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Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers
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    はじめに

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    母語及び第二言語の読みにおける文字 : 音統合に関する研究 [全文の要約]

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    この博士論文全文の閲覧方法については、以下のサイトをご参照ください。https://www.lib.hokudai.ac.jp/dissertations/copy-guides

    対話主義的授業論の探求 [論文内容及び審査の要旨]

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    パーキンソン病患者における恐怖感情の特徴 : 模擬事故時の皮膚コンダクタンス反応と内受容感覚に着目して

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    【目的】 繰り返し転倒するパーキンソン病(PD)患者の転倒の恐怖が低下する要因をVirtual Reality(VR)システムを通した模擬事故時の皮膚コンダクタンス反応と内受容感覚に着目して調査する.意義は,繰り返し転倒する PD 患者の恐怖が低下するメカニズムを明らかにし,PD患者の転倒の恐怖の増減に即した適切な転倒予防のリハビリテーションを提案することである.また,自己回答式質問紙の評価が一般的である転倒の恐怖の評価法を補助する新たな手段の提案に繋がる可能性がある. 【対象】 市内A病院で,令和5年7月から令和6年1月の間にリハビリテーションを処方されたPDの入院患者及び通院患者28名(75.1±9.9歳,男性15名・女性13名)を連続して募集した.PDの重症度は,Hoehn and YahrステージIIIおよびIVとした.包含基準は,立位保持が自立していること,認知症の診断がないこと,Mini-Mental State Examination(MMSE)スコアが23点以上であることとした.除外基準は,脳血管障害・頭部外傷・精神疾患・心臓疾患の既往,PD以外の神経疾患の合併,または深部脳刺激療法の既往,抗PD薬が調整中であることとした.対照群はPD群と年齢を調整した地域在住の健康な高齢者24名(78.6±6.3歳,男性10名・女性14名)を募集した.包含基準と除外基準は,抗PD薬が調整中であることを除き,PD群の基準と同様であった. 【方法】 VRシステムを通して模擬事故を体験する6種の課題を行い,その際の皮膚コンダクタンス反応 (SCR) とVisual Analog Scale (VAS) スコアを使用して驚きと恐怖の自己認識を測定した.SCRは振幅の他,感度の指標として立ち上がり速度も測定した.なお,SCRのベースラインを評価するため,深呼吸と聴覚刺激に対するSCRを測定した.模擬事故は自分に起きた事故が3種類で,残り3種類は他者に起きた事故とした.さらに,内受容感覚の3つの側面の尺度として,Inteoceptive accuracy(IAc)は心拍知覚タスク (HPT) ,Interoceptive awareness(IAw)はHPTの回答に対する自信度のVASスコア,Interoceptive sensibility(IS)は内受容感覚への気づきの多次元的アセスメント(MAIA)を測定した.PD 患者全員をFear of Falling Scale(FFS)の恐怖スコアと過去 1 年間の転倒回数で,PD転倒・恐怖なし群,PD転倒・恐怖あり群,PD非転倒群の3群に分類した.その他,神経心理学的検査や精神医学的評価も実施した.統計学的分析は,連続変数はKruskal-Wallis 検定を使用し,事後分析は,Bonferroni-Dunn法を用いた.カテゴリ変数はχ2検定を用いて4群間で比較した.さらに,内受容感覚の3つの側面ごとの関連を検討するため,Spearmanの順位相関係数を用いて分析した.統計学的有意差はすべて5%未満とした. 【結果】 深呼吸や聴覚刺激に対する SCR は4群間で有意差を認めなかった (p > 0.8).自分自身に起きたすべての事故動画における恐怖のVASスコアとSCR振幅および立ち上がり速度は,PD転倒・恐怖なし群が対照群よりも有意に低かった (p < 0.01).また,HPTはPD転倒・恐怖なし群が対照群よりも有意に低かった (p = 0.007).一方,HPTの回答に対する自信度のVASスコアは,PD転倒・恐怖あり群が他3群よりも有意に低かった (p < 0.000E+00).MAIAは,すべての下位尺度において4群間で有意差を認めなかった.内受容感覚の3つの側面間における相関分析では,HPTとHPTの回答に対する自信度のVASスコアで弱い正の相関を認めた(p = 0.024, rho = 0.313). 【考察】 PD転倒・恐怖なし群の繰り返しの転倒に関連する要因として,危険な状況で起こるはずの冷や汗および恐怖の自覚の低下が影響していることが考えられる.対照的に,PD転倒・恐怖あり群ではSCRが低下しなかった.このグループの参加者9名のうち,3名は以前の研究と一致して,GADまたは大うつ病を患っていた.これらの知見は,頻繁に転倒するPD患者においては,SCRが低下しないかわりに,GADまたは大うつ病などの感情障害をきたす一群と,GADまたは大うつ病を患わず,SCRが低下し,転倒の恐怖が低下する一群の2つのパターンに大別される可能性を示唆している. Kobayakawaら (2008)は,PD患者のIGTにおけるSCRの低下は,扁桃体機能障害患者のそれと同様であることを報告している.Braakら (2006)によるPDの神経病理学的ステージ分類(ステージ1~6)によれば,扁桃体機能障害は発症前ステージ3から始まる.危険な状況で生じるSCRの傾向が異なる理由は,脳機能障害の進行における個人差であると推測した.しかし,本研究では脳の画像所見などは調査しておらず,各PD群におけるSCRパターンの差の原因は定かではない.また,PDには運動表現型のサブタイプがあり,サブタイプごとに脳変性が異なることが予測される.しかし,現在までのところ,PDによる脳変性が運動サブタイプによって異なるかどうかは明らかにされていない (Zhang ら, 2014). PD転倒・恐怖なし群のHPTスコアは,対照群よりも有意に低かったことから,模擬事故を体験した際の恐怖の自覚が低下していたのは,感情反応に対する知覚の低下も関連していることを示唆している.一方で,HPTスコアが最も低値であったPD転倒・恐怖なし群のHPTの回答に対する自信のVASスコアは,対照群やPD非転倒群と有意差を認めなかった.これらの結果は,PD転倒・恐怖なし群が骨折や打撲などの痛みを伴うネガティブな経験をしても,本来であれば強化されるはずのネガティブな感情が自覚されにくくなる可能性が示唆される.内受容感覚の障害は島皮質変性を反映している可能性が報告されており (Craig ら , 2002 ; Criaud ら, 2016),本研究のPD転倒・恐怖なし群も扁桃体だけでなく, 島皮質変性の影響が示唆される. HPTスコアおよびHPTの回答に対する自信のVASスコアと内受容感覚への気づきの多次元的アセスメントのすべての下位尺度は相関を認めなかった.健常者を対象とした研究でも,IAcとISの結果は必ずしも一貫しないことが報告されている (Cipresso ら, 2018).PD患者においても,内受容感覚への気づきの多次元的アセスメントを用いたISの結果は,転倒の恐怖のない繰り返しの転倒とは関連が示されなかった. 【結論】 VRシステムを通して体験する模擬事故の課題で,恐怖の自覚やSCRを対照群で誘発することができた.PD転倒・恐怖なし群では,危険な状況での冷や汗の低下や感情反応の知覚の低下,さらには感情反応の知覚に対するメタ認知の低下が繰り返しの転倒に関係していることが示された.したがって,PD転倒・恐怖なし群は,再発性転倒を問題として認識していない可能性が示唆される

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