彫展 CERAMIC SCULPUTURE IN GARDEN』(2005年)、『有田現代アートガーデンプレイス』(2006-13年)、『Media Butterfly in Arita』(2014、15年)について、それぞれ入手しえた資料をもとに情報を整理し、概観する。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.8, No.2(2022/3)に査読を経て受理された。journal articl
Social studies class to learn human connections as the basis of sovereign education : Focusing on the concept of community and the value of relationships
application/pdf本稿の目的は,主権者教育の基盤として小学校社会科で社会構造の根幹となる共同体概念を習得・活用し,その意味と価値について学ぶ必要性を明示することである。人々の社会範疇が多様化しそのつながりが変化する中,民主主義社会のあり方が問われている。子どもたちが主権者・社会形成者として資質・能力を育み,その一員として社会問題を解決していく上で,人のつながりを介して行われる社会構造の意味や価値を捉えておくことが必要であった。そこで本稿では,共同体概念やそれに内在する関係価値に着目し,小学校社会科における主権者教育の基盤となる学習過程の構築,授業モデルの開発・実践を通して,児童の変容から本論の有効性を示した。本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.9, No.1(2022年/10月)に査読を経て受理された。journal articl