Mukogawa Women’s University Repository / 武庫川女子大学リポジトリ
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Development of a nursing assessment tool for constructing self-care in adulthood patients with Crohn’s disease in the early post-diagnosis period
武庫川女子大学博士(看護学)【目的】クローン病は成人前期で発症することが多く、根治療法のない指定難病であり、患者は生涯にわたり療養が必要で、そのためのセルフケアを構築することが重要になる。診断後間もない成人期にある患者はセルフケアが安定しておらず、看護師は的確なアセスメントを実施し支援につなぐ必要がある。本研究は、診断後間もない成人期クローン病患者のセルフケアを構築するための看護アセスメントツールを開発することを目的に、Orem(2001/2005,pp.128-148)のセルフケア不足理論を研究枠組みとして、3段階のプロセスで研究を実施した。第1段階は、クローン病患者のセルフケア構築に向けた支援に必要となる看護アセスメントの視点を明らかにすることを目的とした。第2段階は、文献検討および第1段階の研究結果をもとに看護アセスメントツール(第1版)を作成することを目的とした。第3段階は、診断後間もない成人期クローン病患者に特化し、患者の主体的なセルフケア構築を支援する際の看護アセスメントツールの項目の妥当性と実用性について検証することを目的とした。
【方法】第1段階では、クローン病患者の看護実践経験を5年以上有する看護師12名に半構成的面接法による個別インタビューを1回実施し、質的帰納的にデータを分析した。第2段階では、文献検討および第1段階の結果をもとに、診断後間もない成人期クローン病患者に特化した看護アセスメントツール案を作成し、クローン病患者の看護に関する学術論文を2編以上発表している看護学研究者の助言を受けて内容を洗練させた。第3段階では、クローン病専門医が所属する全国213施設に研究協力を依頼し、クローン病患者への看護実践経験のある看護師466名に質問紙を配布してデルファイ法による調査を行い、看護アセスメント66項目から成るツール案について妥当性と実用性を検証した。デルファイ法による調査は2回実施し、同意率は80%に設定した。
【結果】第1段階のインタビュー調査の結果、クローン病患者のセルフケア構築に向けた支援に必要となる看護アセスメントの視点として、[自分の病気・治療・社会資源についての関心と理解]、[病気の受け止めとセルフケアの目標]、[ライフスタイル・ライフイベントに合わせたセルフケアの実践]、[病状に応じたセルフケアの実践]、[ストレスの認知と対処]、[周囲からのサポート]の6つを抽出した。
第2段階では看護学研究者4名の助言をふまえ、看護アセスメントツール(第1版)として、病識・健康管理、食事・栄養、排泄に関する12分類、66項目を確定した。
第3段階のデルファイ法による調査では41施設の協力が得られ、第1回調査は146名(回収率31.9%)、第2回調査は94名(回収率64.3%)の回答が得られた。第2回調査の結果、[自分の病気・治療・社会資源についての関心と理解]は≪自分の病気や治療への関心≫、≪自分の病気や治療についての理解≫、≪利用できる社会資源の把握≫の3分類で12項目、[病気の受け止めとセルフケアの目標]は≪病気の受け止め≫、≪健康に対する価値≫、≪患者の望みや目標≫の3分類で9項目、[ライフスタイル・ライフイベントに合わせたセルフケアの実践]は≪自主的な療養の実践≫、≪ライフスタイル・ライフイベントに合わせたセルフケアの調整≫、≪無理なく継続できるセルフケア≫の3分類で9項目、[病状に応じたセルフケアの実践]は≪悪化する前兆の察知≫、≪病状に応じた食事とトイレの調整≫、≪肛門部の清潔保持≫、≪肛門科の定期受診≫、≪適切な受診判断≫の5分類で18項目、[ストレスの認知と対処]は≪ストレスの認知≫、≪ストレスへの対処≫の2分類で4項目、[周囲からのサポート]は≪困った時の相談相手/同病者との繋がり≫、≪家族のサポート≫の2分類で4項目、計56項目すべてにおいて妥当性が88%以上、実用性は85%以上の同意率が得られ、看護アセスメントツールを確定した。
【考察】開発したアセスメントツールには、患者がありたい姿の実現に向け、病気や治療、社会資源をどのように理解しているのか、病状に応じて、またライフスタイル・ライフイベントに合わせてどのようにセルフケアを実践しているのか、周囲からどのようなサポートを得ているのかの視点が含まれており、患者の主体的なセルフケア構築を支援する際のアセスメント項目として妥当性と実用性が確認された。開発した看護アセスメントツールはクローン病患者のセルフケア、セルフケア能力、治療的セルフケア・デマンドの関係をとらえるための包括的な視点、分類および項目が明記されているため、本ツールを活用することで、看護師は患者が描くありたい姿の実現に向けてセルフケアが遂行されているか、その状況をアセスメントして長期的な観点でのセルフケア支援が可能となると考える。doctoral thesi
Exploration of nursing support that takes the physical, psychological, and social characteristics of secluded older adults into account: Through a comparison to the narratives of socially active older adults
武庫川女子大学博士(看護学)thesi
Theoretical Explanation of Japanese Universities’ Passivity towards Suicides of Undergraduates:Recognizing Invisible LGBTQ+Students
departmental bulletin pape
Report on Analysis of Mental and Physical Questionnaire for Supporting MWU Students’ Well-Being
departmental bulletin pape
2022年FD研修報告
1月19日 修学支援が必要な学生への合理的配慮① 橋詰和也 宇野里砂2月9日 令和3年度 学部長裁量経費研究報告① 金子健治2月16日 令和3年度 学部長裁量経費研究報告② 神原一之 鶴 宏史 大倉健太郎3月9日 令和3年度 学部長裁量経費研究報告③ 久米裕紀子5月18日 私たちの教育の未来を考える―新教・短教の将来像― 北口勝也6月8日 令和3年度 学部長裁量経費研究報告④ 藤井達矢7月13日 新任教員による研究状況報告 塚田みちる 村上加代子9月21日 修学支援が必要な学生への合理的配慮② 橋詰和也 宇野里砂12月14日 「新しい武庫女教育」に関する検討 北口勝也departmental bulletin pape
The effect of food thickeners on bitterness and dissolution in oral medicine when mixed with thickeners
武庫川女子大学博士(薬科学)高齢者を含む嚥下機能低下患者における嚥下補助のために汎用されているとろみ調整食品は、薬剤を服用する場合に同時に摂取されることがあるが、一部のとろみ調整食品を内服薬と混合して使用する場合、とろみ調整食品が内服薬の薬物溶出性に影響を及ぼす危険性が提言され始めている。一方、増粘を目的としたとろみ調整食品の利用は、嚥下に利点があるだけでなく、とろみ調整食品のバリアー機能による内服薬の口腔内での苦味軽減が期待でき、嚥下機能低下者においてアドヒアランス向上に貢献できると考えられる。
そこで本研究では、とろみ調整食品溶液の使用により内服薬からの薬物溶出の抑制がされる反面、口腔内の苦味抑制が十分にされるというトレードオフの概念を検証した例がないことを踏まえて、苦味を呈する薬物の苦味を抑制でき、かつ薬物溶出抑制が少ないと考えられるとろみ調整食品溶液の使用濃度条件を提案することを目的とした。
本邦で使用されている代表的なとろみ調整食品2種(デンプン系、キサンタンガム系)について、とろみとテクスチャー評価を行った。続けて苦味を呈することが知られているアムロジピンベシル酸塩(AMPB)原末、または市販のAMPB 含有口腔内崩壊錠(OD錠)を対象に各種濃度のとろみ調製食品溶液にそれぞれ混合した試料について、口腔内条件を想定した簡易溶出試験を1分間行い、その溶出液について味覚センサ測定値および溶出液中のアムロジピン(AMP)濃度を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により決定することで経時的な苦味を評価した。併せて上記混合試料について胃内pH条件で溶出試験を行い、AMP の完全な溶出が行われるかどうかについて検証した。
その結果、デンプン系とろみ調整食品溶液 4.7、7.1(w/v) %溶液は、AMPB原末または各種AMPB含有OD錠との混合使用により、口腔内での苦味を有意に抑制が可能で、かつ胃内pH条件下での速やかな溶出が認められたことから、今後複数の薬剤への適用が期待できる。また、物性評価の結果を踏まえると、本検証の中では4.7(w/v) %デンプン系とろみ調整食品溶液が薬物の同時使用に最も適している使用条件といえる。
キサンタンガム系とろみ調整食品溶液は薬物や製剤からの十分な苦味抑制を行うことが明らかであるが、薬物原末および製剤の水へのぬれを阻害して溶出速度を低下させる傾向があることを確認した。
今後の研究により、苦味を呈する薬物・製剤ごとに、キサンタンガム系とろみ調整食品との混合条件を確定することが可能となれば、キサンタンガム系とろみ調整食品溶液を安心して服薬に使用できる可能性は広がると考える。doctoral thesi